「情報管理」に強くなる法務戦略―個人情報・企業秘密の保護とノウハウ等の活用
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- 企業活動における情報の取扱いを取得・保有・発信の3つの場面に分類し、そこで生じる法律問題と対処法をIT弁護士が解説。さらに、情報に関する57の最新トピックも収録。
目次
「情報管理」に強くなる法務戦略
個人情報・企業秘密の保護とノウハウ等の活用
目次
はしがき
序 章 「情報」をめぐるリスクとは
1 情報の取扱いひとつで企業は加害者にも被害者にもなってしまう
リスク
2 IT社会の到来と安易な情報取扱いによるリスク
3 情報をめぐる法的問題を知ることによるリスク回避
第1章 情報の取得(収集・創作)
1 情報取得と刑事犯罪
⑴ 情報の持ち出しは罰せず?
⑵ 情報に対する特別なプロテクトがない限り,
情報取得行為は無罪
⑶ 情報取得行為の悪質性を考慮したコンピュータ・ウイルスに
関する罪
⑷ 「ちゃっかり」「うっかり」を問わないインサイダー情報の取得と
金融商品取引法
2 情報取得と民事上の問題
⑴ 情報取得は制限されるのか
⑵ 情報取得が当然に問題となる民事上の場面①
―個人情報保護法
⑶ 情報取得が当然に問題となる民事上の場面②
―プライバシー権
⑷ 配慮が必要となる情報の取得と民事上の問題①
―不正競争防止法上の営業秘密
⑸ 配慮が必要となる情報の取得と民事上の問題②
―プロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求
⑹ 配慮が必要となる情報の取得と民事上の問題③―著作権法
⑺ プロテクトの回避と情報取得〜著作権法及び不正競争防止法
第2章 情報の保有(管理・利用)
1 情報保有と法律
⑴ 情報保有に対する法律の原則的立場〜法は無関心?
⑵ 法的保護を及ぼしてもらうための例外扱い対策を講じた情報
⑶ 法律上漏えいが禁止されているので必然的に対策を講じざるを
得ない情報
2 情報保有と情報漏えい対策
⑴ 情報保有と情報漏えいは表裏一体
⑵ 情報セキュリティ対策には何があるのか
⑶ 情報セキュリティ対策
⑷ 情報監視体制としてのモニタリング
3 情報利用と法律
⑴ 情報利用と法律
⑵ 法的プロテクトがなされた情報の利用
⑶ 法的プロテクトがない情報の利用
⑷ 従業員が保有する情報の利用
4 情報管理の不具合と責任
⑴ 情報が消失した場合
⑵ 情報が漏えいした場合
⑶ 情報漏えいと企業対応
⑷ 風評被害への対応
第3章 情報の発信(開示・提供)
1 情報発信と法律
⑴ 情報発信に対する法律の原則的立場〜法はやっぱり無関心?
⑵ 違法情報,有害情報
2 情報発信による法的問題
⑴ 名誉毀損
⑵ 信用毀損
⑶ プライバシー侵害
⑷ 肖像権侵害
⑸ 著作権侵害
⑹ 不正競争防止法上の営業秘密不正開示
⑺ 発信された情報に瑕疵があった場合
⑻ 内部通報・内部告発と公益通報者保護法
3 情報発信による共同利用
⑴ 企業活動と情報の共同利用
⑵ 秘密保持契約
⑶ 共同研究開発契約・業務提携契約
⑷ ノウハウライセンス契約
4 情報の発信とSNS
⑴ SNSの包括的利用制限
⑵ 業務に関連する情報発信の制限
5 商業的情報の発信(広告など)
⑴ 商業的情報の発信に対する行為規制(発信態様,告知方法)
⑵ 発信される商業的情報の内容規制
⑶ 金銭的価値が付与された情報の発信(電子マネー,ポイント)
⑷ 商品等の安全性に関わる情報発信
索 引
著者プロフィール
湯原伸一(ゆはら しんいち)
1975年大阪府生まれ。
インターネット通販,プログラム制作,その他通信サービスに関するIT問題,IT紛争を多数扱うとともに,複数のIT企業の顧問弁護士を務める,IT法に強い弁護士。
2000年同志社大学大学院法学研究科修士課程修了。
2001年に大阪弁護士会に登録し,その後,情報処理技術者の資格を取得する。
「中小企業に法の恩恵を」を合言葉に中小企業向けの法務サービスを展開し,特にIT企業を得意としている。ITに強い弁護士として,情報法に関するセミナー講師実績,新聞・雑誌等へのコメント掲載歴あり。