- 本の紹介
- 人びとが日々行っている購入・使用・所有・廃棄という消費者行動について、アメリカの消費者心理学をベースに基本概念と理論を紹介・解説する体系的テキスト。
目次
消費者行動論体系
目次
序
第1章 消費者行動とは何か
1-1 消費の起源
1-2 消費はどのように理解されてきたか
1-3 消費者行動論へのアプローチ
第2章 欲求と動機
2-1 欲求・ニーズ・ウォンツ
■欲求の基礎
■ニーズの分類と理解
2-2 動 機
■種々の動機の分類
■動機の消費者行動における機能
■商品における動機づけ ……ほか
第3章 購買と交換
3-1 購買行動
■時間的要因
■購買の延期と変更
■ブランド・ロイヤルティ ……ほか
3-2 購買後行動
第4章 意思決定と選択
4-1 個人の意思決定のプロセス
■個人意思決定モデル
■意思決定に影響を与える要因
4-2 消費者意思決定のタイプ
■包括的問題解決
■限定的問題解決
■習慣的問題解決 ……ほか
4-3 問題・ニーズ認知
■問題・ニーズ認知のありよう
■問題(ニーズ)認知の分類
4-4 情報探索
■情報探索行動の類別
■情報源
■情報探索方略 ……ほか
4-5 購入代替案評価
■新しい評価基準の設定
■評価基準
■代替案決定規則 ……ほか
4-6 プロスペクト理論
第5章 態度と説得
5-1 態度概念はどのように研究されてきたか
5-2 態度の定義
5-3 態度についての諸理論
(1)バランス理論
(2)認知的不協和理論
(3)感情・認知の一貫性理論 ……ほか
第6章 知覚と記憶
6-1 知 覚
■感覚から体制化へ
■注意と前注意処理
■注意への影響要因
6-2 解釈から記憶へ
■解 釈
■学 習
■記 憶
第7章 知識と認知
7-1 知識とそのタイプ
7-2 知識の構造―ネットワークとスキーマ/スクリプト
■空間的図表としての消費者知識
■フレームとしての消費者知識
7-3 商品カテゴリー化(範疇化)
7-4 推 論
第8章 感情と気分
8-1 感 情
■感情に関する諸理論
8-2 気 分
■気分の影響モデル
第9章 コミュニケーションとブランド
9-1 広告効果
■広告の役割
■広告効果モデル
■広告効果の学説の流れ ……ほか
9-2 ブランド
■ブランド・エクイティの次元
■ブランド・ネーム
■ブランド・パーソナリティ
第10章 社会と人間
10-1 マスコミュニケーションと消費者行動
(1)初期マスコミュニケーション研究の理論
(2)1970年代以降のマスコミュニケーション理論
10-2 逸脱的消費者行動
10-3 進化心理学的アプローチ
10-4 ニューロマーケティング
終 章 マーケティング戦略への架橋
■シェスらの消費者行動の基本原理
■ベットマンの戦略インプリケーション
■ワイヤーの知識アクセスビリティに関する一般原理
■まとめ
引用・参考文献
索 引
著者プロフィール
田中 洋(たなか ひろし)
中央大学大学院戦略経営研究科教授。
慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位修得。
1951年名古屋市生まれ。
1975年株式会社電通入社,同社マーケティング・ディレクターを経て,
1996年城西大学経済学部助教授,
1998年法政大学経営学部教授,
2003−4年度コロンビア大学大学院ビジネススクール客員研究員。
この間,フランス国立ポンゼショセ工科大学ビジネススクール,東北大学,名古屋大学,慶應義塾大学などで講師。
2008年4月より現職。マーケティング論専攻。
消費者行動論・マーケティング戦略論・ブランド戦略論・広告論に関心。
多くの企業でマーケティングやブランドに関する戦略アドバイザー・研修講師を勤める。
〔主著〕
『現代広告論[新版]』(共著,有斐閣,2008,日本広告学会賞〈2000年版〉)
『広告心理』(共著,電通,2007)
『欲望解剖』(共著,幻冬舎,2006)
『消費者・コミュニケーション戦略』(共編著,有斐閣,2006)
『Q&Aでわかるはじめてのマーケティング』(共著,日本経済新聞社,2005)
『デフレに負けないマーケティング』(ダイヤモンド社,2003)
『企業を高めるブランド戦略』(講談社現代新書,2002)
『ブランド構築と広告戦略』(共編著,日経広告研究所,2000)
『最新ブランド・マネジメント体系』(共編著,日経広告研究所,1997)
『新広告心理』(共著,電通,1991,日本広告学会賞)
〔翻訳書〕
『世界最強CMOのマーケティング実学教室』(監訳,ダイヤモンド社,2006)
『あのブランドの失敗に学べ!』(共訳,ダイヤモンド社,2005)
『ティーンズ・マーケティング』(ダイヤモンド社,2002)