- 本の紹介
- 新株式発行の正確な意義と募集手続、自己株式の処分、種類株式の発行についての手続を、書式や実例とともに対話調で楽しく解説。株式の本質がわかる、実務家必読の内容!
目次
募集株式と種類株式の実務<第2版>
目次
序章 本論の前の簡単な予備知識
1 株式の譲渡制限と株式に関する○○会社
1 譲渡制限株式
2 種類株式発行会社 ……ほか
2 株式会社の機関構成
1 株主総会と取締役が必須
2 〇〇設置会社
第1章 募集株式の発行
1 本章の概説
1 会社法における新株の発行規定
2 新株式が発行されるまで ……ほか
2 新株の発行と自己株式の処分が統合
1 「発行」とは新株式のこと
2 募集株式の募集には深い意味はない ……ほか
3 第三者割当ての 「割当て」 と 「割当てもどき」
1 募集行為には株主割当てとそれ以外の2種がある
2 割当て行為と申込みの勧誘相手の決定 ……ほか
4 株主割当ては非効率
1 株主割当ての特徴
2 株主割当てでも原則は株主総会決議 ……ほか
5 第三者割当ての増資手続と総数引受契約の有利性
1 非公開会社では2週間前の通知公告が不要
2 通常の増資手続 ……ほか
6 株式の募集に関する議事録例
1 株主総会議事録例
2 株主総会議事録には出席取締役の記名押印が不要
になった ……ほか
7 資本金計上証明書の書式例
1 資本金計上証明書はなぜ必要か
2 実際の書式例 ……ほか
8 特例有限会社で増資と同時に株式会社に商号変更
1 特例有限会社の株式会社への商号変更の特殊性
2 株主総会議事録例
第2章 自己株式の処分と募集株式の計算
1 本章の概説
1 自己株式の処分と募集株式の計算をテーマ
2 自己株式と株主権 ……ほか
2 自己株式の処分とその他資本剰余金
1 自己株式は純資産の部の控除項目
2 自己株式△600万円の帳簿価額は600万円 ……ほか
3 募集株式の計算(会社計算規則14条)
1 募集株式の取引差益
2 会社計算規則14条1項と資本金計上証明書 ……ほか
4 共通支配下関係の現物出資
1 共通支配下関係とは何か
2 共通支配関係であれば常に簿価か ……ほか
5 現物出資による募集株式の発行
1 債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)がほとんど
2 会計帳簿と少額特例と弁済期 ……ほか
第3章 種類株式の発行と変更
1 種類株式の意義
1 各種の種類株式
2 種類株式の分類 ……ほか
2 会社法107条と108条株式の登記場所
1 会社法107条株式の登記場所
2 会社法108条株式(種類株式)の登記場所 ……ほか
3 実例研究(A社,B社)
1 種類株式を定めただけのA社の登記内容
2 普通株式の存在しないB社の登記内容
4 議決権関連株式と種類株主総会の決議
1 議決権制限株式と会社法108条
2 複数議決権株式の否定 ……ほか
5 実例研究(C社,D社,E社)
1 黄金株の実例
2 取得請求権付株式で乗っ取り防衛型 ……ほか
6 取得条項付株式と譲渡制限株式
1 取得条項付株式と従業員株主の退職
2 より実質合法化の方法 ……ほか
7 配当優先株式
1 優先配当額が異なれば異種類株式
2 定款内容の流用はできない
8 実例研究(F社)
1 上場会社の種類株式
2 定款記載事項の全部が登記事項か ……ほか
9 全部取得条項付種類株式の利用法
1 全部取得条項付種類株式とは
2 100%減資での利用法 ……ほか
10 実例研究(100%減資のG社)
1 普通株式と種類株式の名称交換
2 種類株式の名称交換と同時取得 ……ほか
11 種類株式の発行と登記
1 種類株式の発行決議
2 種類株式発行会社の登記 ……ほか
12 種類株式の内容の変更と登記
1 種類株式の内容の変更
2 種類株式の内容の変更の議事録 ……ほか
第4章 種類株式発行会社の株式募集
1 種類株式発行済み会社の既存株式の募集
1 既存種類株式の募集
2 会社法199条4項の種類株主総会の要否 ……ほか
2 種類株式発行済み会社の新種株式の募集
1 新種類株式の募集
2 株主総会と種類株主総会の共催
3 種類株式発行済み会社の株主割当てと株式分割等
1 種類株式発行会社の株主割当て
2 株式分割と株式無償割当て
第5章 自己株式の取得と消却
1 自己株式の取得
1 株主割当型と第三者割当型
2 取得の財源としての剰余金の分配可能額 ……ほか
2 自己株式の消却
1 自己株式消却と剰余金の減少
2 自己株式消却と取締役会議事録例 ……ほか
第6章 株券の廃止と譲渡制限の設定
1 株券発行会社と株券の廃止
1 株券発行会社
2 株券を発行する旨の定めの表現 ……ほか
2 株式譲渡制限の設定と変更
1 譲渡制限設定もブーム
2 株式譲渡制限の設定手続 ……ほか
著者プロフィール
司法書士 金子登志雄(かねこ・としお)
昭和23年,群馬県生まれ。慶応大(法)卒。信託銀行出身。
昭和62年,公認会計士集団と共に日本初のM&A専門会社を設立し,M&A・企業再編の業務に参入。
平成3年,アクモス㈱創業(取締役就任)。
平成8年,アクモスを株式公開。同年,司法書士登録。
平成11年,日本初の株式交換をアクモスにて実行。
その他,多数のM&A,合併,会社分割,株式交換等の手続に関与。
平成14年,研究意欲あふれる司法書士と共に実戦的な企業法務研究集団・ESG法務研究会設立,代表就任。
現在も東京都千代田区にて会社法務専門司法書士として従事中。
共著書
『親子兄弟会社の組織再編の実務』(平成21年,中央経済社),
『法定公告の手引』(平成19年,商事法務)など多数がある。
中央経済社刊『「会社法」法令集』のミニ解説も担当。
司法書士 富田 太郎(とみた・たろう)
昭和34年,静岡県生まれ。中央大(経)卒。大手リース会社出身。
東京司法書士会総合研修所「判例・先例研究室」室長を経験。
平成14年,ESG法務研究会設立に参加。
現在,東京都新宿区を拠点に,金融機関,上場会社,ベンチャー企業等を中心に司法書士として活動中。
『楽学 司法書士不動産登記法〔5訂版〕』
『楽学 司法書士商業登記法 改訂版』(住宅新報社)等,著書及び雑誌連載多数。