スチュワードシップ・コード時代の企業価値を高める経営戦略―企業と投資家の共生に向けて
- 書籍品切れ中
ニッセイアセットマネジメント株式会社 編
藤井 智朗 監修
笹本 和彦 監修
発行日：2014/12/12
Ａ５判 / 200頁
ISBN：978-4-502-12981-0
- 本の紹介
- 2014年２月に金融庁より公表されたスチュワードシップ・コードを受け、投資家と企業の建設的対話を通じた企業価値向上の方策を解説。企業による実際の取組み例も紹介。
目次
スチュワードシップ・コード時代の
企業価値を高める経営戦略
―企業と投資家の共生に向けて
目次
刊行にあたって
推薦のことば
第１章 スチュワードシップ・コード時代の幕開け
第１節 日本版スチュワードシップ・コードとは？
第２節 日本版スチュワードシップ・コードの起源
1 起源は英国のコーポレート・ガバナンス改革
2 英国版スチュワードシップ・コードの誕生
3 「スチュワードシップ」の意味
第３節 日英のスチュワードシップ・コードの相違点
第４節 スチュワードシップ・コード時代の幕開け
1 企業の収益性改善に向けた大きなマクロの流れ
2 ステークホルダー・サティスファクション（SS）の時代へ
3 建設的な対話を行う意味
4 企業の収益性は２極化へ
5 求められる機関投資家の「実力」
第５節 スチュワードシップ・コードの取り組み方針実例
（ニッセイアセットのケース）
第２章 長期投資家の株式評価の視点
第１節 企業価値の概念と企業評価
1 企業価値の概念
2 資本提供者のコスト「資本コスト」とは
3 資本コストと利益（リターン）の関係から企業価値を考える
4 ROEと株主資本コスト率の大小と企業価値評価
5 企業価値を高めるには
6 企業価値の計測手法
第２節 ニッセイアセットのリサーチ（企業評価）プロセス
1 企業経営者の視点に沿ったリサーチ
2 企業価値評価の鍵となる指標
3 企業の置かれた立場で異なる企業価値を高めるための戦略
4 長期業績予想の作成
5 株価評価とモニタリング
6 ショート・ターミズムと長期投資
第３章 高まるESG情報の重要性
第１節 拡大するESG投資の流れ―SRI投資からESG投資へ
第２節 ESG情報を活用するニッセイアセットの具体的な取り組み
1 企業価値評価とESG
2 ESG評価の考え方
3 ESG評価の長期業績予想への反映
第３節 ESG評価の企業価値評価に与える影響
1 非財務情報（ESG）がアナリストの長期業績予想に及ぼす影響
2 ESG情報の有効性
第４節 今後の課題：投資家と企業間での非財務情報の
コミュニケーション
第４章 企業価値向上の実例
第１節 超大型企業が構造改革で価値を高める（日立製作所の実例）
第２節 戦略的な投資を通じて価値を高める（カルビーの実例）
第３節 投資家への情報開示の拡充で価値を高める
（アシックスの実例）
第４節 株主還元で価値を高める（大東建託の実例）
第５節 効率的な事業展開で価値を高める（シスメックスの実例）
第６節 徹底的な効率経営で価値を高める（大塚商会の実例）
第７節 ブランドの潜在価値顕在化で価値を高める
（オリエンタルランドの実例）
第５章 企業と投資家の共生―対話を行う意義と実例―
第１節 求められる企業と投資家の対話の促進
第２節 対話を通じて株主と経営者間の利益相反を防ぐ
第３節 企業価値を向上させることの意味
第４節 企業価値を高める対話の実際
第５節 対話が有効に機能するために
1 機関投資家側に求められること
2 企業側に求められること
第６節 ニッセイアセットにおける企業との対話の具体事例
1 製薬会社A社との対話の事例
2 食品会社B社との対話の事例
第６章 スチュワードシップ・コード時代のIR活動
第１節 投資家から見たIR部門の役割
1 投資家の考え方を踏まえ企業の実力を伝える
2 投資家と経営層との橋渡しになる
3 適時開示と公平性
第２節 企業価値向上に向けたIRの実践
1 IR活動で何を伝えるか
2 「統合報告書」の流れ
3 IR情報提供の好事例
4 スチュワードシップ・コード時代のIR活動
おわりに
参考文献
著者プロフィール
＜編者紹介＞
ニッセイアセットマネジメント株式会社
＜監修者紹介＞
藤井智朗
笹本和彦