起業家精神と多国籍企業の歴史―グローバルビジネスと現代社会の形成
ジェフリー・ジョーンズ 著
坂本 恒夫 監訳
鳥居 陽介 監訳
正田 繁 監訳
発行日:2018/08/27
A5判 / 312頁
ISBN:978-4-502-24621-0
- 本の紹介
- 企業はどのように設立され、成長し、富を創造してきたのか。経営史の世界的泰斗が中国、イランなど広範な地域におけるグローバル企業の経済・社会的影響を長期的視点で分析。
目次
起業家精神と多国籍企業の歴史
目次
第1章企業と現代社会の形成
企業の役割
グローバリゼーション小史
本書の構成
第2章 1850年以降の起業家,企業,世界の富
Essence
なぜ起業家精神にあふれている国もあれば,そうでない国もあるのか
富と貧困を生み出した第1次グローバル経済
制約の多いグローバリゼーション
第2次グローバル経済
結 論
第3章 美容産業のグローバリゼーション:歴史と企業
Essence
美容産業と第1次グローバル経済
限られた範囲のグローバリゼーションの時代における美容産業
限られた同質化
第2次グローバル経済におけるスパイキー(格差社会)と
フラットな世界
結 論
第4章 1962年以前の英国製造業における米国の多国籍企業
(USMNEs)
Essence
多国籍企業の評価
米国多国籍企業の発展と英国市場への参入形態
参入形態
関連子会社の進化
撤退形態
英国における米国企業の関連子会社の特徴
結 論
第5章 イラン帝国銀行およびイラン経済の発展,1890-1952年
Essence
ペルシャ帝国銀行の歴史
ペルシャ帝国銀行がイラン経済に与えた影響
結 論
第6章 多国籍企業とアジアの経済発展および社会的変化
Essence
多国籍企業,アジア,グローバリゼーションの波
多国籍企業とアジアの経済発展
多国籍企業とアジアの社会的変化
結 論
第7章 グローバル企業における政治的リスクの管理:
バイヤスドルフ(Beiersdorf)社1914-1990年
政情不安の中での企業経営
初期のリング構造(企業グループの連携):クローキングに関する研究
(1918-1938)
信頼の企業グループ:戦時中のクローキング
1945年以降の信頼関係とブランドの再構築
結 論
第8章 政府との共生を学ぶ:インドおよびトルコのユニリーバ
(Unilever)社1950-1980年
Essence
発展途上国におけるユニリーバ社
ヒンドゥスタン・リーバ社
トルコ:よき時代を待つ
結 論
第9章 国籍の終焉 グローバル企業と国境なき世界
Essence
多国籍企業の国籍概念
第1次グローバル経済における多国籍企業の国籍
戦争とナショナリズムの時代(1914-1945年)の現実
1945年から1980年までの戦後経済的奇跡の時代における国籍
第2次グローバル経済における多国籍企業の国籍
結 論
著者プロフィール
著 者 ジェフリー・ジョーンズ
監訳者 坂本恒夫
鳥居陽介
正田 繁