

- 本の紹介
- 【特集1】
不正・不祥事「社内調査」の進め方
――調査の端緒から再発防止策まで
企業にとっていつ起きてもおかしくない不正・不祥事が発生した際,大事なことは適切な社内調査の実施を迅速かつ適切に行うことです。本特集では日本取引所自主規制法人の「不祥事対応のプリンシプル」をふまえつつ,比較的規模の小さい不祥事を想定し,役職員が主体となって行う社内調査のエッセンスを解説します。企業価値の再生というゴールに向けて何をすべきか確認しましょう。
・社内調査の全体像
竹内朗
・調査の端緒
渡邉宙志
・調査対象事実(調査スコープ)の設定
田中伸英
・調査体制の構築
徳山佳祐
・調査環境の整備
福田恵太
・調査計画の策定と機関決定
池永朝昭
・客観的証拠の保全・収集・検証
神田詠守
・関係者ヒアリング
田畑瑠巳
・調査報告書の作成
岩渕恵理
・調査終了後の対応
中島永祥
【特集2】
条項例に学ぶ「時間」にかかわる契約実務
企業間取引を行う際の「時間」にかかわる契約実務としては,「契約期間」「仕事の完成(納期)」「期限の利益」「時効・保証期間」といったものから,「報酬の支払期限」「データの保管義務」など多岐にわたります。さまざまな法で規定されており,それを順守することが求められています。
そこで本特集では,「時間」にかかわる契約実務について,それぞれで具体的な条文例を挙げつつ,コンパクトにまとめました。実務を振り返りつつ,要点を押さえましょう。
・契約締結前・交渉中・締結後に意識すべきこと
田中かよ子
・契約期間と更新条項の検討ポイント
官澤康平/荒牧孝洋
・契約終了・中途解約の勘所
金子順事
・「完成」および「成果」にまつわる論点
――システム開発契約を題材に
澤田雄介
「期限の利益」と喪失
棚橋研斗
・契約不適合責任の期間制限
伊藤敬之
・報酬の支払期限――下請法・フリーランス法を中心に
高橋尚子/張 麗娜
・文書・データの保存期間をめぐる対応
長野友法/鈴木直也
・海外取引における時間や期間の取扱い
野村 諭
【地平線】
企業に求められる人権への対応
伊藤和子
【TrendEye】
株主提案権制度の課題と今後
森田 章
【時事を斬る】
有価証券報告書の総会前開示を考える
川井信之
【実務解説】
・EUデータ法の規律と実務対応
野呂悠登/林 里奈/梶原尚樹
・2025年の主たる株主代表訴訟と制度趣旨再考
菱田昌義
・ライフサイエンス・ヘルスケア分野のDD実務
――薬事規制および知的財産権の観点から(後編)
美馬拓也
【新連載】
・企業法務のための外為法入門
大川信太郎
【特別収録】
・ビジネス実務法務検定試験Ⓡ3級演習問題