- 本の紹介
- 【特集1】
生成AI時代の法務
──実務の現状と問うべきもの
業務量の増加や人材不足などを理由にリーガルテックが活用されているが,近年は生成AIの導入も活発化している。そうした時代において法務が現在できることを把握し,今後考えるべきことを検討するのが本特集である。データマネジメントの重要性,ブラックボックス化への対応,最終判断の担い手などAIを取り巻く議論は多岐にわたるなか,法務部門の本質的な提供価値を見つめ直したい。
・法務機能を高度化するデータマネジメント
新堀光城/荒尾宗明
・リーガル・リサーチ──信頼できる情報源をどう見極めるか
中村智子
・デジタル・フォレンジック──干し草から針をどう掘り起こすか
池田雄一
・契約管理・レビュー──眠る資産をいかに動かすか
山本 俊
・ナレッジ管理──個人知をどう共有し組織知にするか
齊藤友紀
・社内研修 ──AI活用人材をどう育てるか
板倉寿美
・AIガバナンス──安心して大胆に使うためにどう統制するか
ジェイソン・フェルナンデス/落合由佳/早川直史/松橋智美/菊池知彦
・AI時代に問いなおす法務部門の提供価値
丹治広大
【特集2】
営業秘密管理の最新実務
――基本から海外動向まで
営業秘密を適切に管理することは,企業活動を行うなかで必須です。適切に管理できず,秘密情報が流出してしまうと,市場での自社の優位性あるいは強みが損なわれ,競争力の低下に直結します。
そこで,本特集では,その基本から振り返りつつ,指針の改訂から海外動向まで,営業秘密管理の最新実務について解説します。
・営業秘密管理の重要性と基本
島田まどか/村山俊太
・2025年改訂営業秘密管理指針のポイント
松永章吾
・近時の裁判例からみる秘密管理性要件
渡邉遼太郎
・秘密保持契約における実務上の工夫
波田野晴朗
・営業秘密の持出し事案における対応フロー
蔦 大輔/北澤誠己
・米国・EU・中国の状況整理――日本企業が直面しやすい紛争リスク
宍戸一樹/千賀福太郎/青木修二郎
【特別企画】
サイバーセキュリティ×取締役の義務・責任
・サイバーセキュリティの会社法上の位置づけ
――自然災害との比較を通じた考察
山岡裕明/髙間裕貴/柏原陽平
・サイバーセキュリティに関する取締役の責任
――米国における株主代表訴訟をふまえて
山岡裕明/髙間裕貴/柏原陽平
【地平線】
国境をまたぐ交流・海外への発信の価値
岩倉正和
【TrendEye】
改正製品安全4法の概要と実務上の留意点
奥田敦貴
【時事を斬る】
M&A後の人事・労務設計における課題
岡芹健夫
【実務解説】
・中小M&A市場改革の中間地点
皿谷 将
・PGM事件をふまえた
組織再編における税務上の包括否認リスク
岩品信明
・改正マンション法のポイントと実務への影響
――区分所有建物の管理と再生の円滑化
佐藤 元
【新連載】
・商業登記実務基本マスター
・事例でわかる「AI活用」ことはじめ
【特別収録】
・ビジネス実務法務検定試験Ⓡ1級/2級演習問題


