社長・経理担当者・会計事務所スタッフに読んでもらいたい中小企業の税務の仕事
- 書籍品切れ中
- 本の紹介
- クライアントからの質問に対する著者が長年行ってきたアドバイスをベースにまとめたアンチョコ的な税務のやさしい本。今までにない税理士以外の方々にあてたメッセージ本です。
目次
社長・経理担当者・会計事務所スタッフに読んでもらいたい
中小企業の税務の仕事
目次
第0 コンセプト
第1 経営者だったら考えてみましょう
[1]帳簿をつけるのは税務署のため?
1.会計で企業の健康状態をチェック
2.会計は自分のために
[2]決算書の数字を見直してみよう
1.会社の状況を客観的に把握してみよう
2.会社の問題点を探すという視点 ……ほか
[3]月次決算の必要性
1.月次決算とその有用性
2.企業に合わせた月次決算
[4]キャッシュ・フローと損益(なぜお金がないのか?)
1.利益があってもお金がない理由
2.キャッシュ・フローを意識した経営
[5]予算を組んでみよう
1.予算の組み方
2.予算と目標利益 ……ほか
[6]経営計画を作ってみよう
1.経営計画が必要な理由
2.経営計画書の作り方 ……ほか
[7]経営理念(どんな会社にしたいのか?)
1.どんな会社にしたいのか考える
2.経営者の思いにあった会計
[8]経営に行き詰まったら
1.目指すべき会社像を見直してみよう
2.経営再建 ……ほか
第2 経営者に読んでもらいたい経理の方法とは
[1]簿記の知識は必要なのだろうか?
1.学習上の簿記と経理実務の違い
2.簿記の知識が必要な場合
[2]日々の記帳方法あれこれ
1.状況に合わせた記帳方法を選択
2.最低限行わなければいけない記帳 ……ほか
[3]エクセルを使って税理士事務所と連携
1.コストを抑えたければ
2.エクセルでの入力方法 ……ほか
[4]会計ソフトを利用する場合のコツ
1.会計ソフトの選び方
2.会計ソフトを使いこなそう ……ほか
[5]勘定科目にルールはあるの?
1.勘定科目とは
2.勘定科目に関するルール ……ほか
[6]部門管理
1.部門管理の必要性
2.部門管理の始め方 ……ほか
[7]借入金と貸付金の問題
1.会社から社長への貸付金
2.会社の社長からの借入金 ……ほか
[8]一番シンプルな経理のルール
1.現金は基本的にゼロにする
2.回収は早めに支払いも早めに ……ほか
第3 ザッと会計をながめてみよう
[1]損益計算書
1.損益計算書の位置づけ
2.損益計算書が表示する内容
[2]貸借対照表
1.貸借対照表の位置づけ
2.貸借対照表の構造 ……ほか
[3]キャッシュ・フロー計算書
1.キャッシュ・フロー計算書について
2.キャッシュ・フロー計算書の構造
[4]株主資本等変動計算書
1.株主資本等変動計算書が導入された趣旨
2.株主資本等変動計算書の内容
[5]実現主義(売上を計上する日)
1.売上計上のタイミングの基本
2.商品の引渡しとはどんなときか ……ほか
[6]発生主義(経費の計上に関するルール)
1.費用の発生
2.費用の計上のタイミングはルール化しておくことが大事
[7]費用収益対応の原則-仕入と売上原価の違い
1.棚卸と売上原価について
2.売上原価の計算方法 ……ほか
[8]棚卸資産の評価
1.単価の決定方法
2.商品の時価が下がっている場合 ……ほか
[9]固定資産と減価償却
1.減価償却と減価償却資産
2.減価償却計算を行うための要素 ……ほか
[10]引当金の計上
1.引当金とは
2.会計と税法で異なる引当金に対する姿勢 ……ほか
[11]重要性の原則
1.重要性の原則とは
2.節税という観点から見る重要性の原則
[12]中小企業の会計に関する指針
1.中小企業向けの会計基準としての位置づけ
2.中小企業の会計に関する指針の内容と対応 ……ほか
第4 いよいよ本番! 税金編です
[1]法人を作ると節税って本当?
1.法人設立で節税になる仕組み ……ほか
[2]法人に関係する税金の概要
1.法人税・住民税・事業税 ……ほか
[3]法人を作る際に気にしたいこと
1.資本金の税金への影響 ……ほか
[4]会計と法人税法の違い
1.法人税における所得計算の基本 ……ほか
[5]税金に向き合ってみよう
1.脱税なんてとんでもない話 ……ほか
[6]「節税」と呼ばれる手法
1.「給与所得控除」と「法人税と所得税の税率差」 ……ほか
[7]役員給与
1.役員給与が制限される理由 ……ほか
[8]役員退職金
1.金額はいくらまで大丈夫なのか? ……ほか
[9]福利厚生費
1.食事代の補助 ……ほか
[10]接待交際費
1.交際費課税の概要 ……ほか
[11]保険料
1.損金になる保険と損金にならない保険 ……ほか
[12]固定資産
1.固定資産 ……ほか
[13]節税効果の高い固定資産の購入
1.いくらまでなら損金処理? ……ほか
[14]リース資産
1.所有権移転外リースの取扱い ……ほか
[15]税法上の繰延資産
1.会計上の繰延資産 ……ほか
[16]有価証券の評価損益
1.会計上の有価証券の取扱い ……ほか
[17]税法で認められる引当金
1.会計の視点からは引当金の計上は強制 ……ほか
[18]増 資
1.増資に関する基本的な取扱い ……ほか
[19]自己株式
1.原則として自由化された自己株式の取得 ……ほか
[20]合併等の税務
1.合併等の税法的なとらえ方 ……ほか
[21]組織再編の落とし穴
1.特定支配関係 ……ほか
[22]連結納税制度
1.連結納税制度の概要 ……ほか
[23]グループ法人税制
1.グループ法人税制の概要 ……ほか
[24]源泉税
1.源泉徴収義務 ……ほか
[25]年末調整と法定調書の合計表
1.年末調整の概要 ……ほか
[26]償却資産税の申告
1.償却資産の概要 ……ほか
[27]消費税の計算の方法
1.消費税の計算の構造 ……ほか
[28]消費税の課税・非課税・対象外・免税
1.課税対象か否かの判断 ……ほか
[29]消費税の仕入税額控除
1.仕入税額控除とならない経費 ……ほか
[30]相続と事業承継対策
1.事業承継について方向性を決めよう ……ほか
[31]税務調査
1.調査官ってどんな人だ? ……ほか
[32]直前にできる節税対策
1.支出を伴わない節税 ……ほか
著者プロフィール
飯田 聡一郎(いいだ そういちろう)
1969年生まれ
1995年,税理士登録
1996年,税理士事務所開業
現在 TSK税理士法人 代表社員
〔主要著書〕
『新会社法の実務Q&A』共著,清文社
『徹底解明 会社法の法務・会計・税務』共著,清文社
『実践 LLP の法務・会計・税務―設立・運営・解散―』共著,新日本法規出版
『税理士のための相続をめぐる民法と税法の理解』共著,ぎょうせい
『最近の難解税制のポイントと実務の落とし穴』共著,清文社
- 担当編集者コメント
- まさに「いまさら聴けない「なぜ?」をツマみ読みできる本」です。
「社長、経理担当者、会計事務所スタッフに読んでもらいたい」という著者の思いは、実は、多くの税理士の方が望んでいることではないでしょうか。
税理士の方をとりまくセミプロの方々にぜひともお読みいただきたい1冊です。
- 著者から
- 本書を書くきっかけは、経営者、会社の経理担当者、会計事務所のスタッフに、会社の経理・会計・税金に関して、ざっと概要をつかんでもらうのにテキストがあるといいとの思いからです。一方で、概要をつかむために、通して全部読まなければならないテキストでは負担になるので、必要に応じて「摘み読み」できる形のモノと考えました。
税法に関する書籍の多くは税目別になっていて、とりあえず全体像を押さえるのには敷居が高いという側面があります。また、経理実務の本なども、一通りの処理に触れてあっても、「なぜ?」に対する答えが書かれていないとか、あるいは「会社をよくするために」という視点がないため、読み物としてフラットになりがちです。
ですから、会社の経理・税実務に関して、できるだけ網羅的に、かつ「なぜ?」に対して答えるように書いてみました。また、常に「会社をよくするために」との視点を織り込んでみました。そして、模範解答的なものではなく、現場での対応ということを意識しました。