- 本の紹介
- 法人格のない事業体である任意組合・匿名組合、任意組合の特例である投資事業有限責任組合(ファンド)と有限責任事業組合(LLP)の特殊性、論点、実務問題を解明。
目次
組合事業の会計・税務(第3版)
目次
第1章 総 論
Ⅰ 組合の種類
Ⅱ 一般法による組合の争点
第2章 任意組合
Ⅰ 任意組合(民法上の組合)制度の概要
1 任意組合の成立要件
2 組合員としての責任
3 労務出資
4 組合員の損益分配
5 その他の業務執行の原則
Ⅱ 任意組合(民法上の組合)の会計
Ⅲ 任意組合(民法上の組合)の税務
1 任意組合と納税義務者
2 任意組合の財産・損益の帰属主体
3 組合員の収益計上時期
4 会計期間が組合と組合員で異なる場合の組合損益の把握
5 任意組合契約から受け取る分配金の所得区分 ……ほか
Ⅳ 任意組合のケース研究
1 りんご生産組合事件
2 映画フィルムリース事件
3 船舶リース事件
4 航空機リース事件
第3章 匿名組合
Ⅰ 匿名組合制度の概要
1 匿名組合の成立
2 組合員の出資と権利義務
3 利益分配請求権
4 組合員の検査権
5 匿名組合の計算期間 ……ほか
Ⅱ 匿名組合の会計
Ⅲ 匿名組合の税務
1 匿名組合契約に係る営業者と匿名組合員との課税関係
2 匿名組合契約に係る損益の帰属時期
3 匿名組合の営業者の処理
4 匿名組合員が個人の場合の所得区分
5 匿名組合契約に伴う源泉所得税 ……ほか
Ⅳ 匿名組合のケース研究
1 任意組合でなく匿名組合と認定したケース
2 匿名組合の損益の計上時期が問題となったケース
3 匿名組合ではなく任意組合と認定されたケース
4 匿名組合か否かが争われたケース
第4章 投資事業有限責任組合
Ⅰ 投資事業有限責任組合の概要
1 導入沿革
2 特 色
3 組合契約
4 活 用 例
5 組合員の権利義務
Ⅱ 投資事業有限責任組合の会計
1 法令の規定
2 組合員が有限責任組合員と無限責任組合員の場合
3 財務諸表等
Ⅲ 投資事業有限責任組合の税務
1 組合から受ける利益等の帰属の時期及び額の計算
2 出資割合によらない損益分配の割合を定めた場合の取扱い
3 組合契約から受け取る分配金の所得区分
4 組合員が法人の場合の税務上の留意点
5 組合員が個人の場合の税務上の留意点 ……ほか
Ⅳ 投資事業有限責任組合のケース研究
1 組合会計の種別と組合資産の評価損の認識が問題となった
ケース
2 引当金繰入の損金が否認されたケース
3 投資事業有限責任組合に出資している株式の評価が問題と
なったケース
4 個人組合員の組合事業の所得税の申告にあたり,
多岐にわたる所得区分についての純額法による申告の
是非が問題となったケース
第5章 有限責任事業組合
Ⅰ 有限責任事業組合の概要
1 導入沿革
2 特 色
3 組合契約
4 有限責任事業組合の活用例
5 組合員の権利義務 ……ほか
Ⅱ 有限責任事業組合の会計
1 法令の規定
2 会計帳簿の記載方法
3 貸借対照表等の作成方法
4 損益分配の割合に関する書面の作成
Ⅲ 有限責任事業組合の税務
1 有限責任事業組合の税務の基本
2 組合員が法人の場合の税務上の留意点
3 組合員が個人の場合の税務上の留意点
4 出資割合によらない損益分配の割合を定めた場合の取扱い
5 組合契約から受け取る分配金の所得区分 ……ほか
Ⅳ 外国有限責任組合等に関係したケース研究
1 外国LPSから生じた損失の計上の問題
2 外国LLCから生じた損失の計上の問題
第6章 組合事業の課税の特則
Ⅰ 組合員が法人の場合
1 法人が組合員等である場合の課税の特例
2 法人が有限責任事業組合員である場合の課税の特例
Ⅱ 組合員が個人の場合
1 個人が組合員等である場合の課税の特例
2 個人が有限責任事業組合員である場合の課税の特例
3 不動産所得についての個人組合員の損益通算の特例
著者プロフィール
木村 一夫(きむら かずお)
1951年 東京都出身
筑波大学大学院博士前期課程修了(法学修士)
税理士
裁判所調停委員
【主論文】
「のれんの認識―諸制度の改正に対応した『のれん』の現代的考察―」第25回「日税研究賞」受賞
【主著書】
「組織再編成の税務・会計・法律」(中央経済社)
「ケーススタディ企業組織再編税制/合併・現物出資・事後設立」(中央経済社)
「ケーススタディ企業組織再編税制/会社分割」(中央経済社)
「ケース別 法人税・消費税修正申告の実務」(ぎょうせい)