知らないと危ない輸入ビジネスの知的財産リスク
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- 個人あるいは小資本向けの並行輸入ビジネス。簡単にお金儲けができる一方、知財法違法の自覚なしで検挙される例が増加。法律面の解説と自分でできる商標調査で役に立つ一冊。
目次
知らないと危ない
輸入ビジネスの知的財産リスク
目次
はじめに
Ⅰ 輸入ビジネスと知的財産
1 法的リスクと隣り合わせの輸入ビジネス
2 潜在リスクの中心は知的財産法違反
Ⅱ 法的リスクを意識した商品の発掘・選定
1 リスクの少ない商材を選ぶ
2 知財リスクから見た商品選びのポイント
3 まず注意すべきは商標権
4 デザインを保護する意匠法
5 電化製品などは特許権・実用新案権に要注意
6 かかわる範囲が広い著作権
7 クローズアップされる不正競争防止法
8 輸入禁制品を定める関税法
9 事前調査の重要性
10 知的財産以外の注意事項
11 商品選定段階のフローチャート
Ⅲ 並行輸入と知財リスク
1 適法・違法が隣り合わせの並行輸入
2 並行輸入とは?
3 並行輸入が認められる商品と商標権
4 並行輸入と特許権
5 並行輸入と著作権
6 裁判所が求める並行輸入業者の義務
7 税関での取扱い
8 輸入ルートのフローチャート
Ⅳ IPDLで商標を調査する
1 インターネットでできる商標調査
2 IPDLの使い方
3 検索を始める前に
4 「初心者向け検索」の紹介
5 専門家も使っている「商標検索」
6 商標調査の活用でトラブルを回避
7 商標調査のフローチャート
Ⅴ 輸入の流れと水際取締り
1 通関手続の流れ
2 知的財産侵害物品の水際取締り
3 輸入差止制度
4 輸入差止申立制度
5 財務省の発表による輸入差止めの実態
6 知的財産侵害物品と疑われたら
7 侵害物品に該当すると認定された場合(任意放棄について)
8 税関での差止めの実績
9 侵害物品の輸送手段
10 知的財産権侵害とならないもの
11 他の規制にも注意が必要
12 輸入段階のフローチャート
Ⅵ 販売行為と知財リスク
1 販売行為と知的財産権
2 販売時に問題となる知的財産権の侵害
3 販売段階でのその他の規制
4 まずは模倣品を扱わないことが一番
5 販売段階のフローチャー
Ⅶ インターネット販売の知財リスク
1 気軽だが危険なネットショップによる販売
2 インターネットオークションを利用する
3 ネット販売行為をめぐる問題
Ⅷ 商標権の実務知識
1 「商標」とは
2 なぜ人の商標は勝手に使えないのか?
3 商標法が保護対象とする商標とは?
4 商標権侵害における重要な概念
5 外国企業から輸入するにあたっての問題
6 侵害の警告を受けた場合の対応
Ⅸ 意匠法の実務知識
1 「意匠」とは
2 意匠法が保護対象とする意匠とは
3 登録意匠の実例
4 組物の意匠制度とは
5 部分意匠制度とは
6 関連意匠制度とは
7 秘密意匠制度とは
Ⅹ 特許権・実用新案権の実務知識
1 法目的
2 成立要件
3 権利侵害
4 実用新案権の行使と実用新案技術評価書
Ⅺ 著作権の実務知識
1 著作権とは
2 著作権の仕組み
3 著作隣接権とは
4 輸入時に問題となる著作物
5 著作権の侵害行為の特徴
Ⅻ 不正競争防止法の実務知識
1 不正競争防止法の法目的とその構成
2 輸入ビジネスで不正競争行為になる三つの行為とは
3 不正競争防止法と産業財産権の関係
4 ドメイン名についての規制
5 代理人等の商標冒用行為
XⅢ 種苗法・半導体回路配置保護法の実務知識
1 種苗法における育成者権の保護
2 半導体回路配置保護法における回路配置利用権の保護
XⅣ 輸入取引に関連する諸法
1 輸入品目による法規制
2 PL法
3 消費者契約法
4 特定商取引法
5 国際情勢も注目
おわりに
資料1 罰則規定の概要
資料2 問い合わせ先一
[コラム]
偽造品の取引防止のための協定
民事責任と刑事責任
国際消尽論と属地主義
国ごとに異なる並行輸入の取扱い
クーリング・オフ
著者プロフィール
藤田 和子(ふじた かずこ)
大学卒業後,広告代理店勤務を経て,2000年弁理士登録。
以後,知的財産全般の弁理士業務を行うとともに,近年は輸出や輸入時の知的財産問題に注力している。
また,東京商工会議所などで各種セミナー講師も行っており,わかりやすく親身な説明には定評がある。
現在,エルアイエル国際特許商標事務所所長。