- 本の紹介
- 日本の会社法及び金融商品取引法において会計基準の規範性がどのように認められるかについて、海外の調査を踏まえて現状を解明し、さらに将来の課題を明らかにする研究書。
- 担当編集者コメント
- 会社法および金融商品取引法において会計基準の規範性がどのように認められてきたのか、また認められているのかについて、欧米20カ国以上の状況を調査したうえで、日本におけるこれまでの議論を分析し、現状についての検討を加え、将来の課題を明らかにするものです。
弥永先生、本書を刊行する10年前までは1年に1冊研究書を出されていました。
しかし、この10年まったく出さず、研究に没頭されて仕上げたのが本書です。
本書の何がスゴイかといえば、膨大な立法資料や裁判例、諸外国の文献等について、1次資料(どうしてもない場合はそれに限りなく近いもの)をベースに執筆されていることですね。
研究者の先生は、研究対象たる会計基準、実務家の先生は日頃仕事で駆使している会計基準が一体どのような性格のものなのかを理解することは必須ではないかと思います。
また、研究者で分野が異なっても、この研究姿勢はきっとよい刺激になるハズ。
その意味で、本書は研究者、実務家ともに必読書です!