相続の法律・税金と事業承継―争族が心配な経営者・資産家のための基礎知識

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加藤 真朗
末永 雄一郎
太井 徹
池田 聡
吉田 真也

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2014/06/27
A5判 / 308頁
ISBN:978-4-502-07740-1

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本の紹介
争族を防ぐとの視点から、財産の配分を定めた法律面での決めごとと、相続税対策・事業承継対策のポイントを解説。「こころ」と「お金」から考える争いを招かない相続の心得。

目次


相続の法律・税金と事業承継
■争族が心配な経営者・資産家のための基礎知識
目次

 はじめに

序章 「相続」はなぜ「争族」となるのか
 1 争族の悲劇
 2 争族を招く5つの理由
 3 争族にしない「相続」の準備

第1章 法律が定める遺産の分配
 1 法律が定める相続人と順位
 2 相続時に「持戻し」される特別受益
 3 貢献者に認められる「寄与分」
 4 最低限の相続額を定める「遺留分」
 5 「遺留分」を侵害された場合
 6 争族になったときの法的手続
 7 相続の放棄と限定承認
 8 日本に居住している外国人の相続

第2章 生前の争族対策①―遺言
 1 話合いと遺言
 2 遺言能力と認知症
 3 遺言書はどう作る?
 4 どの遺言の方法を選ぶべきか
 5 遺言書作成の費用
 6 気が変わったときの遺言の変更
 7 相続する財産の範囲
 8 遺産分割の方法を指定する
 9 不動産の分割方法
 10 相続分を指定する
 11 相続による債務の承継
 12 相続人以外への遺贈
 13 受け取る人に負担を課す遺贈
 14 相続させたくない人を「廃除」する
 15 故人の遺志を実行する遺言執行者

第3章 生前の争族対策②―贈与
 1 相続を前倒しする生前贈与
 2 受け取る人に負担を課す贈与
 3 亡くなった時に効果が生じる死因贈与
 4 「持戻し」の免除
 5 財産の売買と相続

第4章 相続税対策の第一歩
 1 ここからスタート―財産目録
 2 相続税がかかる人,かからない人
 3 節税のかたち
 4 不動産の共有を解消する
 5 教育資金の一括贈与
 6 迷走した相続税改正

第5章 事前に行える相続税対策
 1 会社を作ろう―法人化が有利な場合
 2 マンションを建てて相続税対策
 3 保証以外にも使える生命保険
 4 相続税対策の王道「贈与」
 5 問題になりやすい名義資産
 6 養子縁組
 7 土地の評価とその対策
 8 自社株評価および対策

第6章 事後でも可能な相続税対策
 1 遺産の分け方で変わる相続税の額
 2 相続人全員が負う連帯納付義務
 3 難しくなった延納と物納
 4 税務調査
 5 海外の資産にもかかる相続税

第7章 ビジネスを受け継ぐ事業承継
 1 事業承継と後継者選び
 2 後継者への権力や資産の承継
 3 複数の会社をそれぞれの後継者に承継
 4 後継者に株式を集中する
 5 会社法を活用した株式の集約
 6 事業承継への組織再編の活用
 7 経営承継円滑化法に基づく遺留分の特例
 8 信託を活用した事業の承継
 9 事業承継税制
 10 重要なことは親子の関係


著者プロフィール 〔編者紹介〕
加藤 真朗
弁護士,関西学院大学・同大学院非常勤講師。
神戸大学法学部卒業。
主に,企業法務,不動産関係,相続等を多く取り扱っている。
相続に関しては,遺言作成,遺言執行,遺産分割,遺留分減殺請求,事業承継対策支援等多数の案件の依頼を受けてきた。
銀行,証券会社,建設会社,各種団体等において,相続,事業承継等の講演も行っている。
著書(共著)
『わかりやすい会社法の手引き』(会社法実務研究会・新日本法規),
『判例法理・経営判断原則』(中央経済社)がある。

末永 雄一郎
公認会計士,税理士。
平成13年公認会計士試験2次試験に合格後,大手アカウンティングファームに勤務し,上場企業を含む様々な業種,規模のクライアントに会計監査,BPR支援,財務DD,タックス・プランニング等幅広い会計,税務サービスを行っていた。
しかし平成16年に当時60歳だった父を亡くし,実家の不動産賃貸業を相続。その時,会計事務所は作業代行業ではなく,人的サービス業であり,顧客個々にあった対策,対応を親身に行うことが求められていると実感。
平成18年に「説明をあきらめない」を理念に掲げて独立開業以後,法人税や所得税の申告代行,タックス・プランニングや業務改革支援,事業承継対策,相続税申告業務等の税理士業務を中心に行っている。

〔著者紹介〕
太井 徹
弁護士,関西学院大学非常勤講師。
関西学院大学法学部法律学科卒業,関西学院大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了,関西学院大学法科大学院修了。
相続全般,成年後見,介護施設関係の事件,会社に関する紛争などに精力的に取り組んでいる。

池田 聡
弁護士。
大阪大学理学部卒業,大阪市立大学法科大学院修了。
相続・事業承継,特許権や著作権など知的財産権に関する問題,会社に関する紛争などに精力的に取り組んでいる。
著書(共著)
「最新 商標権関係判例と実務」(知的所有権問題研究会・民事法研究会)がある。

吉田 真也
弁護士。
立命館大学法学部卒業,立命館大学法科大学院修了。
主な取扱い分野は,民事,商事,行政事件等の訴訟案件全般である。
相続に関しては,訴訟案件から予防法務としての争族対策まで,幅広く取り扱っている。





















著者紹介

加藤 真朗(かとう まさろう)

末永 雄一郎(すえなが ゆういちろう)

太井 徹(たい とおる)

池田 聡(いけだ さとし)
[プロフィール]
弁護士(中之島シティ法律事務所)
平成17年大阪大学理学部物理学科卒業
平成19年大阪市立大学大学院法曹養成専攻修了
平成20年弁護士登録(大阪弁護士会)
大阪弁護士会知的財産法実務研究会世話役(令和3年~現在)

[主な著作]
『設問でスタートする会社法』(共著、法律文化社、平成8年)
『最新 著作権関係判例と実務(第2版)』(共著、民事法研究会、令和元年)
『営業秘密のトラブル相談Q&A』(共著、民事法研究会、令和4年)
『知的財産契約の実務 理論と書式』(共著、商事法務、令和4年)
『最新特許侵害訴訟判例と実務』(共著、民事法研究会、令和5年)ほか

吉田 真也(よしだ しんや)

担当編集者コメント
相続関係書籍は、ブームともいえるくらい刊行されていますが、本書では遺産の配分の共通ルールである民法の規定を比較的詳細に解説しています。
また、税金を扱う章では、理屈の上の節税技術に厳しく、実現可能な対策とその考え方を示しています。
弁護士・税理士の双方の立場から、争族防止を真摯に説いた書籍で、専門家の知識の整理にも最適です。