1枚の図形「5つの箱」がすべての謎を解くカギ!「経理のしごと」がわかる本〈入門〉

高下 淳子

定価(紙 版):1,870円(税込)

発行日:2014/04/15
A5判 / 208頁
ISBN:978-4-502-09600-6

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本の紹介
仕訳、簿記、会計、資金繰り、決算書作成、決算書分析などの理解に役立つ1枚の図形「5つの箱」を提案。入門編として日々の経理業務から月次決算までの重要ポイントを解説。

目次


1枚の図形「5つの箱」がすべての謎を解くカギ!
「経理のしごと」がわかる本〈入門〉

目次

序 章 会社経営のなかでの「経理のしごと」
 「会社」とは
 会社経営を支える「経理のしごと」 ……ほか

第1章 経理は「5つの箱」で理解しよう
 1.経理をやさしく理解するコツ
  会社経理の要素は5つです
  「5つの箱」は左右の場所も大切
 2.「仕訳」のルールはとても簡単!
  仕訳を「5つの箱」に書いてみよう!
  仕訳を「伝票」に書くときの注意点
 3.「取引」が起こると仕訳をする
  「取引」とは「5つの箱」の中身が増減すること
 4.決算書作成の流れをマスターしよう
  ステップ1… 勘定科目の増減で仕訳を記録する
  ステップ2… 増減後の「5つの箱」(残高試算表)を作成する
   ……ほか
 5.「5つの箱」の上半分 貸借対照表
  貸借対照表で財政状態がわかる
  貸借対照表は5つの要素で構成される ……ほか
 6.「5つの箱」の下半分 損益計算書
  損益計算書に計上される利益
 7.決算書作成の目的とルール
  「簿記」が果たしている役割
  「証拠書類」なくして仕訳なし ……ほか

第2章 「貸借対照表」の勘定科目を理解しよう
 1.「資産」の箱の中身 プラスの財産
  資産とは「プラスの財産」
  具体的な資産科目
 2.「お金」の管理を任せられる人になる
  経理業務での「現金」の範囲
  「現金収納」での留意点 ……ほか
 3.「当座預金」と「小切手」と「手形」
  「当座預金」の特徴
  「小切手」の会計処理 ……ほか
 4.「固定資産」に関する会計処理
  「固定資産」の表示ルール
  「固定資産」を取得するときの会計処理 ……ほか
 5.「負債」の箱の中身 マイナスの財産
  負債とは「マイナスの財産」
  具体的な負債科目
 6.将来の費用と損失に備える「引当金」
  「引当金」が必要とされる理由
 7.資産と負債の差額である「純資産」

第3章 「損益計算書」の勘定科目を理解しよう
 1.「収益」の箱の中身 会社の稼ぎ方
  収益とは会社発展の源
  具体的な収益科目
 2.「利息」や「配当金」を受け取ったとき
  受取利息等から源泉徴収される税金
  源泉徴収された税金の会計処理
 3.「費用」の箱の中身 稼ぎを得るための工夫
  費用とは費やす「財貨」や「用役」
  具体的な費用科目
 4.「人件費」に関する会計処理
  「役員報酬」と「給料手当」
  課税されない「現物給与」
 5.「交際費」と「会議費」
  「交際費」と他の費用との違い
  「飲食費用」に対する取扱い ……ほか
 6.「交際費」と「販売促進費」
  交際費と広告宣伝費
  上手な「売上割戻し」を実施する ……ほか
 7.「費用」処理と「資産」計上の線引き
  費用処理と資産計上の分かれ道
  資産購入に投下したお金は早期回収する ……ほか

第4章 現業部門を支える「経理のしごと」
 1.営業活動を支える「経理のしごと」
  売上取引に関する経理業務の流れ
  売上計上すべき時期 ……ほか
 2.得意先別に「売上債権」を管理する
  営業部と連携して「売上債権」を管理する
  「売上債権」の入金管理
 3.最初が肝心な「与信管理」
  与信管理の意味
  ステップ1 新規開拓時 ……ほか
 4.購買活動を支える「経理のしごと」
  仕入取引に関する経理業務の流れ
  仕入を認識するとき ……ほか
 5.資金繰りを改善する「経理のしごと」
  6か月程度先まで資金繰りを管理する
  中期的な視野で資金計画を立てる

第5章 税金に関する「経理のしごと」
 1.知っておきたい「消費税」の基本
  仕訳で重要となる「消費税」の課税区分
  消費税が課税される取引 ……ほか
 2.「消費税」の会計処理
  「消費税」抜きで仕訳する
  消費税の属性を3つに区分する
 3.「消費税」の仕訳を誤りやすい科目
  仕入税額控除を誤りやすい貸借対照表科目
  仕入税額控除を誤りやすい損益計算書科目
 4.控除できない消費税の取扱い
 5.「源泉徴収義務者」としての経理のしごと
  源泉徴収のしくみと納税義務
  海外への支払いと源泉徴収 ……ほか
 6.法人税等の納付に関する「経理のしごと」
  法人税等の「実効税率」
  法人税等の申告納付期限

第6章 「月次決算」報告で会社を伸ばす
 1.「月次決算」と経理のしごと
  月次決算制度を支える3つのルール
  月次決算での作業チェックリスト ……ほか
 2.「減価償却費」を計上する
  減価償却資産と減価償却費
  減価償却費を計上する意味 ……ほか
 3.「売上原価」を理解する
  卸小売業での売上原価は「商品倉庫」をイメージしよう
  製造業での「売上原価」のとらえ方 ……ほか
 4.月次で「採算」を把握しておこう
  「採算計算」をしよう
  「損益分岐点」を把握しておこう ……ほか


著者プロフィール 高下 淳子(こうげ じゅんこ)
税理士・米国税理士・CFP Ⓡ
税務会計顧問業、経営コンサルティング業の他、金融機関、シンクタンク等の講演・セミナー講師、企業内研修の企画実施などで活躍中。
講演テーマは広く、新入社員、後継経営者、経営幹部、営業担当者などを対象とした、明快かつ、わかりやすい実践的講義には定評がある。
著書:
『やさしい法人税申告入門』
『とにかくみんなで考えよう!日本の借金 わが家の税金 わたしの年金』(中央経済社)、
『今までで一番やさしい法人税申告書のしくみとポイントがわかる本』
『法人税と経理処理のしくみがわかる本』
『決算書を読みこなして経営分析ができる本』(日本実業出版社)など多数。






















著者紹介

高下 淳子(こうげ じゅんこ)
[プロフィール]
税理士,米国税理士,CFP????

外資系コンサルティング会社(監査法人)等に勤務ののち独立開業。税務会計顧問業,経営コンサルティング業のほか,全国各地の金融機関等での講演・セミナー講師,企業内研修の企画実施などで活躍中。経営幹部・後継経営者・新入社員・営業社員・個人事業者などを対象とした,わかりやすい実践的講義には定評があるコンサルティングは,業績管理・事業継承・営業開発・企業体質改善等をメインテーマとしている。

[主な著作]
『経理のしごとがわかる本』
『とにかくみんなで考えよう! 日本の借金わが家の税金わたしの年金』
『「別表四と五」完全攻略本』(以上,中央経済社)
『簿記のしくみが一番やさしくわかる本』
『法人税と経理処理のしくみがわかる本』
『決算書を読みこなして経営分析ができる本』
『社長が読む儲かる決算書』(以上,日本実業出版社)
『決算書が読める魔法のステップ』(ソーテック社)
『資金繰りの一切が図と表で3時間でマスターできる本』(明日香出版社)
『個人事業者の帳簿・節税事典』
『消費税のしくみと対策』
『「社会の税金」節税事典』(以上,ぱる出版)
『~社長のための経営講座~資金繰り改善の極意』
『~社長のための経営講座~わかりやすい節税対策』(以上,日経BP社)

担当編集者コメント
資産と費用の箱が左に、負債、純資産、収益の箱が右にあって、左右が一致。貸借対照表と損益計算書が1つになった図と考える方もいるでしょうが、そうではなく、素直に5つの箱、要素を巻あげてみましょう。
会社であれ、事業者であれ、お金の集めたら、お金を使うわけですが、その動き、あるいは取引を5つの箱で整理してみると、きれいに箱に収まります。
5つの箱のお話におつきあいしてみませんか。
経理のしごとがわかる近道ですよ。
著者から
この本は、「経理のしごと」を担当されている方、新しく経理部に配属された方、経理業務を知りたい方、経理部の後輩を指導される方、企業を志している方、「経理のしごと」に興味がある方のための一冊です。
まず、最初のステップで、仕訳のルールを無理に丸暗記しようとすると、経理の本質をつかめないし、全く楽しくない苦行となってしまいます。「右に書く、左に書く」という機械的な作業として仕訳をこなすのではなく、経営管理と経営改善の視点で仕訳を理解していただきたいのです。
そのためには、まず1枚の図形「5つの箱」を覚えてください。仕訳、簿記、会計、資金繰り、決算書作成、決算書分析など、経理のカベを突破するポイントは、1枚の図形「5つの図形」に凝縮されています。
1枚の図形「5つの箱」を覚えれば、ドラマチックに、経理の基本知識と応用力が身につくはずです。