合理的人事マネジメント

林 明文

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2014/08/28
A5判 / 184頁
ISBN:978-4-502-11771-8

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本の紹介
企業経営に貢献する人事管理を行うため、これまでの人事管理を抜本的に見直し、感覚的でなく合理的・定量的な施策を実施するのに必要な実務ポイントを解説する。

目次


合理的人事マネジメント
目次

 はじめに

第1章 事例に見る人事管理の主要論点
 1 近年の人事管理上の問題・課題
 2 事例1:人事制度のフレームワーク
  2-1 情報システム企業A社の概要
  2-2 人事制度と運用
  2-3 あるべき等級・グレード制度
  2-4 事例に見る人事管理への期待
 3 事例2:適正な人件費
  3-1 製造業B社の概況と問題点
  3-2 B社の適正人件費分析
  3-3 B社事例からの論点
 4 事例3:将来の予測
  4-1 C銀行の概要
  4-2 C銀行のその後
  4-3 将来予測の結果
  4-4 今後発生する重大な人事問題
 5 事例に見る人事管理の論点

第2章 経営における人事マネジメントの役割
 1 経営における人事機能
  1-1 経営における人事の役割
  1-2 企業人事に求められる3要件
  1-3 人事管理の3つの領域
 2 ポートフォリオ
  2-1 ポートフォリオの3つの要素
  2-2 重要視されるポートフォリオ管理
 3 パフォーマンス
  3-1 パフォーマンスの3つの要素
  3-2 今後も継続し範囲が広がるパフォーマンス論
 4 リーダーシップ
  4-1 現在の経営者レベル
  4-2 経営者人事制度の必要性
 5 自社の“人事力”を把握する

第3章 人事マネジメントの現状
 1 人事機能の現状
 2 人事問題・課題のパターン
  2-1 問題・課題のパターン
  2-2 人 員 数
  2-3 人員構成
  2-4 人件費単価
  2-5 人 件 費
  2-6 将来の問題・課題
  2-7 その他の問題・課題

第4章 経営が求める新たな管理スタイルへ
 1 合理的でない人事管理手法
 2 不合理な人事制度
  2-1 合理性のない人事制度とその部品
  2-2 年 俸 制
  2-3 役職定年制度
  2-4 自律型人材
  2-5 二次評価
 3 未発達な人事サービス業界
 4 新たな時代の人事戦略

第5章 合理的な人事制度の重要論点
 1 合理的な人事管理の概要
 2 等級・グレード制度の主要論点
  2-1 合理的な等級・グレード制度
  2-2 等級・グレード制度のフレームワーク
  2-3 職種・等級の設定
  2-4 人材像の定義
  2-5 昇格管理
  2-6 等級・グレード制度関連施策
  2-7 人材フロー設計
  2-8 ローテーション
  2-9 定年再雇用制度
 3 給与制度の主要論点
  3-1 給与制度に求められる機能
  3-2 社内的給与差と労働市場的給与差
  3-3 職種別給与
  3-4 昇格重視の給与制度
  3-5 業績連動型賞与
  3-6 給与制度設計の具体的ポイント
  3-7 給与に関するその他の論点
 4 評価制度の主要論点
  4-1 評価の問題・課題と解決の方向性
  4-2 評価の体系
  4-3 評価項目
  4-4 評価方法
  4-5 評価の運用
  4-6 評価制度の設計の具体的ポイント
 5 教育制度の主要論点
  5-1 理論性の薄い教育制度
  5-2 今後の教育制度の方向性
  5-3 配置と教育
 6 雇用施策の主要論点
  6-1 雇用施策の重要性
  6-2 採用施策
  6-3 退職促進施策
  6-4 退職優遇条件
  6-5 P I P
  6-6 退職施策と雇用責任
  6-7 非正社員,アウトソーシングの活用
 7 他の関連施策の主要論点
  7-1 人事情報システム
  7-2 時間管理
  7-3 中高年対策
 8 人事改革の計画
  8-1 人事制度改定の計画
  8-2 雇用施策を伴う計画

第6章 人事制度事例
 1 経営計画に連動した人事制度の概要
 2 職務型等級制度
 3 職務型評価制度
 4 職務型人事制度のメリット・デメリット

第7章 新たな人事管理構築のために
 1 現在の人事から新たな人事へ
 2 自社の現状認識と定期調査
  2-1 現状認識の重要性
  2-2 現状分析の手法
  2-3 定量分析
 3 人事部門の組織
 4 人事部門のマインドチェンジ


著者プロフィール 林 明文(はやし あきふみ)
株式会社トランストラクチャ 代表取締役シニアパートナー
青山学院大学経済学部卒業。
デロイトトーマツコンサルティング株式会社(旧トーマツコンサルティング株式会社)に入社し,人事コンサルティング部門シニアマネージャーとして数多くの組織,人事,リストラクチャリングのコンサルティングに従事。その後株式会社ウエイステーション(ライトマネジメント コンサルタンツ)の代表取締役社長を経て現職。この間人事雇用に関するコンサルティングとともに講演,執筆活動を数多く行っている。

主たる著書
『人事リストラクチャリングの実務』(2000年,実業之日本社),
『人事制度改革と雇用調整の実務』(2002年,中央経済社),
『CFOハンドブック』(2006年,中央経済社・共著),
『雇用調整実行マニュアル』(2009年,すばる舎リンケージ),
『適正人員・人件費の算定実務』(2010年,中央経済社・共著),
『よくわかる希望退職と退職勧奨の実務』(2011年,同文舘出版),
『人事の定量分析』(2012年,中央経済社),
「企業の人事力」(2014年,ダイヤモンド社)。
このほかにも経済紙,人事関連雑誌などへの執筆やインタビュー掲載など多数。また,人事・雇用に関するテーマを中心とした講演・セミナーを数多く実施。





















著者紹介

林 明文(はやし あきふみ)
[プロフィール]
株式会社トランストラクチャ 顧問
明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科客員教授
脊山学院大学経済学部卒業。デロイトトーマツコンサルティング合同会社に入社し,人事コンサル
ティング部門シニアマネージャーとして数多くの組織,人事,リストラクチャリングのコンサルティ
ングに従事。その後,大手再就職支援会社の設立に参画し代表取締役社長を経てトランストラクチャ
を設立,代表取締役を経て現職。数多くの講演,執箪活動を行っている。

[主な著作]
『人事の定量分析』(中央経済社,2012年)

担当編集者コメント
今の日本の人事管理は、自社の経営が抱える問題・課題を解決できるレベルにありません。それは、従来 “感覚的”“定性的”な視点で制度運用を行っていたため、“合理的”“定量的”に施策を講じ、経営に提案できる言葉や指標を持たないからです。
 しかし、経営の環境はこの状況を許さないところまで来ています。新たな環境に適合する有効な仕組みを早急に構築し、いち早く運用しなくてはなりません。
 本書では、これまでの人事管理を抜本的に見直し、合理的で構造的な新しい人事管理を築くための考え方・手法を、事例を取り上げ解説しています。