投資取引訴訟の理論と実務〈第2版〉
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- 絶えることのない業者・投資者の訴訟の法的論点を詳説。初版から大幅に内容を入れかえ、新しい悪質な投資勧誘の手法・クラスアクションなどの最新の動向をフォローしている。
目次
投資取引訴訟の理論と実務<第2版>
目次
第1章 投資行為への規制
第1 市場と投資家
1 株式市場と先物市場
2 投資損の状況 ……ほか
第2 問題となる専門業者の行為
1 具体的要素と行為
2 行為規制の意義
第3 金融商品取引法の行為規制の概要
1 行為規制の内容
2 行為規制の類型 ……ほか
第4 金融商品取引法の行為規制の分類
1 業務活動規制と適正管理体制
2 勧誘後の適正な意思形成に関する規制 ……ほか
第5 商品先物取引法の行為規制
1 商品先物取引法の概要
2 プロ・アマ投資家規制の導入 ……ほか
第6 民法の契約規制
1 意思表示の不当干渉に関する規制
2 契約内容に関する規制 ……ほか
第7 消費者契約法の契約規制
1 立法の趣旨
2 誤認・困惑の惹起と契約の取消し ……ほか
第8 金融商品販売法の契約規制
1 規制の趣旨
2 消費者契約法との比較 ……ほか
第9
未公開株式商法の規制
1 利殖勧誘事犯の増加
2 未公開株商法の裁判例 ……ほか
第10 一般投資家と特定投資家の区分
1 投資家の区分規制
2 投資家の分類 ……ほか
第11 消滅時効の問題点
1 損害賠償請求権の消滅時効
2 消滅時効の起算点 ……ほか
第2章 専門業者の行為規制
第1 誠実公正義務
1 金商法および商先法の規制
2 立法経緯 ……ほか
第2 善管注意義務
1 善管注意義務の要請
2 金融商品取引法の規定 ……ほか
第3 適合性の原則
1 金融商品取引法の規定
2 商品先物取引法の規定 ……ほか
第4 不招請勧誘の禁止
1 金融商品取引法の規定
2 商品先物取引法の規定 ……ほか
第5 勧誘受諾意思の確認義務と再勧誘の禁止
1 金商法および商先法の規定
2 立法の経緯 ……ほか
第6 契約締結前の書面交付義務
1 金融商品取引法の規定
2 商品先物取引法の規定 ……ほか
第7 契約締結と説明義務
1 金融商品取引法の規定
2 商品先物取引法の規定 ……ほか
第8 情報提供義務と助言義務
1 情報提供義務
2 助言義務との相違 ……ほか
第9
断定的判断等の提供の禁止
1 金融商品取引法の規定
2 商品先物取引法の規定 ……ほか
第10 売買一任勘定取引の規制
1 金融商品取引法の規制
2 商品先物取引法の規制
第11 広告規制
1 金商法および商先法の規定
2 立法の経緯 ……ほか
第12 分別管理義務
1 金商法および商先法の規定
2 分別管理義務の意義 ……ほか
第13 最良執行義務
1 金融商品取引法の規定
2 制度の意義
第14 クーリング・オフ
1 金融商品取引法の規定
2 契約解除の手続
第15 過当取引の規制
1 過当取引規制の概要
2 適合性の原則との関係 ……ほか
第3章 投資取引の資料開示
第1 問題点の所在
第2 商品先物取引業者の勧誘と開示書類
1 受託契約前の法定交付書面
2 取引約諾書の取り交し ……ほか
第3 金融商品取引業者の勧誘と開示書類
1 契約締結前の交付書面
2 顧客の取引適格性に関する書類 ……ほか
第4章 不合理な取引手法
第1 問題点の所在
1 概説
2 判例による指摘
第2 不合理な取引手法の内容
1 手数料不抜け取引の違法性
2 難平(ナンピン)買い ……ほか
第3 過当取引と専門家責任
1 金融商品取引における認定要素
2 商品先物取引と過当取引 ……ほか
第5章 デリバティブの規制
第1 デリバティブの概要
第2 デリバティブの区分
1 先物取引
2 スワップ取引 ……ほか
第3 通貨オプション取引
1 取引の内容
2 通貨オプション取引の問題点 ……ほか
第6章 上場株式の取引と損害論
第1 上場株式の取引に関する諸問題
第2 日本法の不実開示規制
1 概説
2 金融商品取引法21条の2の検討 ……ほか
第3 日本法の損害賠償額の算定
1 損害額算定の考え方
2 不実開示行為と流通市場損害との因果関係 ……ほか
第4 株式の非上場化の検討
1 株式の上場と廃止
2 ゴーイング・プライベートの意義と問題点 ……ほか
第5 投資家保護の再検討
第7章 投資取引と過失相殺
第1 問題点の所在
1 概説
2 過失相殺比率
第2 過失相殺法理
1 過失相殺の機能
2 過失相殺根拠の不合理性 ……ほか
第3 過失相殺の視点
1 学説
2 過失相殺の理念と適用
第4 実質的一任売買と過失相殺
1 実質的一任売買と信認義務
2 信認義務と自己責任 ……ほか
第5 判例にみる過失相殺理由の検討
1 「利益を得る可能性の存在」
2 「利殖目的で投資取引を行った」 ……ほか
第6 過失相殺の不合理性
第8章 多様な救済制度
第1 集団訴訟制度
1 手続
2 共通義務確認訴訟 ……ほか
第2 金融ADR
1 金融ADRの概要
2 紛争解決の手続 ……ほか
第9章 専門業者の破綻と投資家保護
第1 問題点の所在
第2 証券会社の破綻処理と投資家保護
1 金融業界および行政の対応
2 証券会社の経営破綻とは ……ほか
第3 商品先物取引業者の破綻と委託者債権
1 概説
2 委託者資産の保全・弁済制度 ……ほか
第4 破綻予防の施策
第10章 投資家保護と自己責任原則
索引
著者プロフィール
今川嘉文(いまがわよしふみ)
1962年大阪府生まれ
龍谷大学法学部教授
博士(法学)神戸大学
[主要著書]
『企業法務ガイド〜判例活用編』(単著,日本加除出版,2014年)
『保険法Map〜解説編』(編著,民事法研究会,2013年)
『保険法Map〜判例編』(編著,民事法研究会,2013年)
『会社法にみる法人役員の責任』(単著,日本加除出版,2012年)
『誰でも使える民事信託(第2版)』(編著,日本加除出版,2012年)
『事業承継法の理論と実際』(単著,信山社,2009年)
『実務家の疑問にこたえる新会社法の基本Q&A100(第2版)』(単著,中央経済社,2006年)
『過当取引の民事責任』(単著,信山社,2003年)
『相場操縦規制の法理』(単著,信山社,2001年),他