- 本の紹介
- 相続税法が改正され、今まで考えていなかった方が、無関係にはならなくなった。改正相続税とは何なのか、改正によってビジネス・生活シーンに何が生じるかわかりやすく解説した。
目次
やさしく解説
はじめての相続税
目次
まえがき
■ 相続の手続と相続税申告のながれ
■ 相続の手続と相続税申告のながれの解説
■ 相続税の常識Q&A
第1章 誰が相続人になるのかはっきりさせましょう
1-1 一定の親族が相続人になります
1-2 前妻との間に生まれた子供も相続人になります
1-3 前の夫との間に生まれた子供も相続人になります
1-4 昔の恋人との間にできた子にも平等の権利があります
1-5 養子も相続人になります
第2章 財産を漏れなく書き出しましょう
2-1 あれもこれも「財産」です
2-2 海外にある財産も相続財産です
2-3 生命保険金は相続財産ではないけれど相続税がかかる
財産です
2-4 相続前の一定期間に贈与された財産は相続財産ではない
けれど相続税のかかる財産です
2-5 代々受け継いだお墓は相続税の対象にはなりません
2-6 借金も立派な「財産」です
2-7 「連帯保証人の地位」も一種の財産です
2-8 財産は意外とあるものです
第3章 財産の評価額を書き込みましょう
3-1 財産の評価額を書き込みましょう
3-2 不動産の評価額は思ったよりも低い場合がほとんどです
3-3 借地に家を建てていても,財産は「建物だけ」にはなりません
3-4 マンションも土地と建物で構成されます
3-5 アパートを人に貸すと評価額が低くなります
3-6 土地の形に応じて補正が必要です
3-7 小規模宅地等の特例を利用すれば土地の評価額が下がります
3-8 株式は,上場しているものとそうでないもので評価方法が
全く違います
3-9 ゴルフ会員権も相場で評価します
3-10 書画・骨董は専門家に評価してもらいます
3-11 その他の財産も評価します
第4章 相続税の金額をざっくり計算してみましょう
4-1 相続税は総額を計算して各自の負担分を算出する
4-2 妻と子供2人,合わせて3人で相続する場合の法定相続割合
は2:1:1です
4-3 まずは相続税の総額を計算します
4-4 総額を実際の分割割合で按分します
4-5 各種控除があります
4-6 かわいい孫に財産を渡すと2割増しです
4-7 申告期限は10 カ月です
4-8 申告した後に財産が見つかったら更正や修正が必要です
4-9 相続税の金額に合わせて対策を考えましょう
第5章 実際にどのように分けるか考えましょう
5-1 「どう分けるか」は遺言に従います
5-2 遺言に「財産はすべて長男に相続させる」と書いてあっても
有効です
5-3 遺産分割協議書には相続人全員の実印が必要です
5-4 介護の見返りを期待してはいけません
5-5 借金はいったい誰のもの?
5-6 遺産分割協議後に新たな財産が見つかったらどうするの?
第6章 納税資金の準備をしましょう
6-1 相続税は金融機関の窓口で納付します
6-2 財産を売却するという対処方法
6-3 稼ぎがあるなら分割払いもあり得ます
6-4 物を直接納める方法もあり得ます
6-5 相続税は連帯責任です
6-6 短い期間に2回相続が発生してしまったときの控除があります
第7章 相続税の事前対策をしましょう
7-1 相続税には効果的な対策があります
7-2 相続税の対策は相続税対策と納税資金対策の二本立てです
7-3 相続税対策のために贈与税の知識は必須です
7-4 毎年の贈与により相続財産を減らすことができます
7-5 お金以外の財産も贈与できます
7-6 相続時精算課税制度はこうすれば活用できる
7-7 贈与税がかからない特別な制度が他にありますか
7-8 生命保険は優れものです
7-9 お墓を買いましょう
7-10 事前の対策ではありませんが寄付も有効です
第8章 税務調査を忘れないようにしましょう
8-1 税務調査は突然やってきます
8-2 税務調査を恐れることはありません
8-3 財産を隠してはいけません
8-4 税務調査で議論になりやすいのは名義預金です
8-5 加算税,延滞税を納付するケースもあります
Column コラム
・映画「マルサの……」は本当の話?
・財産評価基本通達について
・夫婦別々にお金を管理する重要性
・物納が有利な場合について
著者プロフィール
平林亮子(ひらばやしりょうこ)
公認会計士。
中小ベンチャー企業をサポートする公認会計士集団アールパートナーズ代表。
お茶の水女子大学在学中に公認会計士2次試験合格。
卒業後,太田昭和監査法人(現,新日本有限責任監査法人)に入所。
国内企業の監査に多数携わる。その後,公認会計士3次試験に合格し,独立する。
企業や個人へのコンサルティングを中心に,企業研修やセミナー,大学等で講師も務める。なかでも,公認会計士受験指導では,多数の合格者を輩出しているカリスマ美人講師として,著名である。
また,女性会計士によるプロジェクトチーム「CPA745」を立ち上げるなど,公認会計士業界の活性化にも力を注いでいる。
「図解トコトンやさしい経理の仕事」(ナツメ社),「会計についてやさしく語ってみました」「決算書を楽しもう!」(ダイヤモンド社),「5人の女神があなたを救う!ゼロから会社をつくる方法」(共著,税務経理協会),「相続はおそろしい」(幻冬舎新書)など多数の著書がある。
内藤貴夫(ないとうたかお)
公認会計士・税理士。明治大学商学部在学中に公認会計士試験に合格。
大学在学中から監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて主に国内企業の監査に,その後は会計事務所にて幅広く税務業務に携わる。
現在は税理士法人タックス・アイズのパートナーとして相続税などの資産税業務や事業承継業務など幅広い分野の業務を行っている。