現場ストーリーから学ぶ国際税務戦略の考え方・取り組み方
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- 「税務調査に入られた!」担当者はどのような国際課税の知識が必要なのか。国際税務戦略はどう考えれば良いのか。ストーリーに沿って読んでいけば国際税務の要諦がわかる。
目次
現場ストーリーから学ぶ
国際税務戦略の考え方・取り組み方
目次
Chapter 1 税務調査に直面する
状況1 J社,国税局による移転価格調査を受ける
検討1
1 申告納税制度とは
2 租税法律主義とは
3 税務調査はどのように行われるのか
4 個人と法人―税務基礎知識
5 移転価格税制とは
6 ドキュメンテーション(文書化)とは
7 恒久的施設(PE) とは
Chapter 2 課税後の処理に直面する
状況2 J社,移転価格課税を受け,
相互協議および異議申立てを行う
検討2
1 二重課税の発生メカニズム
2 租税条約とは
3 仲裁協定とは
4 国内法の救済措置
5 日本の移転価格税制をめぐる訴訟事例
Chapter 3 国際税務戦略の必要性に直面する
状況3 J社,国際税務戦略の必要性を考え始める
検討3
1 法定実効税率とは
2 日米企業実効税率の比較
3 税務コストと税務リスク
4 実効税率低減とキャッシュフローへのインパクト
5 OECDガイドラインにおける事業再編
Chapter 4 国際税務戦略の立案・実行に直面する
状況4 J社,国際税務戦略の立案・実行に取り組む
検討4
1 国際税務戦略実行へのステップ
2 無形資産とは
3 無形資産開発費用の回収方法
4 バリュエーション手法
5 タックスヘイブン対策税制
6 過少資本税制
7 源泉税の検討
8 消費税の検討
9 関税と移転価格
Chapter 5 グループ内国際取引価格に関して国との
事前取決めに直面する
状況5 J社,国際税務リスク低減のためにAPAを申請する
検討5
1 事前確認制度(Advance Pricing Agreement:APA)とは
2 APAの手続
3 年次報告書(APA合意後)の提出義務
4 APAの有効性
Chapter 6 今後の国際税務の課題に直面する
状況6 J社,将来に向けて今後の国際税務問題への
課題について社内で検討を開始する
検討6
1 現在の世界の国際課税問題とは
2 ダブルアイリッシュ&ダッチサンドイッチのスキーム概要
3 BEPS(Base Erosion and Profi t Shifting
:「税源浸食と利益移転」)とは
4 企業にとっての事業目的と国際税務戦略
著者プロフィール
【著者紹介】
大河原 健 (おおかわら けん)
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業) 移転価格・経済分析グループ代表
学習院大学大学院経済学研究科,米国コロンビア大学大学院国際関係研究科を修了後,米国コロンビア大学ビジネス・スクール日本経済・経営研究所研究員を経て,1990年アーサーアンダーセンに入所。
その後ワシントンD.C.事務所の連邦税務部門経済分析グループ勤務後,国際取引戦略アドバイザリーグループ・パートナー。
新日本アーンストアンドヤング代表取締役を経て,2007年より現職。
国内外での講演や新聞・雑誌への寄稿多数。
学習院大学経済学部非常勤講師,慶應義塾大学ビジネス・スクール幹部育成セミナーなどで講師を務める。
主な編著書
『国際税務マネジメント』,
『国際取引のグループ戦略』,
『税務コストの減らし方』,
『国際税務プランニングの実践ガイド』,
『Fundamentals of Transfer Pricing in Japan』等。
国際ビジネス研究学会,租税訴訟学会,国際租税協会所属。
博士(政策研究)。税理士。