- 本の紹介
- 知的財産実務の担当者に必要な米国特許法の基礎知識を明快に解説。日本側にあって関係する事項を厳選。枝葉をばっさりと落とした入門書だが、ベテランの知識の整理にも有用。
目次
初めての米国特許実務
目次
はしがき
序 米国特許の実務を学ぶにあたって
① はじめに─なぜ外国で特許を取るのか
② 国ごとに特許がある ……ほか
第1章 米国特許出願の準備をする
1 米国特許を受けるための前提
① 最低限必要な条件は何か
② 発明であることを確認する ……ほか
2 登場人物を把握する
① 全体像を理解する
② なぜ日本の弁理士が必要か ……ほか
3 出願ルートを決める
① 2つのルートがある
② パリルート ……ほか
4 特許の種類を知っておく
① 実用特許とは何か
② 仮出願とは何か
5 必要な書類を準備する
① 用意する書類
② 明細書と図面 ……ほか
6 英語の明細書を作る
① 英語の明細書を作る
② 英文明細書の中身 ……ほか
7 クレームを書く
① クレームとは何か
② クレームの形はだいたい決まっている ……ほか
8 プロだけが知るクレームのテクニック
① 構成要素を少なく,包括的に
② means とstep をクレームに使わない ……ほか
第2章 特許要件を理解する
1 米国特許法の歴史
① 最初の米国特許法
② 中心限定主義へ ……ほか
2 新時代の米国特許法
① 新時代の米国特許法
② 米国は先発明主義を捨て,新時代の到来 ……ほか
3 日米の特許制度の違い
① 日米特許法の違い
② 審査請求制度がない ……ほか
4 新規性について知る
① 新規性の原則を知る
② 新規性の例外がわかりにくい ……ほか
5 非自明性について知る
① 非自明性を知る
② 非自明性の判断基準とは ……ほか
6 法定の主題について知る
① 法定の主題とは何か
② ソフトウェアの発明 ……ほか
7 明細書の記載要件について知る
① 記載要件は3つ
② 実施可能要件とは ……ほか
8 先発明主義について知る
① 先発明主義を知っておく必要性
② 改正前の特許法102条はこうなっていた
第3章 米国で特許の審査を受ける
1 現地に出願の指示を送る
2 いよいよ審査が始まる
① 審査の流れ
② 審査請求制度がない ……ほか
3 出願が公開される
① 18カ月目の公開
② 公開によって何が変わるか ……ほか
4 IDS は必ず行う
① IDS の義務はずっと課せられる
② IDS をすべき先行技術 ……ほか
5 限定要求がきたら……
① 発明の単一性
② 限定要求を理解する ……ほか
6 オフィスアクションがきたら……
① オフィスアクションとは
② オフィスアクションの内容 ……ほか
7 ファイナル・オフィスアクションがきてしまったら……
① ファイナルの意味
② 期限 ……ほか
8 アドバイザリアクションをもらってしまった……
① 期限
② 対応策 ……ほか
9 継続的な出願を利用する
① 継続的な出願を理解する
② 種類を理解しよう ……ほか
10 特許を受けよう
① 特許査定をもらう
② 特許証の見方
第4章 特許を維持する・特許で争う
1 存続期間について理解する
① 存続期間の改正の歴史
② 存続期間を知る ……ほか
2 自分の特許を訂正したい
① なぜ訂正するのか
② 訂正 ……ほか
3 相手の特許を無効にしたい
① 歴史的背景を理解する
② 4つの無効手続
4 査定系再審査を知る
① 概要を知る
② 活用方法
5 付与後レビューを知る
① 概要を知る
② 特徴を理解する ……ほか
6 当事者系レビューを知る
① 概要を知る
② 特徴を知る ……ほか
7 ビジネス方法レビューを知る
① 概要を知る
② 特徴を知る ……ほか
第5章 米国に特有の手続を理解する
1 IDS をし忘れたら
① 特殊な手続を知る
② 補充審査を知る
2 発明を盗まれたら
① 冒認手続の概要を知る
② 冒認手続の背景を知っておく ……ほか
3 先発明を立証したい
① インタフェアレンスとは何か
② 特徴を知る
4 ITC 手続とは
① ITC とは何?
② ITC の特徴を知る
第6章 特許侵害を訴訟で守る
1 特許侵害訴訟を知る
① 裁判所の仕組み
② 米国訴訟の時間と費用 ……ほか
2 文言上の侵害を知る
① 侵害には2種類ある
② 文言上の侵害 ……ほか
3 均等論に基づく侵害を知る
① 均等論は特許の悪魔
② 均等論を理解する
4 禁反言を知る
① 権利範囲を狭める方法がある
② 禁反言を使った戦い方 ……ほか
索 引
著者プロフィール
高岡 亮一
弁理士
現在 高岡IP 特許事務所(TAKAOKA IP LAW OFFICE)
所長弁理士
AIPPI,APAA,AIPLA 会員