- 本の紹介
- 監査役制度は企業不祥事をきっかけに昭和49年に誕生。今日、監査役会の設置や社外監査役の導入などの強化・発展がみられる。本書では、あるべき監査役像を示す。
目次
監査役“再”入門
目次
はじめに
第1章 監査役候補者の選考基準
1 会社役員指名委員会の自主的設置
2 監査役に必要な監査能力と選考基準
3 常勤監査役候補者の選考基準
4 社外監査役の選考基準
第2章 監査環境の整備
1 法定化された監査環境
2 監査役自ら整備する監査環境
3 監査役による送受信体制の確立
第3章 監査役の日常からの心がけ
1 「心がけ」の文章化
2 私的「監査役の心がけ」試案
第4章 監査役に対する信頼性の形成
1 意思疎通と信頼関係
2 監査役が取り組むべき社内外との信頼関係
3 監査役制度に対する社会的認知
第5章 社外監査役の心得
1 社外監査役の職務に対する心得
2 社外監査役による監査活動
3 社外監査役による情報提供
第6章 監査役による予防的監査
1 監査役による適法性監査と妥当性監査の不分割
2 日常の業務監査における妥当性監査の遂行
第7章 常勤の監査役による日常の監査
1 監査役による内部統制とのかかわり
2 監査役就任直後に為すべき業務
3 当期における監査役の初期行動
4 期中における業務監査
5 監査役による情報収集
6 会議への出席
7 文書の閲覧
8 現物調査
第8章 監査役と監査役会
1 監査役会と社外監査役
2 監査体制の強化のための協議
3 監査役による組織的活動
4 監査報告
第9章 監査役会の運営
1 監査役会の設置義務
2 監査役会の基本的職務
3 監査役会の招集
4 監査役会と監査役の役割
5 監査役会の決議方法
6 監査役会議事録の作成および保存
第10章 監査役の期末監査
1 計算書類の監査
2 各事業年度に係る計算書類
3 各事業年度に係る事業報告の内容
4 計算書類に対する監査役の監査要点
5 事業報告に対する監査役の監査要点
第11章 監査報告の作成
1 監査報告の作成義務
2 会計監査人の設置以外の会社の監査報告
3 会計監査人設置会社の監査報告
4 監査報告の報告様式
第12章 企業不祥事の予防監査
1 企業不祥事と監査
2 会社特有の不祥事に対する予防
3 行政上の罰則に抵触する企業不祥事
■索 引
著者プロフィール
鈴 木 進 一(すずき しんいち)
昭和11年 東京都深川生まれ
昭和40年 明治大学卒業
昭和33年〜昭和49年 ㈳商事法務研究会勤務
昭和49年〜平成13年 ㈳日本監査役協会常務理事,専務理事
平成5年〜平成6年 九州大学大学院講師
平成14年〜平成18年 松本大学教授
この間,通商経済産業省機械情報産業局情報化対策委員会委員(昭和59年〜61年,平成2〜3年),通商経済産業省産業構造審議会臨時委員(平成12〜13年)を務める。
【著書】
『改正商法による監査役』(税務経理協会,昭和57年)
『最新監査役の実務』(税務研究会出版局,平成6年)
『監査役の役割と監査行動』(商事法務,平成19年)