- 本の紹介
- ソシュールの言語理論をベースとして会計現象の言語論的解釈を試みた前著『会計言語論の基礎』の続編。本書ではフーコーの権力論を参照しながら、さらに議論を深化させる。
目次
会計の力
目次
序
第1章 法と会計の言語性
1 はじめに
2 意味の実体論と関係論
3 連辞関係と連合関係
4 法と会計の言語性
5 人間のコトバ
6 むすび
第2章 絵画と会計の言語性
1 はじめに
2 言語観の2類型
3 絵画と会計の類似性
4 会社概念の日米韓比較
5 むすび
第3章 複式簿記の言語性と資本主義
1 はじめに
2 会社統治と会計表現
3 複式簿記と原価主義会計
4 複式簿記と資本主義
5 むすび
第4章 制度としての国際会計基準
1 はじめに
2 意味実体論と意味関係論
3 制度としての国際会計基準
4 言表・言説・エピステーメー
5 権力奉仕装置としての会計制度
6 むすび
第5章 国際会計基準の権力奉仕職能
1 はじめに
2 フーコー権力論の会計的意義
3 フーコー現代権力論の言語観
4 現代権力としての国際会計基準
5 会計(企業の言語)と貨幣(経済の言語)
6 むすび
第6章 単式か複式か(簿記進化論)
1 はじめに
2 会計における連辞と連合
3 連続か不連続か
4 実体論的関係と実体なき関係
5 会計におけるAとノンA
6 むすび
第7章 フーコー権力論と会計学説史
1 はじめに
2 ラング(言語)とパロール(言説)
3 エピステーメーの変遷
4 プレ近代の会計学説と権力
5 近代の会計理論と権力
6 ポスト近代の会計理論と権力
7 むすび
付録 ①英文目次(Table of Contents)
②英文要約(English Abstract)
索引 事 項 索 引
人名・機関名索引
著者プロフィール
全 在 紋(チョン ジェムン:CHUN Jae-Moon)
1945年 奈良県にて出生
1969年 横浜市立大学商学部卒業
1972年 韓国・ソウル大学大学院経営学科修士課程修了
1975年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位取得
1975年 桃山学院大学経営学部助教授
1985年 桃山学院大学経営学部教授,現在に至る
1992年 桃山学院大学経営学部長(任期2年)
2006年 神戸大学博士(経営学)
2010年 桃山学院大学大学院経営学研究科長(任期2年)
主要編著書:
『現代会計の視界』(中央経済社,1992年),
『環太平洋圏企業経営への提言』(同文舘出版,1995年),
『統一に備えての在日同胞民族教育に関する研究』(大韓民国教育部,1997年),
『京都韓国学園の総合的経営診断』(大韓民国教育部,2001年),
『会計言語論の基礎』(中央経済社,2004年),
『新版まなびの入門会計学』(中央経済社,2010年)。