- 本の紹介
- 偏った認識のある「ブランド」の本来的な機能や役割を解説し、ブランドという発想が事業戦略や企業経営の質を高める重要な視点となることを、豊富な事例を交えて説明する。
目次
戦略的ブランド経営
目次
第1章 企業力を高める経営資源としてのブランド
1 ブランドに対する誤解・誤認
2 企業を取り巻く経営環境変化とブランド
1 「良いモノづくり」だけで勝てる時代の終焉
2 ITの進化による情報化社会の進展がもたらす質的な
競争環境変化
3 先行きが不透明だからこそ求められる今後の方向性や明確な
ビジョン
3 経 営環境の変化の中で,なぜブランドという発想が必要なのか
4 ブランド視点で区分けするブランドの4つのタイプ
5 差別化の創意工夫のポイント
第2章 ブランドの基本的な機能と役割―事業における‘旗印’
1 ブランドは選択の判断基準
2 ブランドは存在を示す旗印であり約束である
3 ブランドは事業活動の成果を蓄積する‘器(うつわ)’
4 ブランドとネーミング(名前をつけること)の違い
第3章 ブランド戦略と企業戦略―支持を獲得する
1 ブランド戦略をどう捉えればよいか
2 ブランド戦略に必要な発想転換
3 ブランド戦略を立案する
4 ブランド戦略における戦略目標
第4章 ブランディング―‘らしさ’をつくる
1 ブランドのアイデンティティをつくる
2 ブランドアイデンティティ(=らしさ)はどこでつくられるか
3 ブランドの戦略的ポジショニング
4 ブランディングの6原則6要素
1 ブランディングの6要素
2 ブランディングの6原則
5 ブランディングの基本ステップ
6 ブランドアイデンティティプラットフォーム
―ブランドアイデンティティをつくる骨組み
第5章 ブランドマーケティング
―分かりやすく,覚えやすく,伝えやすい環境づくり
1 ブランドマーケティングと一般的なマーケティング
2 ブランドマーケティングの実践に向けて
3 ブランドマーケティングのポイント
4 分かりやすく,覚えやすく,伝えやすい環境づくり
5 フックをつくり,エッジを立てる
6 ブランドマーケティングとコーポレートブランディング
7 多角化事業における‘フック’と‘らしさ’
8 Think Simple !
9 ブ ランドタッチポイント―顧客価値が決まる真実の瞬間
10 ブランドエクステンション―どこまで拡張して適用するか
11 ブ ランド体系―視覚的かつ効率的にブランドを整理する
12 ブランドポートフォリオマネジメント(BPM)
第6章 ブランドマネジメント―‘ぶれないため’に管理する
1 何をマネジメントするか
2 インナーブランディング
3 インナーブランディングをどのように実践するか
4 ブランドマネジメントの推進体制について
5 「ブランドプロミス」と「企業理念/経営理念」の違い
第7章 ブランド発想で考える事業戦略と企業経営
1 モノづくりと付加価値づくり
2 顧客・生活者の立場で考える
3 ‘情報づくり’―特徴やこだわり,価値を伝える
4 中小企業と‘情報づくり’
5 情報づくりとブランディング
6 「4つのR」から考えるブランド戦略と事業戦略
7 CSRとCSV,そしてソーシャルブランディング
8 ブランド発想で考えるということ
9 ブランド価値向上を戦略目標とする企業経営
10 「戦略的ブランド経営」について
1 ブランドに従う経営?
2 ブランディングに取り組む中で気づいたことと
「戦略的ブランド経営」
第8章 ブランド戦略策定の一般的な作業フロー
1 調査について―現状を把握する
1 定性調査
2 定量調査
2 分析について―課題を明確にする
1 3C分析
2 SWOT分析
3 6原則6要素分析
3 調査,分析以降の作業項目について
最後に―あとがきにかえて
著者プロフィール
岡田 裕幸(おかだ ひろゆき)
株式会社B.I.Pジャパン 代表取締役
神戸大学文学部卒業,神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期終了(MBA)。
在学中交換留学生として米国ワシントン大学ビジネススクールに留学。
その後,民間企業を経て,1996年インターブランドジャパン入社。
2002年同社取締役エグゼクティブコンサルタントに就任し,金融,建設,食品,製薬,健康関連企業を含め,様々な消費財メーカー,生産財メーカー等,多岐にわたる企業のブランド戦略プロジェクトに参画。
2010年同社を退社後,株式会社B.I.Pジャパンを設立し現在に至る。
剣道七段。
〈主な兼務経歴〉
・立命館大学経営大学院(ビジネススクール)非常勤講師
・大阪商工会議所ブランドコンサルテーション事業委託コンサルタント
・大阪商工会議所主催ブランド戦略セミナー講師
・SMBCコンサルティング主催ブランド戦略セミナー講師