カーブアウト型M&Aの実務―スタンドアローン問題から価格交渉まで
- 本の紹介
- カーブアウトする(事業を切り出す)範囲やスキームの基本的な考え方から買い手・売り手における検討プロセス、案件調査、事前準備、交渉戦略等のポイントまでを解説。
- 担当編集者コメント
- カーブアウト(事業を切り出す)という言葉が一般化してきたのは、比較的最近のことです。しかし、カーブアウト型M&Aの代表的な取引形態である事業譲渡という取引は、以前から日本でも一般的に行われてきました。
では、なぜ、最近になって一般化してきたかというと、カーブアウトが他のM&Aとは異なる特徴を持つ取引形態であり、通常のM&Aに加えて留意しなければならないポイントが多くあることが意識されはじめたからかもしれません。このような状況の中でも、カーブアウトの売り手側と買い手側の双方のエコノミクスと、それを踏まえた交渉ポイント、事前準備(売り手側)と事前調査(買い手側)など、実務に役立つ留意点等を紹介しているものが見当たりません。
そこで本書では、実務において参考にできる実務解説書となるように、買い手側、売り手側それぞれのM&A担当者、あるいは当該案件に関与する各アドバイザーが、実際の売却準備、案件調査、ならびに交渉において必要となる知識や留意点をわかりやすく解説しています。
本書の構成
第1編 カーブアウト型M&Aの意義と特徴
第1章 カーブアウト型M&Aとは何か?
第2章 カーブアウト範囲の特定
第3章 スタンドアローン問題
第4章 カーブアウト型M&Aの特徴
第2編 買い手側から見たカーブアウト事業の財務的分析・評価と交渉上の留意点
第1章 カーブアウト事業の価値評価のポイント
第2章 カーブアウトのデューデリジェンス/事業価値評価の実施プロセス
第3章 カーブアウト事業の調査・分析のポイント
第4章 カーブアウトの条件交渉
第5章 カーブアウト成功に向けた買い手の課題
第3編 売り手側のカーブアウト戦略と準備
第1章 売り手側の譲渡価格交渉戦略
第2章 売り手側のカーブアウト準備