- 本の紹介
- ＩＦＲＳや日本の実務慣行による会計処理をやさしく解説するとともに、税務判決・裁決例などによる留意点や税務判断に迷う取引のポイントを紹介。
目次
収益認識の会計・税務
目次
はじめに
第１章 収益認識における会計基準等と税務の概要
1 企業会計原則と工事契約会計基準など
⑴ 企業会計原則
⑵ 工事契約会計基準等
⑶ ソフトウェア取引 ……ほか
2 国際会計基準IFRS第15号「収益認識」の概要
3 法人税法・通達・裁判例の概要
⑴ 法人税法
⑵ 法人税基本通達
⑶ 裁決例・裁判例
第２章 棚卸資産等の販売取引の会計と税務
1 日本基準とIFRS第15号
⑴ 収益計上基準等（一時点で充足される履行義務）
⑵ 機械設備販売の据付工事，ソフトウェア販売のインストール
（契約の結合，別個か否か，独立販売価格）
⑶ 契約の変更 ……ほか
2 法人税法・法人税基本通達における収益の計上基準
⑴ 引渡基準・履行期到来基準
⑵ 機械設備販売の据付工事，ソフトウェア販売のインストール
⑶ 契約の変更 ……ほか
3 法人税法における収益の計上基準に係る判決・裁決
⑴ 法人税法における権利確定主義
⑵ 棚卸資産の販売取引
⑶ 機械装置等の販売に伴う据付工事 ……ほか
4 棚卸資産等の販売取引の総括
第３章 工事進行基準，役務提供・サービス取引の会計と税務
1 日本基準とIFRS第15号
⑴ 工事進行基準（一定の期間にわたり充足される履行義務）
⑵ 役務提供（一定の期間にわたり充足される履行義務）
⑶ ラインセンス（知的財産ライセンスの供与） ……ほか
2 法人税法・法人税基本通達における収益の計上基準
⑴ 工事進行基準
⑵ 役務提供（完成引渡基準）
⑶ ライセンス ……ほか
3 法人税法における収益の計上基準に係る判決・裁決
⑴ 法人税法における権利確定主義
⑵ 請負の収益の計上時期
⑶ 宅地建物取引業者の不動産仲介 ……ほか
4 工事進行基準，役務提供・サービス取引の総括
第４章 金融商品と流動化の会計と税務
1 金融商品会計基準
2 国際会計基準IFRS第９号「金融商品」の概要
3 法人税法・法人税基本通達における金融商品の収益の計上基準
⑴ 金融商品取引に関する法人税法の規定
⑵ 有価証券の譲渡損益
⑶ 有価証券の期末の評価損益 ……ほか
4 流動化の会計基準─日本基準と国際会計基準
⑴ 不動産流動化
⑵ 金融商品流動化
5 法人税法における流動化取引に係る判決・裁決
⑴ 信託受益権の譲渡益の計上時期が争われた事例
⑵ 信託受益権に対する配当金の計上金額が争われた事例
6 金融商品と流動化の総括
第５章 税効果会計と繰延税金資産の回収可能性の考え方
1 税効果会計の考え方
2 実効税率の算定と見直し
3 繰延税金資産の回収可能性
⑴ 繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針
⑵ 設例による繰延税金資産の回収可能性の検討
第６章 収益認識の会計処理と税務申告調整
1 会計と税務の申告調整
2 収益認識における税務申告調整
著者プロフィール
小林 正和（こばやし まさかず）
公認会計士・税理士
1996年 東京大学経済学部卒業
同年 監査法人トーマツ（現 有限責任監査法人トーマツ）入所
1999年 公認会計士登録。国内監査部門，金融インダストリーグループに所属
2007年 企業会計基準委員会（ASBJ）へ研究員として出向
2010年 同法人へ帰任し，金融インダストリーグループ，本部（IFRSセンター，テクニカルセンター）も所属
2013年 小林公認会計士事務所開業
2014年 税理士法人小林会計事務所開業
会計監査，会計・税務顧問，財務調査などの業務に従事
小池公認会計士事務所，はやぶさグループ（稲葉代表）における会計監査も従事
石井 亮（いしい りょう）
弁護士・税理士
1998年 早稲田大学法学部卒業
その後，会計事務所勤務を経て
2004年 司法研修所入所
2005年 弁護士登録
同年 鳥飼総合法律事務所入所
2010年〜2013年 国税審判官（特定任期付公務員）
2013年 鳥飼総合法律事務所に復帰
2015年 同パートナー
タックス・プランニング，税務調査対応，審査請求，税務訴訟など税務案件全般に従事