サイト・サーバ管理者のための削除・開示請求法的対策マニュアル
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- ネット上の名誉毀損・プライバシー侵害等のトラブルは当事者間で完結する問題ではなくサービス管理者にも影響が及ぶ。本書では事例に基づき管理者側の適切な実務対応を解説。
目次
サイト・サーバー管理者のための
削除・開示請求法的対策マニュアル
目次
序 なぜ事前の対策が必要か
1 法的請求を受ける可能性
2 事後の対応だけではいけないか
第1章 基礎知識
1 登場人物
1 発信者
2 経由プロバイダ・プロバイダ事業者
3 サーバ(サーバ管理者)
4 ウェブサイト(サイト管理者)
5 請求者
2 どのような法的請求に備える必要があるか(請求の種類)
1 削除請求
2 発信者情報開示請求(プロバイダー責任制限法4条)
3 損害賠償請求(民法415条,709条,710条)
3 請求の手段(手続)はどのようなものか
1 任意請求
2 裁 判
3 請求の種類と手続の関係
4 インターネット上で侵害される権利の種類
1 名誉権(名誉毀損・信用毀損)
2 プライバシー権
3 著作権
4 その他の権利
5 サイト・サーバ管理者が法的義務を負う根拠
1 削除義務
2 情報開示義務
3 損害賠償義務
第2章 予防編
1 サイトの種類別,法的リスクと利用規約(利用契約)規定
1 投稿型サイト
2 通常サイト
3 サーバ管理者
2 削除・開示請求対応の事前準備
1 削除・開示請求の窓口を設置し,請求の方法(形式)を決める
2 削除請求書・開示請求書に記載してもらう内容・書式を指定する
3 添付資料を指定する
4 請求者に対する最終的な回答の形式・書式を決める
5 対応フローを構築しておく
6 発信者に対する意見照会・意見聴取と回答書の形式・書式を決
める
第3章 対応編
1 請求書が届いたら?─まず確認すべきこと
1 誰から送られた書類か
2 請求の種類は?
2 削除請求への対応
1 投稿型サイト管理者,サーバ管理者
2 通常サイト管理者
3 通常サイト管理者がサーバ管理者から照会を受けるケース
3 発信者情報開示請求への対応
1 投稿型サイト管理者,サーバ管理者
2 サーバ管理者または経由プロバイダから照会を受けるケース
4 損害賠償請求への対応
1 通常サイト管理者に対して損害賠償請求がなされるケース
2 投稿型サイトおよびサーバの管理者に対して損害賠償請求が
なされるケース
5 裁判への対応
1 呼出状が届いたときは
2 投稿型サイト管理者・サーバ管理者の注意点
6 捜査機関への対応
1 削除請求への対応
2 開示請求(捜査事項関係照会)への対応
第4章 判断編
1 削除請求と開示請求の判断方法の違い
2 名誉毀損・信用毀損
1 特定性(同定可能性)が認められるか
2 社会的評価を低下させるといえるか
3 違法性阻却事由(正当化自由)はあるか
3 プライバシー権侵害
1 特定性(同定可能性)が認められるか
2 プライバシー侵害の3要件が認められるか
3 違法性阻却事由(正当化事由)はあるか
4 著作権侵害
1 「著作物」といえるか
2 請求者が「著作権者」であるか
3 著作権を侵害する行為がなされているといえるか
4 著作権が制限される場面にあたるか
5 その他の権利侵害・侵害行為
1 名誉感情侵害(侮辱行為)
2 営業妨害・業務妨害
3 氏名権(名称権)侵害
4 肖像権侵害
5 パブリシティ権侵害 166
6 商標権侵害 166
7 不正競争防止法違反 170
8 アイデンティティ権侵害(なりすまし行為) 172
著者プロフィール
渡辺泰央(わたなべ やすひろ)
弁護士。四谷コモンズ法律事務所代表。知的財産やインターネットに関する法律問題を中心に活動。著書に,『「ブラック企業」と呼ばせない! 労務管理・風評対策Q&A』(共著,2016,中央経済社)