- 本の紹介
- 内部統制報告の初年度対応を終えた企業の内部統制改善策を示す。無駄を排除した効率化ポイントを指摘しながら決算・財務報告プロセスとIT統制はとくに詳説。重要な欠陥の開示事例付き。
目次
内部統制の改善マニュアル
目次
はじめに
第?章 内部統制改善のためには
§1 本書の意義
§2 2年目以降は何が課題となるか
§3 企業経営は進歩した
§4 こんな会社が内部統制報告を失敗する
§5 重要な欠陥の意義
§6 本書の構成
第?章 内部統制の全般的事項
Guidance 内部統制報告制度で会社に求められていることとは
§1 内部統制報告制度の目的を理解しているか
§2 会社は何をすべきなのか
§3 マネジメントは何を求められているのか
Q?-1 ビジネスリスクと財務報告の虚偽記載リスクの関係は
どのようになっているか?
Q?-2 内部統制の方針作成は必要か?
Q?-3 内部統制の評価マニュアル作成は必要か?
Q?-4 内部統制ツールを選択する場合のポイントは何か?
Q?-5 不正に関するコントロールは内部統制報告制度の
範囲外か?
Q?-6 リスクとは?リスク・アプローチとは?
Q?-7 リスクのレベルを適切にするには?
Q?-8 なぜIT統制が問題となるのか?
第?章 内部統制の構築
Guidance プロジェクト・マネジメントの手法で内部統制を構築・
評価する
§1 内部統制構築・評価はプロジェクト・マネジメントの知識が必須
§2 プロジェクト・マネジメントの基本的な考え方
§3 目的と成果物の特定〜プロジェクト・マネジメント
Q?-1 文書化と構築・評価の関係は?
Q?-2 3点セット作成の要点は? ? ─ 業務記述書
Q?-3 3点セット作成の要点は? ? ─ フローチャート
Q?-4 3点セット作成の要点は? ?
─ リスク・コントロール・マトリクス
Q?-5 3点セット作成の要点は? ? ─ アサーション
Q?-6 3点セット作成の要点は? ?
─ リスクとコントロールの対応
Q?-7 会社規程上の問題は?
Q?-8 チェックリストへの回答の留意点は?
Q?-9 スプレッドシートの統制はどのように考えるか?
第?章 内部統制の評価
Guidance 評価範囲の考え方
§1 評価範囲は実施基準に従って決定されているか
§2 全社レベルの決算・財務報告プロセス
§3 企業の事業目的に大きく関わる勘定科目に至る業務プロセス
§4 個別に評価対象に追加する業務プロセス
Q?-1 支払業務は評価対象になるのか?
Q?-2 内部統制評価におけるサンプリングの方法は?
Q?-3 内部監査人の要件は何か?
Q?-4 実施されていないコントロールを自ら実施してもよいか?
Q?-5 あいまいなコントロール記述にならないためには?
Q?-6 コントロールにリスクを認識してもよいか?
Q?-7 整備評価手続と運用評価手続の違いは何か?
Q?-8 ウォークスルーは何をすればよいのか?
Q?-9 整備状況の評価等で発見された不備等はどのように
取り扱うか?
Q?-10 規程,マニュアルの不存在や不備はどのように
取り扱うか?
Q?-11 運用評価手続とはどのような手続か?
Q?-12 評価結果の判断はどうするのか?
Q?-13 委託業務の評価は18号報告書が必須なのか?
第?章 内部統制報告
Guidance 内部統制報告書を作成するための準備
§1 内部統制報告書を作成する手順
§2 評価調書の体系は決まっているか
§3 調書作成の留意点
§4 詳細調書ファイリング方法とリファレンス
Q?-1 内部統制報告書とはどのようなものか?
Q?-2 重要な欠陥の判断単位は勘定科目か合算か?
Q?-3 内部統制報告書の初年度の公表結果は
どうなっているか?
Q?-4 不備に関する調書の書き方は?
Q?-5 補完統制とは何か?
Q?-6 内部監査報告は誰にするべきか?
第?章 決算・財務報告プロセスの評価と報告
Q?-1 内部統制上の「財務諸表」の意味は?
Q?-2 決算・財務報告プロセスとはどのようなプロセスか?
Q?-3 評価範囲に追加される個別の決算・財務報告プロセス
にはどのようなものがあるか?
Q?-4 決算・財務報告プロセスに,独立した運用評価手続は
必要か?
Q?-5 決算・財務報告プロセスのリスク抽出はどのように
すればよいか?
Q?-6 会計上の見積りに必要な仮定とは何か?
Q?-7 全社レベルの決算・財務報告プロセスはどのようなことを
評価するのか?
Q?-8 決算・財務報告プロセスでは,どのような問題がよく出て
くるか?
第?章 監査法人対応
Q?-1 監査法人が過剰な要求をしてくるが,どこまで対応する
必要があるのか?
Q?-2 システムレビューでよく出てくる問題は?
第?章 IT統制の構築と評価
A.IT統制には何が求められているのか
Q?-1 内部統制の基本的要素「ITへの対応」とは?
Q?-2 ITに係る内部統制に求められていることは?
Q?-3 ITに係る内部統制の種類と特徴
Q?-4 IT全社統制の評価はどのように進めればよいか?
B. IT全般統制の構築と評価
Q?-5 IT全般統制は何を構築すればよいのか?
Q?-6 IT全般統制の構築は情報システム部門だけで対応
すべきか?
Q?-7 内部統制報告制度で対象となるIT全般統制の
評価範囲は?
Q?-8 パッケージソフトに対する統制は自社開発の
情報システムと同じか?
Q?-9 開発管理の統制が過剰になることを防ぐには?
Q?-10 不具合によるシステム変更は変更管理に含まれるのか?
Q?-11 システム運用管理で求められる統制とは何か?
Q?-12 臨時オペレーションのリスクと統制はどうする?
Q?-13 アクセス管理で求められる統制は何か?
Q?-14 アクセス管理に係る統制はどのように
構築すればよいのか?
Q?-15 バックアップは内部統制報告上の重要な統制か?
Q?-16 IT全般統制の不備はどのような影響があるのか?
C. IT業務処理統制の構築と評価
Q?-17 IT業務処理統制を実現する機能はどのようなものか?
Q?-18 IT統制とIT依存統制の違いは何か
Q?-19 IT業務処理統制の有効性判断基準は何か?
Q?-20 コントロールにリスクを認識していないか?
〜IT業務処理統制
付 録
付録1 評価範囲の選定フォーム
付録2 全社的な観点から評価する決算・財務報告プロセス
付録3 運用テスト調書
付録4 不備一覧表等フォーム
付録5 重要な欠陥等の開示内容
(平成21年度3月期の全公表事例一覧)
著者プロフィール
保坂 義仁
公認会計士
プロミネントコンサルティング株式会社 代表取締役社長
北海道大学理学部数学科卒業
2001年中央青山監査法人に入所し上場企業,外資系企業,学校監査など法定監査を中心に監査業務に従事する。
2005年公認会計士登録。
2006年より内部統制コンサルティングに従事し,
2007年にプロミネントコンサルティング株式会社の設立に参画。
2009年11月に代表取締役社長に就任。
現在,「わかる! 経営管理」で実務に役立つコンテンツを提供している。
鈴木 淳也
公認情報システム監査人
プロミネントコンサルティング株式会社 コンサルタント
1999年独立系SIerにてSEとしてシステム開発・運用を経験,
2004年外資系コンサルティングファームにて情報システム部門の業務改革,ITガバナンスの構築支援,シェアードサービス会社設立支援,内部統制プランニング〜文書化〜評価支援に従事。
2008年プロミネントコンサルティング株式会社に参画。
プロミネントコンサルティング株式会社
公認会計士を中心として設立し,内部統制と会計に関連するコンサルティングサービスを提供している。
内部統制の他,国際財務報告対応,規程作成,調査業務,任意監査,デューデリジェンスなど多様なサービスを展開している。