メルコ学術振興財団研究叢書/9販売費及び一般管理費の理論と実証

安酸 建二 編著
新井 康平 編著
福嶋 誠宣 編著

定価(紙 版):4,400円(税込)

発行日:2017/06/02
A5判 / 200頁
ISBN:978-4-502-23141-4

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本の紹介
売上高に占める売上原価の割合は減少傾向にあり、他方販管費の割合は上昇傾向にあるといわれている。それはなぜか?本書は、販管費の変動と利益に与える影響を実証的に解明。

著者紹介

安酸 建二(やすかた けんじ)

新井 康平(あらい こうへい)

福嶋 誠宣(ふくしま しげのぶ)

担当編集者コメント
◆本書の趣旨
売上高に占める売上原価の割合は減少傾向にあり,他方販管費の割合は上昇傾向にあるといわれている。
それはなぜか?

売上高に占める売上原価の割合は減少傾向にある一方で,売上高に占める販管費の割合は上昇傾向にあるといわれています。このように販管費の重要性が高まるにつれて,売上高あるいは総費用に占める販管費の割合は年々増大しています。しかし,販管費に関する十分な学術的知見が蓄積されているわけではありません。たとえば,販管費の大きさやその変動に影響する要因は何か?今期の販管費と将来の売上高や利益は関係するのか?関係するとすればどの程度関係するのか?この関係をどのように説明するのか?などです。
そこで、本書では,大量の財務データを統計的な手法により分析して,販管費の変動とそれが与える利益への影響を解明しています。これにより得られた知見は,経営実践に大きなインプリケーションをもたらす学術研究であるといえます。

◆本書の発見事項
① 販管費の重要性が上昇していること
② 販管費は売上高の変動に対して非対称的な変動をみせること
③ 販管費の非対称的な変動の要因は,過去の資源レベル,マネジャーの売上高に対する期待,インタンジブルズの重要性であること
④ 販管費による利益調整はみられないこと
⑤ 販管費の変動が,将来業績に影響を与えること

(2021年1月より,「公益財団法人メルコ学術振興財団」は「公益財団法人牧誠財団」に名称変更いたしました。)