- 本の紹介
- 粉飾スキームの筆頭といわれる循環取引の概要や内在するリスク、事例顛末を説明するとともに、実際にその懸念が明らかになった際の調査体制・手順・技術を実務経験をもとに解説。
目次
「循環取引」対策マニュアル
不正発生時の調査とリスクマネジメント
目次
はじめに
第1章 循環取引の概要とその特性
第1節 不正な循環取引の概要
第2節 循環取引の特性
第2章 循環取引の主な類型
第1節 スキーム別循環取引の考察
1 スルー取引
2 Uターン取引・まわし取引
3 クロス取引・バーター取引
第2節 循環取引の効果
1 決算数値の偽装(粉飾決算)
2 資金繰りの支援
3 価値の偽装 ……ほか
第3節 循環取引に内在するリスク
1 財務諸表や有価証券報告書に対する虚偽表示となるリスク
2 信用リスクの増大ならびにオフバランス化される在庫リスク
3 株価が大幅に下落するリスク ……ほか
第3章 循環取引に対する社内態勢リスクマネジメント
第1節 初動の危機管理態勢(危機管理組織の組成)
1 危機管理態勢の必要性
2 発覚の端緒
3 リスクの認知 ……ほか
第2節 不正調査の概要
1 不正調査の概要
2 不正調査の実施者
第3節 不正調査技術
1 援用可能な会計監査技術
2 インタビューテクニック
3 デジタルフォレンジック技術
第4節 循環取引に対する不正調査
1 循環取引の懸念が発覚した際の調査
2 循環取引の存在が確認された際の調査
第4章 循環取引に対する社外対応リスクマネジメント
第1節 当局に対する対応
1 証券取引等監視委員会
2 金融商品取引所
3 税務当局 ……ほか
第2節 株主・機関投資家に対する対応
第3節 マスコミに対する対応
1 活動の場所と設備
2 危機管理広報対応の流れ
3 マスコミ対応の類型
第4節 取引先に対する対応
第5節 改善報告書・改善状況報告書
第6節 調査報告書
第5章 循環取引の再発防止策
第1節 是正措置策定に際して理解しておくべき基本的事項
1 是正措置策定の必要性と社会的責任
2 不正リスク要因分析の意義
3 是正措置の策定ステップ
第2節 不正リスクの分析
1 不正リスク要因の理解
2 情報の収集
3 不正・不祥事の分析
第3節 緊急対応の策定
1 必要性
2 緊急対策の内容
第4節 抜本対策の策定
1 必要性
2 抜本対策の内容
第5節 モニタリング
1 必要性
2 モニタリングの内容
3 モニタリング結果の開示
第6章 循環取引の顚末
第1節 証券取引等監視委員会および金融商品取引所による規制
1 証券取引等監視委員会
2 金融商品取引所
第2節 上場廃止または事業後退
1 上場廃止
2 倒産ないしは事業後退
3 株価下落
第3節 株主代表訴訟,株主損害賠償訴訟(企業責任と訴訟)
1 株主代表訴訟
2 株主損害賠償訴訟
著者プロフィール
小川真人
白井邦芳
- 担当編集者コメント
- 循環取引,なくならないみたいですね。不正が起きる前でも起きた後でも,気になったら開いてください。きっとお役に立ちます。