- 本の紹介
- 従来、管理会計研究の多くは個別企業への適用を前提にしていたが、本書では、訪問調査と質問票調査により、企業グループ・マネジメントに資する管理会計の貢献を解明。
- 担当編集者コメント
- 日本企業は、純粋持株会社の設立、シェアードサービスの普及、連結決算中心への移行、組織再編や海外展開の進展などにより、親会社を中心とした経営から、企業グループ全体を視野に入れた企業グループ・マネジメントにシフトしています。
これに対し、管理会計研究の多くは個別企業を前提にしており、企業グループ全体に関する議論が不足しているといえるでしょう。
本書は日本会計研究学会スタディ・グループ(2014-2015)で行われた「企業グループ・マネジメントのための管理会計」の成果をさらに発展させて書籍化したものです。
本書では、企業グループのマネジメントについて、以下の3つの視点を設定し、1つまたは複数の視点より、各章で設定した問題領域について訪問調査と質問票調査による研究を行っています。
① 企業グループ全体の最適化と、個別企業または連結セグメントにおける部分最適化の整合性。
② 企業内で適用されている管理会計手法を、企業グループ全体に適用することで生じる変化。
③ 企業グループ・マネジメントに固有の管理会計に関する課題。
NTTグループ、マルハニチログループ、サントリーグループ、キヤノングループ等への訪問調査の結果などもふんだんに盛り込まれており、研究のみならず、実務家の方々にとっても非常に有益なヒントを得られると思われます。
ぜひぜひご覧ください!