- 本の紹介
- 企業成長のドライバーとしての最高財務責任者が直面する課題への実践指針をまとめる。Ｍ＆Ａヘの対応、内部統制強化、会計国際化、企業価値向上などのマネジメントを網羅。
目次
CFOハンドブック
目次
序章 CFOの役割
1. ２つの事件が意味するもの
2. CFO登場の背景
（１）失われた10年とその後
（２）過去の過大資産と負の遺産 ……ほか
3. コントローラーからCFOへ
4. CFOの考え方が分かる経営指標
5. 投資家の要求
6. CFOの役割
第?部 財務諸表のマネジメント
第１章 財務諸表の新着眼点
1. 拡大するCFOの役割
2. 財務諸表の位置づけ
3. 財務諸表の１つの見方
4. 各財務諸表の関連
第２章 市場重視の財務分析
1. 株価と証券分析
2. リスクファクター
3. 財務指標分析
4. 業績の予想
5. バリュエーション
6. IR活動とCFOの役割
7. ケーススタディ
第３章 国際化する会計基準
1. 新会計基準の動向
2. 概念フレームワーク
（１）公表の経緯
（２）討議資料の構成と概要 ……ほか
3. 連結会計および企業結合会計
（１）連結情報の重視
（２）連結会計と企業結合会計 ……ほか
4. 金融商品会計
（１）金融資産および金融負債の範囲
（２）金融資産および金融負債の評価基準に関する基本的考え方
……ほか
5. 固定資産の減損会計
第?部 経営のマネジメント
第４章 コーポレートガバナンス
1. コーポレートガバナンス
2. 内部統制
（１）内部統制の重要性
（２）COSOの内部統制のフレームワーク ……ほか
3. リスクマネジメント
第５章 予算管理
1. 予算管理の基本
（１）予算および予算管理の定義
（２）予算管理の機能 ……ほか
2. 予算管理の発展
（１）予算管理の発展形態
（２）ゼロベース予算（Zero Base Budgeting） ……ほか
3. 予算管理の変革
（１）形骸化した予算管理
（２）予算管理の変革
第６章 グループ経営管理
1. グループ経営管理の枠組み
（１）グループ経営管理の定義
（２）グループ経営管理実践のための基本要件
2. グループ戦略の策定
（１）事業ミッションの設定
（２）事業ドメインと事業単位の設定
3. グループ業績評価基準の構築
（１）グループ業績評価基準構築の意義
（２）業績評価指標の種類
4. グループ経営組織の設立
（１）グループ経営組織の意義
（２）事業部制によるグループ経営組織 ……ほか
5. グループ経営管理情報の提供
（１）グループ経営管理情報の意義
（２）グループ原価情報の提供 ……ほか
第７章 資金調達
1. 資金調達の概要
2. 企業の成長戦略と資金調達
3. 新しい資金調達方法
（１）転換社債型新株予約権付社債
（２）種類株（優先株） ……ほか
第８章 人事管理
1. CFOとして必要な人事管理の概要
2. 適正な人件費
（１）損益から判断する適正な人件費
（２）要員計画から判断する適正な人件費 ……ほか
3. 適正人員
（１）適正な人員数
（２）自社の「適正」な人員管理の重要性 ……ほか
4. 適正人件費単価
（１）人件費単価に関する課題
（２）労働市場の発達と給与レベル ……ほか
5. 将来の人件費および人員構成
6. 社外への配置と雇用責任
（１）製造業Ｄ社
（２）「成果」「職務」主義的人事制度の目的 ……ほか
7. 人事管理のトレンド
第９章 税務戦略
1. 企業利益と課税所得との関係
2. 税法上の優遇措置の活用
3. 会社成長期における税務戦略
4. 会社をより一層成長させるための税務戦略
5. 不況期（成熟期）における組織防衛のための税務戦略
6. グループ全体をにらんだ税務戦略
7. 相続・贈与に伴う税務戦略
8. 諸手続，申請等の重要性
9. 税金の申告が間違っていた場合，または当局の処分に不服が
ある場合の救済措置
第?部 企業価値のマネジメント
第１０章 企業価値の創造
1. 企業価値の定義
2. 評価方法
（１）３つの評価アプローチ
（２）インカムアプローチ ……ほか
3. DCF法
（１）DCF法の算定ステップ
（２）事例企業の概要 ……ほか
4. 類似会社比準法
（１）類似会社比準法の算定ステップ
（２）Step 1：類似会社の選定 ……ほか
5. プレミアムとディスカウント
（１）価格調整
（２）コントロールプレミアム ……ほか
6. EVA
7. 企業価値向上に向けて
第１１章 企業再生の戦略
1. わが国の企業再生をとりまく環境
（１）倒産の定義と法律
（２）倒産件数および負債総額 ……ほか
2. 再生は“早く”，“速く”が成功の鍵
3. 再生の戦略
（１）再生のステップ
（２）ステップ１：現状把握 ……ほか
4. 地方における企業再生
5. 企業再生における今後の課題
第１２章 Ｍ&Ａの戦略
1. 戦略的Ｍ&Ａ
（１）経営支配権（コントロール）の獲得手段としてのM&A
（２）M&Aによる企業価値創造 ……ほか
2. 再生型M＆Aの活用
3. M&Aと知的資産
4. 敵対的TOB
（１）敵対的買収と株式公開買付（TOB）
（２）誰に対して「敵対的」か？ ……ほか
■索 引
著者プロフィール
《編著者紹介》
落合 稔（おちあい みのる）序章，編集担当
（現職）
明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授
米系監査法人勤務をへて（株）トミー入社。同社米国にてトレジャラー，本社にて専務取締役CFO。
経理・財務をはじめ，株式公開，グローバルファイナンス，M&A，事業再生，新規事業開発，海外事業，IR，グループ経営管理等々を歴任。
2004年より現職
（主要著書等）
『CFOの戦略会計』（中央経済社 2004年）
テンダーオファー『企業買収の８日間戦争』（日本能率協会 1990年 共訳）
『国際財務へのパスポート』（日本能率協会 1988年）
