地域協働のマネジメント
佐々木 利廣 編著
認定特定非営利活動法人大阪NPOセンター 編
発行日:2018/06/11
A5判 / 236頁
ISBN:978-4-502-26821-2
- 本の紹介
- 企業、NPO、行政が自分たちの個性を守りながら、しなやかに連携し協働することで地域に新しい風を吹かせている。本書はそうした協働マネジメントの勘どころを明らかにする。
目次
地域協働のマネジメント
目次
はじめに
第1章 地域・協働・ノットワーキングの組織論に向けて
1 協働という言葉の意味と新規性
2 協働と共同・協同
3 協働の主体は:誰と誰のための協働か
4 地域協働の特徴
5 ノットワーキングからの地域協働の可能性
6 地域協働に対する新たな視点を目指して
第2章 地域企業の戦略的地域貢献
1 企業の地域社会への関わりの変遷
2 地域貢献企業の戦略タイプ
3 シベールの戦略的地域貢献 -シベールアリーナのケース
4 地域企業の戦略的地域貢献と持続可能な発展
第3章 伝統産業地域における地域協働
1 伝統産業と地域活性化
2 協働する「場」の構築 -事例の検討
3 事例から学ぶ伝統産地における地域協働の成功要因
4 ノットワーキングの視点から見た伝統産業地域の地域協働
5 まとめ
第4章 地域協働実面のための新しいガバナンス体制の構築
1 新しいガバナンス体制への流れ
2 事務事業評価の限界
3 協働型プログラム評価
4 まとめ
第5章 民間副市長による地域協働の推進
1 協働による行政職員の意識改革
2 事例1:豊岡市の東京アンテナショップ
3 事例2:城崎温泉のインバウンド事業
4 協働による行政職員の意識変容
5 まとめ
第6章 地域密着思考の事業型NPOの協働戦略
1 NPO法人あおぞらコーポレーションの概要
2 あおぞらコーポレーションの事業型NPOへの進化
3 リネンウォーター「熊と森の水」の商品化プロセス
4 多様な連携を通じたスケールアップへの道
5 NPO法人まるの概要
6 NPO法人まると多様な企業との協働
7 2つの事業型NPOの比較
第7章 NPOと企業と行政の協働によるあねっこバスの運営
1 新しい地域交通システム
2 「あねっこバス」導入までの経緯
3 「あねっこバス」のビジネスモデル
4 「あねっこバス」の効果
5 地域協働と「あねっこバス」
第8章 協働における中間支援組織の機能
1 はじめに
2 中間支援組織に関するこれまでの理論
3 組織間関係論から見た中間支援組織
4 中間支援組織の機能に関する分析上の限界
5 ノットワーキングから見た中間支援組織
6 大阪NPOセンター“志”民ファンド
7 大阪NPOセンター「CSOアワード」
8 中間支援組織のノットワーキング機能
第9章 地域コミュニティの再構築
-つながりから協働の「場」へ
1 地域コミュニティの再構築の必要性
2 多様な「場」とマネジメント
3 つながりから協働の「場」へ
第10章 大学と地域、行政、NPOの連携
1 大学の地域連携に対する参画意識の高まり
2 地元商店街活性化への参画の経緯
3 デジタルコンテンツによる商店街活性化
4 地元商店街活性化から地域活性化、社会貢献へ
5 協働の成功要因と教育的効果
6 まとめ
終章 協働からコレクティブインパクトへ
1 地域協働の組織論が目指すもの
2 コレクティブインパクトの重要性
3 共感システム形成のためのハイブリッド組織
索引
著者プロフィール
佐々木 利廣 (ささき としひろ)
1974年 明治大学政治経済学部経済学科卒業
1976年 明治大学大学院経営学研究科修士課程修了
1980年 明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学
1980年 京都産業大学経営学部専任講師、助教授を経て、1991年から京都産業大学経営学部教授、その間ノースカロライナ大学チャペルヒル校社会科研究所(IRSS)で客員研究員を歴任。
主な著作:
著書:『現代組織の構図と戦略』(中央経済社、1990年)
『組織間コラボレーション』(ナカニシヤ出版、2009年、共著)
『動物園マネジメント』(学文社、2013年、共著)
『入門 企業と社会』(中央経済社、2015年、共著)