- 本の紹介
- 中小企業の成長のために欠かせない銀行だが、その関係はどうしてもギクシャクしがち。双方の現状を振り返り、いかにうまく付き合っていくか、著者の豊富な経験をもとに処方箋を示す。
目次
融資引き出しから人的受け入れまで
銀行と「いい関係」を築く法
目次
はじめに
第1編 現状認識編
? 銀行の現状
1 メガバンクの動向
2 地銀・第二地銀の動き
(1)不良債権処理の進展
(2)メガバンクとの差別化
3 銀行員の変化
? なぜ,銀行と意見が合わないのか?
1 会社経営者と銀行員との違い
(1)オーナーとサラリーマン
(2)実務と理論
(3)狭い視野と幅広い視野(スペシャリストとゼネラリスト)
2 銀行(員)の考え方を知る
(1)企業育成という銀行の使命
(2)銀行は株式会社
(3)さまざまな収益目標の設定 ……ほか
? 銀行は会社のどこを見ているのか
1 決算書(税務申告書別表)のどこを見ているのか
(1)別表1
(2)別表2
(3)別表4 ……ほか
2 決算書(財務諸表)のどこを見ているのか
(1)財務諸表の表紙
(2)損益計算書
(3)製造原価報告書 ……ほか
3 資産・負債内容のチェック
(1)資産内容のチェック
(2)負債内容のチェック
(3)その他
4 企業の格付け
5 銀行は業界動向や他社情報をどのように収集しているのか
(1)経営データの収集
(2)会社の信用照会
(3)業界動向の把握
6 銀行の経営者に対する見方を知る
(1)経営者の見方
(2)悪い印象の経営者の考え方
? 顧問税理士・顧問会計士・会計参与を知る
1 税務署出身の税理士
2 公認会計士
3 会計参与
第2編 関係改善編
? 銀行との付き合い方
1 取引銀行の種類および数
(1)銀行の種類
(2)取引銀行数
2 銀行との基本的な取引
(1)融資取引
(2)預金取引(見合い預金)
(3)金利交渉 ……ほか
3 銀行との付随取引
(1)後援会等
(2)接待・付け届け
4 銀行の活用
(1)人的派遣
(2)営業取引先
(3)相談業務 ……ほか
5 その他
(1)銀行取引約定書
(2)保証・保証人
(3)担保提供
? 会計事務所・コンサルティング会社との付き合い方
1 会計事務所(税理士・公認会計士)との上手な付き合い方
(1)永く付き合うつもりで
(2)決算業務,記帳代行等の留意点
(3)期待できるアドバイス
2 コンサルタントの上手な使い方
? 良好な関係構築
1 関係構築の失敗事例
(1)建設業A社の概要
(2)会社の状況およびコンサルタント導入経緯
(3)資金繰り表作成トラブル
2 経営管理資料〜資金繰り表
(1)なぜ資金繰り表が重要なのか
(2)資金繰りが面倒な理由
(3)現預金減少の原因 ……ほか
3 経営管理資料〜事業計画
(1)企業概要の説明
(2)基本戦略策定シート
(3)中長期数値計画 ……ほか
4 資金繰りと事業計画の関連
第3編 事例編
? 資金繰り表・単年度計画策定の成功例
1 会社の概況(A社)
2 会社の状況
3 資金繰り表・計画の作成
(1)資金繰り表・計画作成にあたって
(2)資金繰り表の作成経緯
(3)単年度計画の策定 ……ほか
4 単年度計画の失敗と計画修正
(1)計画の失敗
(2)計画修正
5 計画作成を振り返って
(1)成功要因
(2)計画策定の反省
? 計画の進捗管理(社内)の成功例〜銀行からの出向者の成長〜
1 会社の概況(B社)
2 会社の状況
(1)会社業績
(2)社員の状況
(3)出向者と社員の関係 ……ほか
3 会社改革の施策
(1)計画の策定
(2)情報開示:方針発表会
(3)情報開示:業績推進会議 ……ほか
4 成功のポイント
? システム構築の成功例
1 会社の概況(D社)
2 会社の状況
3 改善点・変更したこと
(1)勘定科目処理マニュアルの作成
(2)工事物件別採算管理システムマニュアルの作成
(3)工事物件別採算管理表の作成
? グループ全体での経営計画を策定した成功例
1 グループの概況(Eグループ)
2 資本関係の推移
(1)事業拡大期
(2)リストラ期から現在
3 取引関係(損益計算書関連)
4 取引関係(貸借対照表関連)
? 銀行からの転籍者との相互不信を解消した成功例
1 会社の概況(F社)
2 会社の状況
3 現場とのコミュニケーション
4 立ち位置の変化
? 銀行との付き合い方の悪い例
1 会社の概況(H社)
2 会社の状況
3 破綻直前までの経緯
4 オーナーの姿勢が問題
おわりに
著者プロフィール
林 正和
加藤 篤士道