テキスト金融商品会計

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柴 健次 編著

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2007/10/10
A5判 / 232頁
ISBN:978-4-502-27840-2

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本の紹介
金融商品会計の理論から現行の会計・税務の制度上の取扱いまでていねいに解説。金融商品市場にもふれ、この1冊で金融商品会計の概略を学べるテキスト。資格試験学習にも最適。

目次


テキスト 金融商品会計
目次

 はしがき

第1章 金融商品会計の課題
 1 金融商品会計という領域
  (1) 会計領域というもの
  (2) 金融商品会計の実務領域
  (3) 金融商品会計の理論領域
 2 『金融商品会計基準』の位置づけ
  (1) 『金融商品会計基準』設定の基本認識とその優先性
  (2) 『金融商品実務指針』等
 3 金融商品会計の諸課題と『金融商品会計基準』
  (1) 金融商品の本質
  (2) 金融商品の定義及び範囲
  (3) 金融商品の発生の認識と消滅の認識
  (4) 金融商品の評価と貸借対照表価額
  (5) 貸倒見積高の算定
  (6) ヘッジ会計の方法
  (7) 複合金融商品の処理

第2章 金融商品会計の理論的基礎<会計理論>
 1 はじめに
 2 経済の市場化と計算体系
  (1) 経済的環境と財務会計
  (2) 利害調整機能と拡張された取得原価主義会計の理論的基礎
  (3) 情報提供機能と時価会計の意味づけ
 3 認識・測定対象としての金融商品の意味
  (1) 金融資産の資産としての特質―事業用資産との比較において
  (2) 資産特殊性と非特殊性
  (3) 投資目的とキャッシュ・フロー
 4 まとめ
 市場基礎1 金融商品の市場

第3章 金融資産の認識・測定・評価<投資者の会計>
 1 金融資産の内容と2種類の投資
 2 金融資産の発生の認識と測定
  (1) 基本的考え方
  (2) 貸付金
  (3) 商品等の売買または役務の提供の対価に係る金銭債権
  (4) 有価証券
  (5) デリバティブ取引により生じる正味の債権
 3 金融資産の消滅の認識と測定
  (1) 基本的考え方
  (2) 条件付金融資産の譲渡の場合の消滅の認識
  (3) 権利に対する支配の移転の要件
 4金融資産の貸借対照表価額
  (1) 基本的考え方
  (2) 債権
  (3) 貸倒見積高の算定―債権の貸借対照表価額―
  (4) 有価証券
  (5) 運用を目的とする金銭の信託
  (6) デリバティブ取引から生じる正味の債権
 5 まとめ
 市場基礎2 金融商品への投資

第4章 金融負債・純資産(資本)の認識と測定
     <調達者の会計>

 1 金融負債の会計
  (1) 金融負債の意義と分類
  (2) 金融負債の発生と消滅の認識
  (3) 金融負債の測定
  (4) 金融負債会計の論点
 2 純資産(資本)の会計
  (1) 純資産(資本)の意義と分類
  (2) 募集株式の交付の会計
 3 負債と純資産(資本)の区別
  (1) 負債と資本の境界線
  (2) 新株予約権の会計
  (3) 新株予約権付社債の会計
  (4) 特殊な株式と社債
 市場基礎3 金融商品による調達

第5章 デリバティブ取引
 1 はじめに
 2 デリバティブ取引とは何か
 3 デリバティブ取引にはどのようなものがあるか
  (1) デリバティブ取引の目的
  (2) 先物取引
  (3) 先渡取引(店頭取引:OTC取引)
  (4) オプション取引(相対取引)
  (5) 上場オプション取引
  (6) スワップ取引
  (7) スワップション取引
  (8) 複合金融商品
 4 デリバティブ取引にかかる債権・債務の時価評価方法
  (1) 上場デリバティブ取引の時価評価
  (2) 非上場デリバティブ取引の時価評価
  (3) デリバティブを組み込んだ複合金融商品の評価
 5 デリバティブ取引にかかる会計処理ならびに開示
  (1) 先物取引の会計処理
  (2) オプション取引の会計処理
  (3) 先渡取引の会計処理
  (4) スワップ取引の会計処理
  (5) 複合金融商品の会計処理
  (6) デリバティブの開示
 市場基礎4 デリバティブ取引

第6章 ヘッジ取引とヘッジ会計
 1 ヘッジ取引に係る会計課題
  (1) ヘッジ取引
  (2) 日本企業が関心を持つ為替リスク
  (3) ヘッジ会計
 2 ヘッジ対象とヘッジ会計適用の要件
  (1) ヘッジ対象―一般
  (2) ヘッジ対象―予定取引
  (3) ヘッジ会計の要件
 3 ヘッジ会計の方法
  (1) ヘッジ取引に係る損益
  (2) ヘッジ会計の要件が充たされなくなったときの会計処理
  (3) ヘッジ会計の終了
 4 外貨建取引に係るヘッジの会計処理
  (1) 外貨建金銭債権債務及び外貨建有価証券に対するヘッジ
  (2) 外貨による予定取引の為替リスクのヘッジ
 5 ヘッジ会計の設例
  (1) その他有価証券の価格変動リスクのヘッジ
  (2) 予定取引実行時の処理
  (3) 包括ヘッジ
     (複数の資産・負債から構成されるヘッジ対象のヘッジ)
  (4) ヘッジ会計終了時点における損失の見積り

第7章 金融商品への投資と税務<投資者の税務>
 1 有価証券への投資と法人税
  (1) 有価証券の取得と譲渡
  (2) 有価証券の保有目的別区分と期末評価
  (3) 有価証券の保有区分の変更と法人税
  (4) 有価証券の未収配当金・利息等
  (5) 有価証券(売買目的有価証券以外)の減損処理に係る
     法人税法上の取扱い
 2 デリバティブと法人税
  (1) 法人税法の規定によるデリバティブ取引の範囲
  (2) デリバティブ取引に係る期末未決済損益の計上
  (3) デリバティブ取引により資産を取得した場合の取得価額及び
     損益
  (4) 法人税法上の留意事項
 3 ヘッジ会計と法人税法
  (1) 法人税法に規定する繰延ヘッジ処理
  (2) 法人税法に規定する時価ヘッジ処理
  (3) 金利スワップの特例処理と法人税
 4その他の金融商品への投資と税務
  (1) 債権の評価と法人税法上の取扱い
  (2) ゴルフ会員権の評価損計上と税務
  (3) 割引手形及び裏書譲渡手形の法人税法上の取扱い
  (4) 有限責任事業組合への出資
  (5) 合同会社への出資

第8章 金融商品・持分商品の発行と税務<調達者の税務>
 1 新株の発行と自己株式の処分
  (1) 資本金等の額
  (2) 新株の発行と自己株式の譲渡
  (3) 新株予約権の行使
  (4) 取得条項付新株予約権の対価としての自己株式の交付
  (5) 準備金等の資本金組入れ
  (6) 増資と株式交付費
  (7) 新株の有利発行
 2 ストック・オプション
  (1) ストック・オプションの対価の損金算入
  (2) 損金不算入となる場合
  (3) ストック・オプションの消滅
  (4) 時価以外の価額による発行
 3 減資と受取配当金
  (1) みなし配当
 4 自己株式の取得と受取配当金
  (1) 種類株式のない会社
  (2) 種類株式の取得(相対取引)
 5 DES
  (1) 債権者の処理
  (2) 債務免除益の損金算入
 6 社債の発行
  (1) 券面額と発行価額
  (2) 転換社債型新株予約権付社債(以下CB)の発行
  (3) 社債等発行費
 7 株式交換
  (1) 株式交換に関する税制改正
  (2) 適格要件
  (3) 非適格株式交換の効果
  (4) 完全子会社の株主や完全親会社

 索  引


著者プロフィール <編著者紹介>
柴 健次(しば けんじ) <第1章,第6章>
1982年 神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程退学,
同年大阪府立大学経済学部助手。
1995年 同教授。
1996年 関西大学商学部教授を経て,
2006年 関西大学大学院会計研究科教授,現在に至る。

〔主要著書〕
『市場化の会計学』(中央経済社)
『テキスト金融情報会計』(中央経済社)
『スタンダードテキスト 財務会計論?』『スタンダードテキスト 財務会計論?』(共編著,中央経済社)

























著者紹介

柴 健次(しば けんじ)
[プロフィール]
関西大学大学院会計研究科教授 博士(商学)
1982年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程退学,大阪府立大学経済学部助手,同教授を経て2006年4月より現職。税理士試験委員(2003-2005年),公認会計士試験(2006-2008年)等を歴任。現在,政府会計学会顧問,日本会計教育学会顧問,日本会計研究学会理事など。

[主な著作]
『外貨換算会計論』大阪府立大学,1987年
『テキスト金融情報会計』中央経済社,1999年
『自己株式とストック・オプションの会計』新世社,1999年
『市場化の会計学-市場経済における制度設計の諸相』中央経済社,2002年
『企業会計の計算構造』共編著,中央経済社,2012年 他