- 本の紹介
- バランス経営とは、収益性、安全性、生産性、成長性のバランスを取りつつ、戦略を実行する経営をいい、本書はこれを実践するための「バランス会計」の考え方をわかりやすく解説。
- 担当編集者コメント
- バランス経営とは、収益性、安全性、生産性、成長性のバランスを取りつつ、戦略を実行する経営のことです。人が意思決定していくためには指針としての戦略が必要ですが、その戦略の実行には資金も必要となります。資金が枯渇すれば、戦略実行の継続ができないばかりではなく、会社は倒産してしまいます。つまり、会社の持続可能性(サスティナビリティ)は、適正利益の確保、費用対効果の見極め、資産の有効活用、良い借入金の調達、そして資金の保持をバランスさせながら、戦略を策定し、実行することにより成り立つのです。
本書は、このバランス経営を行うための会計ツールやその考え方を解説した入門書です。
「バランス会計」では、限界利益率、損益分岐点比率に加えて、有利子負債対キャッシュ・フロー比率、総資産回転率、運転資金比率を活用して、指標のバランスを保ちながら、継続的に成長することを指向します。
ここで提唱する「バランス会計」は、経営者およびすべてのビジネスパーソンが身につけておくべき知識といえるでしょう。
<目次>
第1章 経営理念が会社を変える
第2章 戦略会計STRAC
第3章 バランス会計MFLAC
第4章 限界利益を考えて価格を設定せよ
第5章 ビジネスモデル構築に投資と知恵は不可欠
第6章 固定費を削減せよ、固定費を活用せよ
第7章 キャッシュ・フロー経営のすすめ
第8章 棚卸資産在庫は悪か
第9章 借入金は悪か
なお、本書は「戦略MGマネジメント・ゲーム」のサブ教材としても、大変有益です。
*「戦略MGマネジメント・ゲーム」とは?
戦略MGは、5~6人でボードを囲み、ひとりひとりが会社の社長になって経営を競い合う経営シミュレーショングームです。ゲームを通じてさまざまな学び、気付き、発見が得られる「アクティブ・ラーニング」の教材です。「楽しくて為になる」ための工夫が、ボード、教材、ルール、シート、チャートなどに散りばめられています。たとえば、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書)などの数宇の中には、経営の苦労の様子が溶け込んでいます。戦略MG経営シミュレーションを繰り返すうちに、知らず知らずに「ナマの経営データ」を実業務に生かす力が蓄えられる画期的な教材です。ルールは、初級者向けのジュニアルールと中上級者向けのシニアルールがあり、製造業版、流通業版の基本版のみならず、飲食業や美容室、歯科向なども開発されています。
戦略会計STRACは、難しい会計の中身を「記号化」や「図表化」をすることにより、直感的に理解・判断が出来るようになる管理会計手法のひとつです。これを「分解」や「組み立て」さらに「シミュレーション」することにより、過去→現在一未来へと経営思考を導くことができます。本書では戦略会計STRACに加えて、バランス会計MFLACを提案しています。このように戦略MG教材は、「自立型人材を養成」するためにさまざまな工夫がなされています。
くわしくは、株式会社戦略MG研究所のHPをご参照ください。
https://www.smg-gr.jp/
<執筆者>
●編著者
堀田友三郎
東海学園大学名誉教授・大学院客員教授、中小企業診断士、日本戦略MG教育学会初代会長
川野克典
日本大学商学部教授、会計学研究所長、日本戦略MG教育学会会長
小林静史
株式会社戦略MG研究所代表取締役、日本戦略MG教育学会専務理事
●執筆者
白城真也
戦略MGインストラクター協会理事長、株式会社戦略MG研究所取締役研修部長、MGアクティブラーニング合同会社代表、日本戦略MG教育学会理事
前平雄二
戦略MGアクティブラーニング協会理事長、株式会社戦略MG研究所取締役営業部長、日本戦略MG教育学会事務局長、株式会社ホロスコンサルティング代表取締役、ファイナンシャルプランナー
前田美香
適性能力診断協会理事長、株式会社戦略MG研究所開発部長、株式会社khronos代表取締役社長
長山宏
株式会社カクシン代表取締役、戦略MGインストラクター協会特別講師、公認会計士・税理士・中小企業診断士
藤木善夫
中小企業診断士、日本戦略MG教育学会理事
宮澤俊基
株式会社ジェノベーション代表取締役、中小企業診断士