メルコ学術振興財団研究叢書/1戦略をコントロールする―管理会計の可能性
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クリストファー・チャップマン 編著
澤邉 紀生 監訳
堀井 悟志 監訳
発行日:2008/06/30
A5判 / 272頁
ISBN:978-4-502-28620-9
- 本の紹介
- クリストファー・チャップマンをはじめとする欧米の管理会計研究者による書。経営戦略の策定において管理会計は独立性を保持しているのか、機能しているのかを理論的・実証的に解明。
目次
戦略をコントロールする
―管理会計の可能性
目次
日本語版への序文
第1章 戦略をコントロールする
1 マネジメント・コントロール・システムと戦略の関係
第2章 戦略内容アプローチと戦略プロセスアプローチ
1 戦略内容アプローチと戦略プロセスアプローチ:概説
2 戦略内容アプローチ
⑴ アウトサイド・インの視点
⑵ インサイド・アウトの視点
3 戦略プロセスアプローチ
4 戦略内容アプローチと戦略プロセスアプローチを組み合わせる
第3章 イノベーションと戦略変化のための
マネジメント・コントロール・システム
1 イノベーションのためのMCSの展望
2 イノベーション・プロセスと戦略変化に関する見解の進化
3 イノベーションのためのMCS設計モデル
⑴ 構造的文脈としてのMCS:意図された戦略の遂行
⑵ 構造的文脈としてのMCS:誘導された戦略行動を導く
⑶ 戦略的文脈としてのMCS:自律的戦略行動を作り出す
⑷ 戦略的文脈としてのMCS:戦略的イノベーションの構築
4 結論
第4章 我々はマネジメント・コントロール・システムと
戦略について何を知っているのだろうか?
1 初期の研究
2 業績指標・報酬システムと事業戦略
3 資本投資プロセスと戦略的投資の開始
4 双方向型のコントロールと戦略変化
5 現業レベルでの戦略とコントロール・システム
⑴ 品質戦略
⑵ 製品関連戦略
⑶ 生産の柔軟性と顧客に焦点を当てた戦略
⑷ 企業間関係におけるMCS と戦略
6 本社の戦略的スタイルと事業単位のMCS
7 要約と将来の研究方向
第5章 戦略的測定から戦略的データ分析へ
1 戦略的コントロール・システムにおけるデータ分析の役割
⑴ コンビニエンスストアチェーンにおける戦略的マーケティング指標
⑵ コンピュータ製造企業における目標の設定
⑶ 金融サービス企業におけるバリュー・ドライバー分析
⑷ 消費財製造企業における新製品成功の予測
2 戦略的データ分析に対する障壁
⑴ 技術的障壁
⑵ 組織的障害
3 結論
第6章 マネジメント・コントロール・システムと
戦略のクラフティング―実践という視点に基づく考察―
1 実践理論
2 リサーチデザイン
3 レストランにおける顧客の構築と管理
4 本社における顧客の構築と管理
5 考察
6 結論
第7章 戦略と組織的問題:バランスト・スコアカードにおける
企業価値と首尾一貫性の構築
1 戦略とBSC
2 ケース
⑴ ErcoPharm:職能横断的統合のためのBSC
⑵ Kvadrat:計画設定のためのBSC
⑶ Columbus IT Partner:ベンチマーキングのためのBSC
⑷ BRFkredit:ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR)のため
のBSC
3 考察
⑴ 戦略管理会計の発展プロセスにおける状況論理
⑵ 組織的問題と戦略管理会計システムの「機能性」
4 結論
第8章 資本予算,調整,戦略:企業間・企業内メカニズムに
関するフィールド研究
1 はじめに
2 方法
3 Intelとその補完構造
⑴ プロセス世代とマイクロプロセッサ設計の間の調整
⑵ マイクロプロセッサと補完的製品の設計上の調整
⑶ プロセス世代と工場設計の間の調整
⑷ 調整の失敗費用
4 テクノロジー・ロードマップ
⑴ サプライヤーの革新との調整
⑵ 企業内調整
⑶ 顧客・協力企業の設計との調整
5 結論
補遺
監訳者あとがき
索引
著者プロフィール
<監訳者紹介>
澤邉紀生(さわべのりお)
京都大学経営管理大学院・大学院経済学研究科教授
(Professor,Graduate School of Management,Graduate School of Economics,Kyoto
University)
堀井悟志(ほりいさとし)
立命館大学大学院経営管理研究科・立命館大学経営学部准教授
(Associate Professor, Ritsumeikan University Graduate School of Management)