- 本の紹介
- 2010年の新セグメント会計を視野に、連結経営管理(管理連結)向上のための諸方策をトップ企業で行われている手法も交え説明。連結予算実績分析の導入をはじめシステム整備上の留意点を詳説。
目次
新セグメント会計基準対応
連結経営管理の実務
目次
はじめに
第1章 「セグメント会計基準」改訂の衝撃
1 連結経営に重大な影響を与える新会計基準
2 新セグメント会計基準が採用した「マネジメントアプローチ」
3 事業セグメントの識別
4 新しいセグメント会計基準での開示項目
5 開示する金額について(測定方法)
6 新セグメント会計基準を念頭に置いた連結経営のあり方
7 連結経営に影響を与える会計制度の変更とその動向
第?部 管理連結の考え方〔総論〕
第2章 管理連結とは
1 管理連結とは
2 管理連結の種類
3 管理連結の導入目的
第3章 管理連結の現状
1 管理連結の現状
2 管理連結の今後
第4章 共通論点1(一般論点)
1 制管一致に関する方針
2 具体的な制管不一致の例
3 孫会社の連結方法(サブ連結とフラット連結)
4 サブ連結の問題点
5 社内税金
6 連結範囲
7 子会社による対応レベル
8 「消去・全社」欄の細分化
9 期ズレ会社の扱い
第5章 共通論点2(BU連結)
1 BU連結
2 セグメント別連結精算表のバランス
3 投資勘定の帰属セグメント
4 税効果会計
5 消去差額の帰属セグメント
6 固定資産未実現利益の帰属セグメント
7 社内資本金・社内借入金
第?部 管理連結の考え方〔各論〕と進め方
第6章 実績連結(1)
1 実現形態
2 連結処理パターン
3 積上と差引
4 換算パターン
5 適用する換算レート
第7章 実績連結(2)
1 みなし取引処理パターン
2 みなし取引処理パターン別の計算例
3 外部公表数値の歪み
4 作成する財務諸表
5 内部取引消去
6 貸倒引当金調整
第8章 実績連結(3)
1 棚卸資産未実現利益
2 固定資産未実現利益
3 原価振替
4 制度連結仕訳の転用
5 セグメント変更
6 子会社の月次決算方針の統一
第9章 予算連結
1 予算連結の特徴
2 勘定科目やセグメント体系の多重化
3 予算連結の開始仕訳の設定方法
4 開始仕訳の勘定科目およびセグメント変更
5 作成する財務諸表
6 勘定科目とセグメントのメッシュ
7 投資と資本の消去
8 内部取引消去
9 固定資産未実現利益
10 棚卸資産未実現利益
11 貸倒引当金調整
第10章 見込連結
1 見込連結の特徴
2 見込連結のパターン
3 勘定科目とセグメントのメッシュ
第11章 残余利益
1 管理連結における3つの重要論点
2 資本コストとは
3 残余利益
4 WACC(加重平均資本コスト)
5 資本コストの賦課対象
6 BU別連結残余利益計算書の様式
第12章 フリー・キャッシュ・フロー
1 FCFの定義および計算方法
2 EBITと投資額のパターン
3 簡便法による連結FCF計算書の作成方法
4 原則法による連結FCF計算書の作成方法
第13章 直接原価計算
1 直接原価計算とは
2 直接原価計算の有用性
3 固定費と変動費の分類
4 直接費と間接費の分類
5 直間/固変の変換ポイント
6 直間/固変の変換単位
7 直間変換時の留意点
8 固変変換時の留意点
9 資本コストを反映した直接原価PL
第14章 連結経営の導入手順
1 全体の流れ
2 ステップ?―全体事項の確認
3 ステップ?―運用ルールの策定
4 ステップ?―管理連結における情報項目確定
5 ステップ?―版と運用ルールの整理
6 ステップ?―システムの運用方法の整理と理解
7 ステップ?―システム環境の再確認
8 ステップ?―アドオンの必要性の確認
9 ステップ?―運用体制の確認
10 ステップ?―運用手順書作成
11 ステップ?―社内および子会社への説明
12 ステップ?―システムの導入とトライアルテスト
13 ステップ?―全社展開
第?部 連結会計の基本と補論
第15章 連結会計の基本(1)
1 連結会計とは
2 連結財務諸表
第16章 連結会計の基本(2)
1 投資と資本の相殺消去
2 損益取引の消去
3 債権債務の消去
4 当期利益の少数株主持分への反映
5 配当の少数株主持分への配分
6 貸倒引当金調整
第17章 連結会計の基本(3)
1 棚卸資産未実現利益の消去
2 固定資産未実現利益の消去
第18章 連結会計の基本(4)
1 税効果会計
2 開始仕訳
補章 連結グループ内企業連関表作成のすすめ
1 連結予算策定の現状と疑問
2 産業連関表
3 連結グループ内企業連関表
索 引
著者プロフィール
中田 清穂(なかた せいほ)
公認会計士。
1984年 明治大学商学部卒。
1985年 青山監査法人入所,大手電機メーカーの米国基準での連結財務諸表監査チームに配属。
後に,同社の会計システム改革に参画。
1992年 プライスウォーターハウスコンサルタント株式会社に転籍。
トヨタ自動車,三菱石油(現新日本石油),日本軽金属などの連結経営システムの構築・導入に従事。
1997年 株式会社ディーバ設立。
東芝,パナソニック,JFE,新日鉄,NTT,三井不動産,帝人,その他大手電力会社など多数の連結経営システム導入を手掛ける。
2005年 独立。
連結経営導入について,STRAVISやeCA-DRIVER(※)など,特定の製品にとらわれない自由な活動を展開。
内部統制対応やIFRSs適用対応についてもコンサルティング活動を実施。
現在,株式会社ビジネスソリューション・ジャパン非常勤取締役および株式会社スリー・シー・コンサルティング顧問としても活動。
※STRAVISは,株式会社電通国際情報サービスの連結経営システムです。
eCA-DRIVERは,株式会社TKCの連結経営システムです。
著書:
『内部統制のための連結決算業務プロセスの文書化』中央経済社,2006年。(三浦直樹との共著)
三浦 直樹(みうら なおき)
1988年 慶応義塾大学理工学部卒。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に約10年間在籍し,会計業務革新プロジェクトを多数経験。
その後,外資系大手ERPベンダーのコンサルティング部門の統括マネージャーを経て,2000年より連結会計パッケージベンダーの株式会社ディーバの取締役に就任。
大規模プロジェクトのプロジェクトマネジメント,各種コンサルティングサービスの企画等を担当。
2008年より某CRMコンサルティング会社の取締役に就任。