- 本の紹介
- 財務諸表等規則に関する行政・立法事務に関与してきた著者が、当初の文意、改正の理由・経緯、行政運用における変遷などを逐条解説。前版刊行後に制定された多くの会計基準まで網羅した新版。
- 担当編集者コメント
- 「財務諸表等規則」は,財務諸表等の用語,様式及び作成方法に関するルールを規定しており,連結財務諸表,四半期財務諸表,中間財務諸表等の他の財務書類の作成ルールの基本的な規則といわれる。また,金融商品取引法の下においても,財務書類の作成基準を規定する重要な基本規定とされている。
本書は,立法当初の各条の文意または改正の理由と経緯,さらには行政運用における取扱いの変遷等について歴史的記録をできるだけ正確に,かつ,具体的資料として保存する役割を果たすべく解説されたものである。今回の新版化にあたっては,上記の趣旨を基本的に継承しつつ,前版刊行以来十数年における多くの会計基準や開示基準の制定・改正の趣旨・内容を網羅して大幅に改訂を行った。
このように,わが国の財務会計に関する学術的・実務的な考察にも有益な情報を提供する本書を,金融商品取引法や会社法の財務情報制度に直接・間接に関係する多くの方々におすすめしたい。