ベーシック国際会計〈第2版〉

向 伊知郎

定価(紙 版):3,190円(税込)

発行日:2019/03/15
A5判 / 276頁
ISBN:978-4-502-30521-4

送料について
本の紹介
国際会計の動向やIFRSの考え方が学べるテキスト。第2版では、2018年公表のIASB概念FWや、IFRS第16号等の制度改正をフォローして、さらに進化。

著者紹介

向 伊知郎(むかい いちろう)

担当編集者コメント
国際会計のテキストには、大きく以下の3パターンがあります。
➊IFRS基準を解説するもの
❷国際会計をめぐる大きな流れ(全体像)を示すとともに、IFRSの基準を解説するもの。
❸著者の先生の関心事項をまとめたもの(ある意味研究書的なもの)
本書は、❷に該当するテキストです。

初版の発行から3年が経過し、第2版を発行することができました。
この3年の間に国際会計をめぐる状況は大きく変わりました。
2018年にIASB(国際会計基準審議会)がIFRS(国際財務報告基準)の基礎となる「概念フレームワーク」の改訂版を公表し、また「IFRS16(リース)」も2019年1月以降開始の事業年度から強制適用となっています。

現在では、世界の中の90%を超える国々がIFRSを何らかの形で受け入れていると言われています。
ご多分にもれず、日本の上場企業におけるIFRSの任意適用企業も、ついに200社を超え、時価総額では東京証券取引所第一部市場の3割を超えました。

このように、近年、企業活動は着実にグローバル化しています。
会計が情報利用者の意思決定に役立つ情報を提供するものであるためには、企業の情報利用者に対して、企業活動の実態を表示しなければなりません。
このような会計基準はどうあるべきでしょうか?

本書は、「会計のグローバル化」が既定路線となるなか、「国際会計を学んで<あるべき会計>を考える」という問題意識に基づいて執筆されました。
会計基準の規定と理論的な背景に関する解説、およびと実務に即したケーススタディにより、国際会計の動向やIFRSの基本的な考え方を理解するのに最適な1冊となっています。

進化した本書で、グローバルな視点から会計の将来(課題)を考えてみましょう!

<目次>
Chapter1 多国籍企業の出現と国際会計
Chapter2 会計基準の国際的調和と限界
Chapter3 会計基準の国際的収斂の動向
Chapter4 IFRSの基礎的特徴
Chapter5 財務諸表の表示
Chapter6 収益認識の会計
Chapter7 金融商品の会計
Chapter8 棚卸資産の会計
Chapter9 有形固定資産の会計
Chapter10 リースの会計
Chapter11 無形資産の会計
Chapter12 減損の会計
Chapter13 退職後給付の会計
Chapter14 引当金の会計
Chapter15 法人所得税の会計
Chapter16 企業結合の会計
Chapter17 連結財務諸表の会計
Chapter18 のれんの会計
Chapter19 外貨換算の会計
Chapter20 セグメント報告の会計

<著者紹介>
向 伊知郎
愛知学院大学経営学部教授 博士(経営学)
<主要著書>
『カナダ会計制度研究-イギリスおよびアメリカの影響』税務経理協会、1999年
『連結財務諸表の比較可能性-会計基準の国際的統一に向けて-』中央経済社、2003年
『初級簿記テキスト』共著、中央経済社、2008年
『ズバッ!とわかる会計学』共編著、同文舘出版、2014年
他多数