beyond5Gはインターネットの危機を救えるか

西 正

定価(紙 版):2,530円(税込)

発行日:2020/04/07
A5判 / 188頁
ISBN:978-4-502-34551-7

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本の紹介
インターネットが使いにくくなる中、NTTが発表したIOWN構想と5Gの次のステップであるbeyond5Gの技術をマッチングすることで、通信の危機を回避する方法を考える。

目次



beyond5Gはインターネットの危機を救えるか

目次

はじめに
第Ⅰ章 危機を迎えるインターネット
1 トラフィックの急増
 (1)インターネットにはキャパシティがある
 (2)満員電車にたとえてみると
 (3)スマホによるネット利用
 (4)固定のインターネットは分岐されている
 (5)放送波の強み
 (6) 米国発「コード・カッティング」といわれる動画配信サービス
 (7)日米の違いは国土の広さから
 (8)ハリウッド・スタジオの存在
 (9)日本は地上波が強い
2 ネットワーク中立性の議論について
 (1)議論の根幹
 (2)Wi-Fiは救いにならない
 (3)トラフィックの急増は止まらない
 (4)コスト負担については未解決
 (5)SVODはトラフィック増を招く
 (6)休眠会員が減ることは良いことだが
 (7)配信事業者が乱立する日米で異なる現象
 (8)日本にもガリバー的な配信事業者があれば
 (9)外資系大手配信事業者との契約に注意を
 (10)ファーストルック権にも要注意
 (11)最後は「公平負担」の問題に収斂される
3 ケーブルテレビのFTTH化について
 (1)最大の課題
 (2)光化の先を考える
 (3) 4K,8K放送はIPでないのでトラフィックに関係しないが
 (4)4K放送がどこまで頑張るか
 (5)地域BWAとは
 (6)J:COMを外したことは正しかったのか
 (7)ケーブルテレビのFTTH化は待ったなし
 (8)予算は正しく使われるべき

第Ⅱ章 5Gに寄せられる期待
1 携帯電話料金をめぐる議論
 (1)端末料金と通信料金の区別
 (2)本当に値下げになるかは疑問
 (3)MVNO事業に危機
 (4)注目される大手携帯キャリアのスタンス
 (5)大手携帯キャリアにはダメージにならない
2 5Gの影響力
 (1)5Gの強みと弱み
 (2)5Gの強みの誤解~超高速の意味
 (3)5Gの弱点も認識すべき
 (4)医療の発展に寄与する8Kと5G
 (5)医療の発展に寄与する8Kと5G ②
 (6)災害時に期待される活躍
3 ミリ波活用から見えるケーブルテレビとローカル5G
 (1)ミリ波帯とは
 (2)ミリ波帯の活用も視野に入れて
 (3)住商の実験
 (4)「反射」が重要に
 (5)ケーブルテレビに求められる当事者意識
 (6)参入はアイデア次第
 (7)周到な実験が行われている
 (8) 実験は続く
    (5Gも,おおむねローカル5Gと変わらない)
 (9)実験の成果はオープンに
 (10)5年後の存亡を分かつケーブルテレビの経営スタンス
 (11)継続的な成長を目指して
 (12)新規事業についての考え方
 (13)ローカル5Gの申請状況
 (14)「儲かる5G」へ
 (15)ローカル5Gは雑草のように
 (16)サブシックスは誰が使うか
 (17)5Gの可能性とbeyond5G

第Ⅲ章 インターネットの危機は救われる
1 これからは「有線と無線」の連携に
 (1)5Gだけでは解決しない
 (2)モバイルに欠かせない基地局
 (3)モバイルインターネットはさらに使われるように
2 5Gならではのソリューション
 (1)IPv4からIPv6へ
 (2)究極の選択,5Gのアンリミテッド化
 (3)NTT東日本が10Gbpsのサービスを導入
3 NTTのIOWN(アイオン)構想
 (1)IOWN構想がもたらすもの
 (2)無線技術との最適な接続を実現
 (3)最適なワイヤレスシステムを割当
 (4)無線を含めたシステム全体の高度化
4  beyond5GとIOWN構想のコラボでインターネットは安定性を
  取り戻す
 (1)5Gからbeyond5Gへ
 (2)さらなる進化を遂げるbeyond5G
おわりに



著者プロフィール
西   正(にし ただし)
1958年東京都生まれ。82年東京大学法学部卒業後,三井銀行
(現三井住友銀行)入行。94年さくら総合研究所(現日本総合研究所)に出向し,メディア調査室長,01年日本総研メディア研究センター所長を経て,03年,㈱オフィスNを設立。放送と通信,双方に精通したメディアコンサルタントとして現在に至る。
著書に『4K、8K、スマートテレビのゆくえ』『地デジ化の真実』(以上,中央経済社),『IPTV革命』(日経BP社),『2011年,メディア再編』(アスキー新書),『いつテレビを買い替えるか』(小学館文庫)など多数。


著者紹介

西 正(にし ただし)
[プロフィール]
1958年東京都生まれ。82年東京大学法学部卒業後,三井銀行(現三井住友銀行)入行。
94年さくら総合研究所(現日本総合研究所)に出向し,メディア調査室長,01年日本総研メディア研究センター所長を経て,03年㈱オフィスNを設立。放送と通信,双方に精通したメディアコンサルタントとして現在に至る。

[主な著作]
『beyond5Gはインターネットの危機を救えるか』
『4K,8K,スマートテレビのゆくえ』
『地デジ化の真実』(以上,中央経済社)
『IPTV革命』(日経BP社)
『2011年,メディア再編』(アスキー新書)
『いつテレビを買い替えるか』(小学館文庫)