買収後につながる戦略的デューデリジェンスの実践―外部環境分析の考え方・技術
- 書籍品切れ中
- 電子版あり
- 【bookend版は、特に断り書きのない限り、固定レイアウト型です。】本書を読むためには、専用の電子書籍リーダー「bookend」アプリを入手する必要があります。下記サイトよりご利用の環境に合わせて各OS 対応のbookend をダウンロードしてください。
- bookendのマニュアルはこちら
- 本の紹介
- ターゲット企業の内部を調査するだけではM&Aの失敗は防げない。企業の「外部」環境を分析するコマーシャル・デューデリジェンスをストーリー仕立てで解説し、戦略的なM&Aを手引する。
目次
買収後につながる戦略的デューデリジェンスの実践:
外部環境分析の考え方・技術
目次
本書の趣旨―なぜ今,戦略的デューデリジェンスなのか
本書の構成
M&Aの成功とは
失敗の根本的原因
第1部 戦略的デューデリジェンス入門
第1章 M&Aプロセスの概要
Ⅰ M&Aプロセスの全体像
Ⅱ M&Aのパターン
第2章 デューデリジェンスの概要
Ⅰ デューデリジェンスとは
Ⅱ デューデリジェンスの目的
Ⅲ デューデリジェンスの開始時期
Ⅳ デューデリジェンスの手続
Ⅴ デューデリジェンスの種類
Ⅵ デューデリジェンスの実施者
Ⅶ デューデリジェンスの範囲決定
Ⅷ デューデリジェンスでの情報管理
Ⅸ デューデリジェンスでの発見事項への対応
第3章 買収後の戦略実現のためのコマーシャル・デューデリジェンス
Ⅰ 従来型デューデリジェンスの問題点
Ⅱ 戦略的デューデリジェンスの必要性
Ⅲ コマーシャル・デューデリジェンスの概要
Ⅳ 買収企業側の特性別の留意点
Ⅴ ターゲット企業側の特性別の留意点
Ⅵ 分析結果の活用方法
第4章 コマーシャル・デューデリジェンスの進め方
Ⅰ コマーシャル・デューデリジェンスの進め方
Ⅱ ターゲット企業からの情報収集
Ⅲ コマーシャル・デューデリジェンスと他のチームとの連携
Ⅳ まとめ
第2部 コマーシャル・デューデリジェンスの実践
国内照明機器メーカーが海外の同業企業を買収するケース
第5章 市場環境分析
•-― Story ―-•
Ⅰ ケースによる課題設定
•-― 解 説―-•
Ⅱ 市場環境分析の進め方
Ⅲ 市場調査のテクニック
Ⅳ 買収後における戦略的な分析結果の活用
Ⅴ まとめ/作業チェックリスト
第6章 競合環境分析
•-― Story ―-•
Ⅰ ケースによる課題設定
•-― 解 説―-•
Ⅱ 競合環境分析の進め方
Ⅲ 買収後における分析結果の活用
Ⅳ まとめ/作業チェックリスト
第7章 顧客動向分析
•-― Story ―-•
Ⅰ ケースによる課題設定
•-― 解 説―-•
Ⅱ 顧客動向分析の進め方
Ⅲ 買収後における戦略的な分析結果の活用
Ⅳ まとめ/作業チェックリスト
第8章 事業計画分析/シナジー分析
•-― Story ―-•
Ⅰ ケースによる課題設定
•-― 解 説―-•
Ⅱ 事業計画分析の目的
Ⅲ 事業計画分析の進め方
Ⅳ 買収後における戦略的な分析結果の活用
Ⅴ まとめ/作業チェックリスト
•-― Story ―-•
Ⅵ ケースによる課題設定
•-― 解 説―-•
Ⅶ シナジー分析の目的
Ⅷ シナジー分析の進め方
Ⅸ 買収後における戦略的な分析結果の活用
Ⅹ まとめ/作業チェックリスト
第3部 コマーシャル・デューデリジェンスの技術
第9章 コマーシャル・デューデリジェンスにおけるインタビュー
Ⅰ インタビューの実施目的・全体像
Ⅱ インタビューの準備
Ⅲ インタビューの実施
Ⅳ インタビュー議事録の作成
Ⅴ まとめ
第10章 コマーシャル・デューデリジェンスの応用
Ⅰ デスクトップ/リミテッド・アクセス・デューデリジェンス
Ⅱ ベンダー・デューデリジェンス
Ⅲ インデペンデント・ビジネス・レビュー
Ⅳ 親会社や経営陣による外部環境分析
第11章 クロスボーダーM&Aにおけるコマーシャル・デューデリジェンス
Ⅰ クロスボーダーM&Aの概況
Ⅱ クロスボーダーM&Aの特殊性・困難性
Ⅲ プロジェクトの進め方
第12章 分析結果の活用とコマーシャル・デューデリジェンス報告書の
書き方
Ⅰ 一般的なコマーシャル・デューデリジェンス報告書の構成
Ⅱ コマーシャル・デューデリジェンス報告書作成の留意点
Ⅲ コマーシャル・デューデリジェンス報告書の記載内容
Ⅳ グラフの活用
Ⅴ コマーシャル・デューデリジェンス報告書作成上のチェックリスト
用語集
あとがき
著者プロフィール
[著者]
中山 博喜(なかやま ひろのぶ)
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
コーポレートストラテジーサービス/ヴァイスプレジデント
一橋大学大学院国際企業戦略研究科(現:一橋大学大学院経営管理研究科)修了
証券会社のセルサイドアナリストを経て,2013年に現職のデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。コーポレートストラテジーサービスに所属し,専門はコマーシャル・デューデリジェンス,ビジネス・デューデリジェンス,オペレーショナル・デューデリジェンス,市場調査,戦略策定。
- 担当編集者コメント
- 本書の特徴
企業を買収する際に,ターゲット企業を入念に調査することはあっても,そのターゲット企業を取り巻く外部環境までを仔細にみることはあまり多くありません。本書の著者は,こうした状況をM&Aの成功にとって非常に危ういと指摘しています。実際に,買収後に市場環境が変わったり,ターゲット企業の競合企業に出し抜かれたり,顧客の購買動向が変化したりするなど,思ってもいなかった事業環境に陥るケースは多く存在するからです。
ターゲット企業の外部環境は,言わば「将来の戦場」であり,この外部環境も踏まえて戦略的にデューデリジェンスを行うことが理想的な姿です。しかし,外部環境分析,すなわちコマーシャル・デューデリジェンスの方法論が認知されていないという現実があります。
そこで本書では,戦略的なデューデリジェンスの基本的な考え方はもちろん,コマーシャル・デューデリジェンスの実践方法やテクニック,報告書の書き方についても解説しています。5章から8章では,リアルなM&A実務を体感していただくために,案件の持ち込みからのプロセスをストーリー仕立てで解説しています。各種チェックリストや報告書の具体的な記載イメージも豊富に盛り込んでいます。
- 著者から
- 刊行に寄せて、特設サイトに「コロナ禍特有のM&Aデューデリジェンスの留意点」をご寄稿いただきました。
https://covid19-businesspractices.com/2020/10/02/commercial-due-diligence/