- 本の紹介
- 弁護士向けに交通事故案件対応の実務を解説した1冊。交通事故事件の受任から訴訟等の終局的解決に至るまでの要所における交渉術、証拠収集テクなど、実践的ノウハウを紹介。
目次
適切な賠償額を勝ち取る
交通事故案件対応のベストプラクティス
目次
はじめに
第1章 交通事故事件の流れ
~頚椎捻挫・腰椎捻挫に焦点を当てて
0 はじめに
総論1 交通事故事件の流れ ─
1 総 論
2 (A)事故の発生
3 (B)治療
4 (C)症状固定
5 (D)~(F)後遺障害申請
6 異議申立て
7 (G)賠償交渉
8 紛争解決手続
総論2 頚椎捻挫・腰椎捻挫の基本的知識 ─
1 脊 柱
2 中枢神経と末梢神経
3 椎間板
総論3 診断書等の重要資料 ─
1 自賠責保険
2 重要資料
総論4 14級9号の考慮要素 ─
1 事故でどのような衝撃が人体に加わったのか
2 どのような症状がいつ発生したのか
3 その症状がどのように推移したのか
4 どのような治療を行っていたのか
5 画像や検査結果はどうなのか
6 どの程度の期間,どれくらい通院したのか
7 どのような症状が残存したのか
8 現在は(事故前と異なり)どのような生活を送っているのか
各論1 交通事故事件の相談受任 ─
1 法律相談前の準備
2 法律相談
各論2 治療期間中の対応 ─
1 治療期間とは
2 治療期間中の着目点
3 治療期間中の休業損害
各論3 治療期間中の証拠収集 ─
1 医 証
2 収入関係資料
3 その他
4 状況に応じて収集すべき証拠および証拠収集方法
各論4 後遺障害申請手続 ─
1 後遺障害診断書
2 後遺障害診断書の作成
3 後遺障害診断書の作成のデメリット
4 後遺障害被害者請求とは
各論5 異議申立て ─
1 認定結果
2 異議申立て
3 異議申立後のその先
各論6 示談交渉 ─
1 通院慰謝料
2 休業損害
3 後遺症慰謝料
4 後遺障害逸失利益
各論7 手続選択 ─
1 はじめに
2 軽微物損のときに治療を継続させるべきか?
3 医師との相性や治療内容の変更を理由とした転院を認めるべき
か?
4 整骨院の治療について依頼者や対人社にどのように対応する
べきか?
5 確定申告書と異なる収入状況で消極損害を主張立証していくべき
か?
6 自賠責保険への異議申立てや紛争処理申請を継続するべきか?
,すぐに訴訟を提起するべきか?
7 示談で終了させるべきか?,訴訟を提起するべきか?
各論8 労災保険・人身傷害保険 ─
1 交通事故と各種保険
2 労災保険の意義と使い方
3 人身傷害保険の意義と使い方
第2章 後遺障害ごとの諸問題
(特に神経症状を中心に)
第1 【14級の問題点】 ─
1 はじめに
2 併合14級問題にまつわる自賠責保険や裁判所の問題の内容
3 現状のルールの中での戦い方
4 併合14級問題以外の問題点
第2 【12級13号と14級9号の分水嶺】 ─
1 はじめに
2 証明とは何か
第3 膝と足首 ─
1 交通事故による膝や足首の外傷
2 膝や足首の外傷と後遺障害の概要
3 膝や足首の構造
4 膝の傷病名と後遺障害
5 足首の傷病名と後遺障害
第4 肩 ─
1 肩の構造
2 交通事故での肩の主な傷病名と後遺障害
3 肩の後遺障害に関するポイント
第5 手首 ─
1 手首の後遺障害
2 手首の構造
3 傷病名ごとの注意点
第6 後遺障害の諸問題,CRPS,MTBI,加重障害
1 自賠責保険の諸問題
2 自賠責保険というセーフティネットワークから漏れる被害者がいる
3 自賠責保険の基準との戦い方
4 自賠責保険の制度そのものがおかしいケース
補章1 キーワード集
補章2 書式集
索 引
コラム
著者プロフィール
【編集代表略歴】
平岡 将人(ひらおか まさと)
弁護士法人サリュ代表弁護士(2020年₇月まで)。
中央大学法学部法律学科卒,第一東京弁護士会所属。
日弁連業務改革委員会弁護士補助職認定制度推進小委員会幹事。
自賠責保険の運用を変えた「同一部位判決」などを残し,法律事務所向けの交通事故事件の講師を多数務める。