- 本の紹介
- 企業の法務部門がわきまえておくべき法的な知識の要点、あるいはその場その場で臨機に参照し、応用する法的な合理的解決策を見出す際に手掛かりとなる法律の概要を示す。
目次
企業法務入門
目次
はじめに
Ⅰ 総 論
1/法律の成り立ち
1 法律の成り立ちは,どのようなものであったか
2 社会学者の台頭
⑴ トーマス・ホッブス
⑵ ジョン・ロック
⑶ シャルル・ルイ・ド・モンテスキュー
⑷ ジャン・ジャック・ルソー
3 改めてビジネス法務を捉え直す
2/企業法務のもつ利便性および危険性
1 企業法務とは何か
2 企業法務の意義
3 企業法務とビジネス法務
Ⅱ 各 論
1/組織法制
1 環境法
⑴ はじめに
⑵ 環境法
⑶ 新たな環境問題
1-2 爆発的流行性の疾病蔓延に対応する法制
⑴ はじめに
⑵ スペイン風邪
⑶ 新型コロナ特措法
⑷ 緊急事態宣言
⑸ 緊急事態宣言の内容
⑹ 公衆衛生法制
⑺ バイオテロ
2 企業統治
⑴ はじめに
⑵ さまざまな具体例
3 コンプライアンス
⑴ コンプライアンス
⑵ コンプライアンスの本質
⑶ 医療のコンプライアンス
⑷ 食のコンプライアンス
⑸ ハラスメント
⑹ ステマ問題
3-2 CSRとは何か
⑴ CSRの展開
⑵ メセナおよびSRI
⑶ フェアトレード
4 税 務
⑴ 法務部門で扱う税務案件
⑵ 企業活動に関係する主たる税
⑶ 契約審査における税務の検討
⑷ 組織再編税制
⑸ 税務調査への対応
⑹ 国際的課税問題
5 働く者を守る法としての労働法
⑴ ブラック企業
⑵ 労働法とは何か
⑶ 労働法の役割
⑷ 労働組合という組織
⑸ 労働契約と雇用契約
2/営業法制
1 会社法
⑴ 黎明期の会社
⑵ 西欧であったバブル事件
⑶ わが国の会社法
⑷ 会社の運営
⑸ 企業の合併と買収
2 契約法
⑴ はじめに
⑵ 契約とは何か
⑶ 債権法の改正動向
⑷ 契約書とは何か
⑸ 典型契約
⑹ 懲罰的損害賠償
3 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
⑴ はじめに
⑵ 独占禁止法とは何か
⑶ 課徴金減免制度
⑷ 独禁法の改正動向
⑸ 欧州連合競争法
⑹ わが国独占禁止法の沿革
⑺ 独占禁止法における入札談合
⑻ 戦略的法務の観点から
4 金融商品取引法
⑴ 立法過程
⑵ 金融商品取引法の概要
⑶ 第1項有価証券および第2項有価証券
⑷ インサイダー取引(内部者取引)
⑸ 最近の法改正動向
5 知的財産法群
⑴ 知的財産法
⑵ 著作権
⑶ 商標権
⑷ 特許権
5-2 不正競争防止法
⑴ 沿革
⑵ 不正競争防止法とは何か
⑶ 営業秘密
⑷ 外国公務員贈賄罪
⑸ 不正競争防止法の改正
6 仲裁等私的紛争処理手続
⑴ 訴訟外紛争解決手段および担う機関
⑵ 仲裁法
⑶ ADR
⑷ 黎明期の国際仲裁―マリア・ルス号を手掛かりとして
⑸ 国際仲裁への試論
3/国際的な規律
1 国際取引法
⑴ はじめに
⑵ 国際取引の種類
⑶ 国際取引に適用される法
4/新たな法制の必要性
1 IT規制
⑴ IT法制
⑵ サイバー犯罪
⑶ 監視社会の到来
⑷ フェイクニュース
2 新たな事業とビジネス法務
(シェアリング・エコノミーと業法の限界)
⑴ シェアリングエコノミー(共有型経済)とは何か
⑵ キャッシュレス時代の到来
あとがき
索引
著者プロフィール
《著者略歴》
金原洋一(きんばら よういち)
昭和25年 神戸生まれ
昭和50年 北海道大学法学部 卒業
平成19年 筑波大学大学院博士課程(経営・政策研究科)単位取得退学
長らく,海運会社の法務部門で企業法務に携わる。現在,関西学院大学(非常勤講師),立正大学(非常勤講師),産業能率大学(非常勤講師)
主著:「 実践コンプライアンス法務」(学陽書房,2008年),「事例でわかる株主総会実務のすべて」(プロスパー企画,2005年),「コンプライアンスが分かる本」(中央経済社,2003年)
翻訳: ストップフォード「マリタイム・エコノミクス」(日本海運集会所,2014年)共同翻訳