企業リスクマネジメント―内部統制の手法として
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- 企業が社会的責任(CSR)をふまえて企業価値向上をはかるために必要なリスクマネジメント、内部統制システム、コーポレートガバナンスを一体として捉える新たな視点を提示。
目次
企業リスクマネジメント
目次
まえがき
序章■ リスクテークする事業体
第1部 コーポレートガバナンスとは何か
第1章■ 企業の社会的責任(CSR)と企業価値向上
1-1 企業の社会的責任(CSR )
1-2 企業価値の向上
1-3 企業とステークホルダー
1-4 企業の規模・性質
1-5 経営者の活動と経営戦略
1-6 経営者取締役会,経営陣,執行役
第2章■ 内部統制システム
2-1 COSO/IC キューブ
2-2 リスクマネジメント―構成要素の捉え直し
2-3 内部監査―構成要素の捉え直し
2-4 情報開示(財務報告やIR など) ―目的の捉え直し
2-5 コンプライアンス(企業倫理) ―目的の捉え直し
2-6 内部統制と内部牽制
第3章■ コーポレートガバナンス
3-1 会社の機関や契約のあり方を通じたコーポレートガバナンス
3-2 監査役会設置会社と委員会設置会社―会社法の現代化
3-3 内部統制システムのあり方を通じたコーポレートガバナンス
3-4 英国改定統合規範と改定ターンバル・ガイダンス
3-5 情報開示とコーポレートガバナンスの限界克服
―ウォールストリート・ルールと法律の規定(罰則)
3-6 米国企業改革法(US -S OX 法)
3-7 US -S OX 法の実践と英国の対応―限界克服のコスト
3-8 日本の情報開示規制
3-9 企業活動の結果,プロセス,説明―第1部むすび
第2部 リスクマネジメントの基礎
第4章■ リスクとは何か
4-1 リスクと不確実性
4-2 リスクという状況の構造
4-3 リスクの定義
第5章■ リスクのマネジメントとはどのようなことか
5-1 リスクマネジメント職能
5-2 リスクマネジメントの専門部署
第3部 企業リスクマネジメントの展開
第6章■ 企業リスクマネジメントの基礎
6-1 COSO/ER M キューブ
6-2 事象の明確化またはリスクの確認
6-3 リスクマネジメント方針―リスクアペタイトとリスクトレランス
6-4 企業リスクマネジメントの手法
第7章■ リスクの確認(明確化)
7-1 リスク確認(明確化)の方法
7-2 企業の競争優位の源泉,リスクの源泉
7-3 企業の価値活動基本活動と支援活動
7-4 <リスクモデル>
7-5 リスク範疇―リスクレーダーの構築
7-6 リスクモデルのカスタマイズ―業界や企業の個性
第8章■ リスクの測定・評価,リスク対応策・コントロール策
8-1 リスクの算定要素
8-2 固有リスクの測定・評価
8-3 リスク対応策・コントロール策
8-4 リスクとコントロール―固有リスク,コントロール,残存リスク
8-5 残存リスクの測定・評価
8-6 重要なリスク戦略―保有と移転
8-7 企業・事業・活動のリスク状況―優先順位づけ
第9章■ <リスクとコントロール>の有効性と文書化
9-1 <リスクマネジメントを中核とする内部統制システム>
9-2 個別的モニタリングと全社的モニタリングによる改善や改革
―内部監査
9-3 危機管理(クライシスマネジメント)― B C P
第10章■ 企業リスクマネジメント体制の確立と実行
10-1 チーフ・リスクマネジメント・オフィサー(C R O)
10-2 戦略経営の時代の企業組織
10-3 企業リスクマネジメントの最適化
10-4 リスクマネジメントの内部報告書と外部説明書
結章■ CSR をふまえた企業価値向上のリスクマネジメント
結-1 思考枠組み
結-2 企業実務の具体例
結-3 リスクマネジメントの実践
●参考文献
●索引
著者プロフィール
吉川 吉衞(よしかわ きちえ)
1944年 新潟県生まれ
1967年 中央大学法学部卒業
1973年 同大学大学院法学研究科博士課程退学
現在 大阪市立大学大学院経営学研究科教授、博士(商学)
中国福州大学客座教授(HONORARY PROFESSOR)
日本リスク・プロフェッショナル学会会長
(財)関西生産性本部CSRコンプライアンス研究部会座長
国土交通省近畿地方整備局発注者網紀保持委員会医院
■主著
『現代の保険事業―企業規制の論理』(同文舘出版、1992年)
『セミナー商法』(日本評論社、1966年)共著
『これからのコーポレートガバナンスを考える』(大阪市立大学大学院経営学研究科、2003年』共編著
『企業価値向上のためのコーポレートガバナンス』(東洋経済新報社、2003年)共編著
『企業の内部統制システムとリスクマネジメント』(大阪市立大学大学院経営学研究科、2006年)共編著