- 本の紹介
- 会計がどのような仕組みと考え方で出来上がっているかを解説している点が本書の特徴。第4版では、最近の制度改正をフォローし、より正確に、かつ平易な説明を心がける。
目次
入門財務会計(第4版)
目次
第1章 会計とは何か
1 取 引
2 記 録
3 報 告
4 会計の意味の変化
5 会計の領域
第2章 会計の機能
1 会計情報の利用者と利用目的
2 説明機能
3 利害調整機能
4 情報提供機能
5 経済的機能に関する検討の小括
6 マクロ的経済機能とミクロ的経済機能
7 ミクロ的経済機能の基礎理論
8 意思決定支援機能
9 契約支援機能
第3章 会計のルール
1 承認が必要なルールと不要なルール
2 複数の代替的ルールを選択的に利用する可能性
3 ルールの選択が経済的影響を持つ可能性
4 社会的ルールの必要性
5 GAAPと会計ルールの設定プロセス
6 帰納的アプローチから演繹的アプローチへ
7 2つのアプローチの性質とIFRSへの対応
8 デュー・プロセス
9 会計の目的依存性
第4章 会計の制度性
1 法制度と会計
2 企業会計に対する法律の支持
3 慣習としての会計ルール
第5章 会計の基礎概念
1 会計公準
2 企業会計原則
3 概念フレームワーク
第6章 会計の仕組み
1 貸借対照表と損益計算書の関係
2 例題による財務諸表の作成
3 利益決定の前提
第7章 利益計算の考え方
1 会計におけるストックとフロー
2 財産法と損益法
3 資本維持と利益計算
4 静態論と動態論
第8章 発生主義会計
1 現金主義会計と発生主義会計
2 発生主義の原則
3 収益の認識基準
4 費用の認識基準
第9章 配分と評価
1 配分の基本的な考え方
2 費用配分の原則
3 有形固定資産の減価償却
4 棚卸資産原価の配分方法
5 評価の考え方と処理手続き
6 例題による財務諸表の作成
7 キャッシュ・フロー計算書
第10章 資産負債アプローチと収益費用アプローチ
1 基本的な論理構成
2 2つの会計観の相違
3 包括利益と純利益
4 純資産と株主資本
第11章 資産・負債の認識と測定
1 基準設定に対する資産負債アプローチの作用
2 有価証券の時価評価
3 割引現在価値の考え方
4 リース会計
5 退職給付会計
6 資産除去債務会計
7 3つの会計基準の異同関係
第12章 純資産の会計
1 純資産の部の表示区分と構成項目
2 株主資本の区分の考え方
3 株主資本以外の各項目の考え方
◦参考文献
◦索 引
著者プロフィール
■著者紹介
藤井 秀樹(ふじい ひでき)
1956年 福岡県生まれ
1978年 京都大学経済学部卒業
1984年 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程指導認定退学
1984年 近畿大学商経学部講師,助教授,京都大学経済学部助教授を経て
1997年 京都大学博士(経済学)
1998年 京都大学大学院経済学研究科教授,現在に至る。
1999年 マンチェスター大学客員教授(〜2000年)
2004年 パリ・ドフィーヌ大学招聘研究者
2004年 税理士試験委員(〜2006年)
2014年 公認会計士試験委員(〜2018年)
現在,日本会計研究学会評議員・学会賞審査委員,国際会計研究学会理事,財務会計研究学会副会長,会計理論学会学会賞審査委員長,公益事業学会理事・学会賞審査委員長など。
主要著作等
『現代企業会計論』森山書店,1997年(日本会計研究学会太田・黒澤賞)。
『 制度変化の会計学─会計基準のコンバージェンスを見すえて』中央経済社,
2007年(国際会計研究学会賞,日本公認会計士協会学術賞)。
“An Institutional Theory Perspective on Accounting Evolution: Rulemakers’Belief
and Empirical Evidence,”D. Bensadon and N. Praquin(eds.), IFRS in aGlobal
Wold: International and Critical Perspectives on Accounting, Essays inHonor
of Professor Jacques Richard, Springer, 2016, pp.41-56.