マーケティングコミュニケーションにおける創造性と戦略―クリエイティビティとアカウントプランニング
- 本の紹介
- 創造性とその実現のために実務に落とし込む理論を解明。欧米における広告や広告業界、業務プロセスの歴史的発展を踏まえ、実務経験豊富な著者が理論と実務の統合を目指した。
目次
マーケティングコミュニケーションにおける創造性と戦略
―クリエイティビティとアカウントプランニング
目次
はじめに
第Ⅰ部 創造性(クリエイティビティ)
第1章 創造性とは
1 定義の困難さ
2 4つの定義
3 芸術科学実務の創造性
第2章 広告クリエイティビティ
1 広告クリエイティビティの特徴:目的志向性と問題解決性
2 広告クリエイティビティと合意
3 広告と広報のクリエイティビティの比較
第3章 欧米と日本のクリエイティビティ
1 欧米の美と日本の美
2 背景となる歴史思想文化
3 欧米の経営と日本の経営
4 広告広報業のビジネス環境の相違
5 欧米と日本のクリエイティビティ研究
第Ⅱ部 アカウントプランニングの歴史
(クリエイティブ戦略史)
第4章 アカウントプランニングの起源を探る(米国)
1 アカウントプランニングとは
2 初期成長期卸売期(~1880年)
3 セミサービス期(1881~1917年)
4 フルサービス前期(1918~1940年)
5 フルサービス後期(1941~1968年)
第5章 アカウントプランニングの成立と発展
1 英国における成立(1968年)
2 米国における成立(1981年)
3 日本における成立とその後(1992年)
4 アカウントプランニングの意義とデジタル化
(2000年代以降)
第Ⅲ部 現代の創造性と戦略
第6章 アメリカ戦略プランニングの展望
(アメリカ広告業協会)
1 はじめに
2 アカウントプランニングの発展と4A’s
3 ストラテジーフェスティバル2015
4 戦略プランニングについてのまとめ
第7章 欧米のクリエイティビティ研究
(ヨーロッパアメリカ広告学会)
1 はじめに
2 ヨーロッパ広告学会とICORIAの歴史考え方
3 欧米の広告学会の課題:ヨーロッパ広告学会会長および
アメリカ広告学会前会長へのインタビュー
4 ICORIA2017の主要議題とクリエイティビティ研究
5 イギリス広告協会 「広告への大きな問い」
6 広告研究活性化のために
第8章 クリエイティブブリーフ:歴史的発展と変化
1 クリエイティブブリーフとは
2 クリエイティブブリーフ以前(1912~1967年)
3 クリエイティブブリーフの誕生発展期
(1968年~1999年)
4 クリエイティブブリーフの変革期(2000年~現在)
5 クリエイティブブリーフの歴史,特徴,変化:
本章のまとめ
第9章 戦略レビューボードとクリエイティブレビューボード
1 はじめに
2 戦略レビューボード
3 クリエイティブレビューボード
4 レビューボードまとめ
終 章 創造性実現のために
1 プラトン孔子宣長の問い
2 創造性実現のための4つの問い
おわりに
■参考文献
■索 引
著者プロフィール
【著者紹介】
村尾 俊一(むらお しゅんいち)
1979年 横浜国立大学大学院経営学研究科修了。修士(経営学)
1979年 J.ウォルター・トンプソン・ジャパン入社
2009年 戦略プランニング研究所代表
2019年 流通科学大学商学部特任教授 現在にいたる
〈主著〉
2016年 「広告クリエイティビティの特徴と現在の変化」広告科学62集。
2016年 「 戦略プランニングにおけるクリエイティブブリーフの国際比較」広告科学63集(多摩美術大学佐藤達郎先生との共著)。
2016年 「 アカウントプランニングの起源を探る(上中下)」日経広告研究所報288号,289号,290号
2018年 「 The United States and Japan : Comparative Research on Creativity
and the Effect of Account Planning」ICORIA2018 submissions.