- 本の紹介
- 財務資料は本来の姿から意図的に改竄されたり、隠蔽されたりする。これらを踏まえ、効果的な財務諸表分析を行うために、本書は筆者の豊富な経験をもとにヒントや手法を解説。
目次
財務諸表の裏の読み方
目次
第1部 財務諸表分析 準備編
これだけは知っておいてほしい予備知識
第1章 会社を読むための情報
1 財務諸表数値の読み方
2 財務諸表を読む視点
3 会計はウソをつく
第2章 経営状態を読む
1 倒産調査情報から見えてくるもの
2 経営者の意志
第3章 財務諸表の仕組み
1 会計と財務諸表
2 貸借対照表
3 損益計算書
4 キャッシュ・フロー計算書
第4章 財務諸表分析に必要な資料
1 どんな資料を収集するか
2 資料と分析手法
第5章 簡単な財務諸表分析
1 財務諸表分析の前提となる情報
2 分析のためのモデル企業の財務諸表
3 収益性分析
4 安全性分析
5 効率性分析
6 財務諸表分析の結果を精査する
第2部 財務諸表分析 基本編
できる分析の必須アイテム
第1章 損益分岐点分析と安全性マージン
1 損益分岐点分析
2 外部からの損益分岐点分析
3 安全性マージン
第2章 主要分析項目
1 収益性分析の概要:異常値の指摘,業種による特性
2 安全性分析の概要:異常値の指摘,業種による特性
3 効率性分析の概要:異常値の指摘,滞留している意味
第3章 その他の分析項目
1 成長性分析:収益等の増加率
2 生産性分析
3 付加価値額
4 労働生産性
5 総合指標:1株当たり利益・1株当たり純資産
第4章 財務諸表と税額
1 実効税率の使い方
2 実効税率の計算
3 税効果を考慮した修正後の財務諸表数値
4 修正項目の税効果
第5章 キャッシュ・フロー分析
1 キャッシュ・フロー計算の重要性
2 キャッシュ・フローのメカニズム
3 キャッシュ・フロー計算書の作成方法-直接法
4 キャッシュ・フロー計算書の作成
-間接法(営業活動部分のみ)
5 キャッシュ・フロー分析のための簡便計算書
第3部 財務諸表分析 裏読み編
斜に構えた分析ツール
第1章 不正会計の手口とその兆候把握
1 不正会計の手口
パターン1 売上関連
パターン2 費用関連,架空資産
パターン3 在庫関連
パターン4 子会社関連
パターン5 簿外負債
2 不正の手口ごとにその兆候を把握する
3 不正会計と分析結果の修正
第2章 倒産企業事例と財務諸表の特徴
1 倒産事例から学ぶ倒産原因
2 倒産の兆候と分析すべき視点
3 財務諸表分析での目の付け所
4 実例:倒産事例分析
第3章 財務諸表分析をやってみよう
1 分析を始める前に今一度
2 異常項目のある個別ケース
著者プロフィール
〈著者紹介〉
飯田 信夫(いいだ のぶお)
公認会計士,税理士。中央大学商学部卒,早稲田大学大学院商学研究科博士(前期)課程修了。国際会計事務所等で上場会社を含む法定監査実務等を経験。監査法人経営の後,現在は個人事務所を経営。
日本公認会計士協会研修委員会委員長,学術審査会委員長等歴任。日本公認会計士協会実務補習所修了考査委員(経営)歴任。
著書として,『経営戦略を活かすコスト・マネジメント』(中央経済社),共著『英和対照アメリカの会計実務詳解』(中央経済社)他。現在は,税務研究会『週刊
経営財務』の「海外会計トピック」連載。