欧州のMBA教授が見た高業績CEOの意思決定―戦略判断2つの型
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加瀬 公夫 著
フランシスコ・サエス ・マルチネス 著
エルナン ・リケルメ 著
高垣 行男 監訳
発行日:2006/11/29
A5判 / 282頁
ISBN:978-4-502-38820-0
- 本の紹介
- 欧州の著名ビジネススクールの教授たちが、高い業績をあげている日本企業CEOを題材に戦略的意思決定の判断基準を研究し2タイプに集約。経営者行動論や戦略論テキストにも最適。
目次
高業績CEOの意思決定
目次
日本語版監訳にあたって
戦略経営論における本書の位置づけ:ロバートM. グラント
感謝の言葉(原著)
日本語版に寄せて
推薦文
第1章 日本的経営の成功
1 本書の目的
2 4つの企業,4人のCEO
3 ケーススタディの分析プロセス
4 4つのケーススタディの概要
5 ケースに取り上げた企業の共通点
第2章 成功した変革型CEOの知の仕組み:企業原イメージ型
アプローチと利益算術型アプローチ
1 企業戦略の認識論的観点
2 2つのマネジメントアプローチ:企業原イメージ型と利益算術型
3 企業戦略と2つのアプローチ
4 リーダーシップと2つのアプローチ
5 企業家精神と2つのアプローチ
6 2つのアプローチと新原研究
第3章 事業への企業原イメージ型アプローチ
1 PIFの起源と形成
2 PIFアプローチ,製品展開及び多角化にかかわる意思決定
:大賀時代のソニー
3 PIF型アプローチにおけるトップ交代と企業発展:出井時代のソニー
4 PIF型アプローチにおける経営スタイルと役割
第4章 事業への利益算術型アプローチ
1 プロフィットレバー
2 優先順位の設定
3 長期的なグランドデザイン(壮大な構想)よりも日常オペレーション
を先行させること
4 経営現場におけるPA型アプローチの適用
5 PAアプローチにおける経営スタイルと任務
第5章 結論
1 成功している企業に共通する特徴は何か
2 経営において明らかに異なるアプローチはあり得るのか
3 異なるアプローチは,どのように異なる効果をもたらすのか,あるア
プローチは他のアプローチよりもさらに成功であると言うことができ
るのか
4 なぜ,異なるアプローチが存在するのか,それらは同一企業に共
存することができるのか
5 2つの異なるアプローチは同じ1つの事業に価値を創造するのか,
それはどのようにして生じるのか
6 経営トップが交代したときに,どのようにして企業は成功をし続ける
ことができるのか
7 最後に
付録:4つのケーススタディの概要
ケース1.日産自動車 カルロス・ゴーン
ケース2.ヤマト運輸
宅配サービス(宅急便):小倉昌男の運送革命
ケース3.ソニー5代目社長 大賀典雄
ケース4.信越化学 金川千尋
索引
著者プロフィール
[監訳者略歴]
高垣 行男(たかがき ゆきお)
1950年,和歌山市生まれ。
1973年,徳島大学工学部機械工学科卒業。
石油会社にて,プラント設計,新規事業開発に,14.5年従事。
1989年,国際大学大学院で修士(国際関係学:国際経営専攻)取得。
樹脂会社にて,経営企画,研究企画,新規事業,マーケティング業務に従事。
1995年,東京大学大学院博士課程(先端学際工学専攻)単位取得満期退学。
1995年に沖縄国際大学短期大学部経済学科講師,1996年に商経学部助教授,
1998年に商経学部教授。1997年,東京大学より博士(学術)授与。
2000年より駿河台大学経済学部教授。
研究分野は,グローバル経営の分析。
主要著作
『環境対策の戦略化過程』(ボーダレスエイジ)1998年
『ボーダレス時代の国際経営』(ボーダレスエイジ)1999年
『Japanese Foreign Direct Investment』(Ohozato Printing)2000年
『International Business; emerging issues and emerging markets』
(英国Macmillan Publishing:Alan RugmanやRobert Grantらとの共著)2000年