日米コーポレート・ガバナンスの歴史的展開
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- 1920年以降の主要企業の株主構成や資金調達を分析し、市場中心型とメインバンクシステムという日米2類型のコーポレート・ガバナンスが市場中心型に再収斂されていく過程や要因を明らかにする。
目次
日米コーポレート・ガバナンスの歴史的展開
目次
はしがき
第?編 市場を基礎に競争した戦間期の日米企業
第1章 市場中心型コーポレートガバナンスの戦間期日本
はじめに
1.1 戦間期日本の代表的な企業
1.2 戦間期日本の代表的な銀行
1.3 主要企業銀行の財務情報
1.4 銀行と持株会社の有価証券投資
1.5 生命保険会社の株式保有
おわりに
第2章 戦間期日本の金融証券市場と機関投資家
はじめに
2.1 戦間期日本の金融証券市場概観
2.2 戦間期日本の社債市場
2.3 機関投資家としての生命保険会社
2.4 企業と個人の民間資金移動
おわりに
第3章 アメリカにおけるBerle & Means 型企業の成立
はじめに
3.1 アメリカにおける株式所有の分散
3.2 企業と金融機関
3.3 戦間期日米のコーポレートガバナンス比較
おわりに
第?編 戦後の日米企業の異質性と同質性
第4章 経営者支配から株主資本主義へ
はじめに
4.1 株式の分散と機関化現象
4.2 資本蓄積と内部金融の発展
−1980年のアメリカ企業の財務情報
4.3 経営者支配から株主資本主義へ
第5章 メインバンクシステムの確立と解体
はじめに
5.1 市場中心型からメインバンクシステムへ
−1980年の日本の株式所有
5.2 外部間接金融への依存と脆弱な経営
−1980年の日本企業の財務情報
5.3 メインバンクシステムを支える生命保険会社
おわりに
第?編 市場中心型コーポレートガバナンスへの再収れん
−21世紀初頭の日米企業
第6章 株主資本主義の発展とコーポレートガバナンス改革
はじめに
6.1 アメリカ企業における株主資本主義の展開
6.2 日本における市場中心型コーポレートガバナンスの復活
6.3 3つのコーポレートガバナンスとその収れん
第7章 コーポレートガバナンス改革と株主行動主義
はじめに
7.1 アメリカの機関投資家
7.2 日本の金融市場と機関投資家
7.3 機関投資家のグローバル化と提携
初出一覧付記
文献目録
索引
著者プロフィール
新保博彦(しんぽひろひこ)
1946年 生まれ
1970年 大阪大学法学部卒業
民間企業勤務を経て
1987年 大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了
四国大学経営情報学部教授を経て
1997年から,大阪産業大学経済学部教授,博士(経済学)
主著
『IT 革命と各国のコーポレート・ガバナンス』(ミネルヴァ書房,2001年)
『世界経済システムの展開と多国籍企業』(ミネルヴァ書房,1998年)
『現代世界貿易と多国籍企業』(同文舘,1993年)
『多国籍企業と南北問題』(同文舘,1989年)
『世界システムの現代的構造』(共編著,日本評論社,1994年)
『新版世界経済』(共著,ミネルヴァ書房,1998年)
『国際金融論』(共著,ミネルヴァ書房,1993年)
e-mail address:shimpo@eco.osaka-sandai.ac.jp