- 本の紹介
- 高年齢者雇用の利点を最大限に活かすための制度見直し・制度構築策をまとめた実践的ガイドブック。高年齢者雇用が企業の新たな付加価値を生み出すことを事例とともに紹介。
目次
高年齢者雇用の制度設計
目次
はじめに
第1章 「高年齢者雇用安定法」の改正のポイント
1.法改正の背景と趣旨3
(1)少子高齢化の進展による労働力人口の減少
(2)厚生年金の受給開始年齢引き上げ
(3)高年齢者の高い就業意欲
2.高年齢者雇用安定法の改正
(1)65歳までの雇用確保措置の義務化
(2)求職活動支援書の作成・交付の義務化
(3)労働者の募集及び採用についての年齢制限の理由の提示
(4)シルバー人材センターが行う一般労働者派遣事業の特例
第2章 高年齢者雇用のための仕組みづくり
1.自社に適した高年齢者雇用の選択
(1)定年の廃止
(2)定年年齢の引き上げ
(3)継続雇用制度
2.継続雇用制度の導入のポイント
(1)対象者の選定基準の策定
(2)雇用形態
(3)子会社等による継続雇用
(4)雇用契約の期間
(5)勤務日数・労働時間
(6)賃金決定
(7)年次有給休暇
(8)法定外福利厚生・諸手当
(9)選択定年制
3.継続雇用定着促進助成金の活用
(1)継続雇用制度奨励金(第?種)
(2)多数継続雇用助成金(第?種)
(3)雇用確保措置導入支援助成金(セカンドキャリア助成金)
4.規定作成例
・再雇用制度に関する労使協定書(例)
・嘱託社員雇用契約書(例)
・嘱託社員に関する就業規則(例)
第3章 高齢社員の意欲と生産性を高める環境整備
1.高齢社員活用策のメリットと留意点
(1)超高齢化時代における高齢社員活用策のメリットとは
(2)高齢社員の活用と3つの先入観
2.高齢社員活用策導入のカギ
(1)高齢社員の「強み」と「弱み」
(2)加齢に伴う職務能力の変化
(3)高齢社員の働く意欲の源泉はどこにあるのか
3.高齢社員の意欲と能力を高める環境整備とは
(1)高齢社員活用策のポイントとは
(2)高齢社員の健康や身体能力を高める支援策
(3)高齢社員の能力開発
(4)高齢社員の意欲を高める雇用管理
(5)高齢社員の「資産(健康・技能・意欲)」と仕事の調和
(6)まとめ〜高齢社員の意欲と生産性を高める環境整備とは〜
第4章 高年齢者雇用の取り組み状況とモデルケース
1.企業の高年齢者雇用の取り組み状況
(1)定年制の現状
(2)継続雇用制度の導入の現状
(3)法改正に伴う企業の対応
2.高年齢者雇用の具体的な取り組み事例
(1)アルピコタクシー岡谷株式会社(長野県)
〜高齢ドライバーの強みを生かしながら,
顧客満足の向上に取り組むタクシー会社〜
(2)株式会社イチヤママル長谷川水産(北海道)
〜いつまでも働ける環境の整備に向けて,
作業施設の改善やきめ細かな福利厚生に取り組む企業〜
(3)日本アトマイズ加工株式会社(千葉県)
〜能力主義を徹底し,年齢に関係なく働く
『エイジフリー』が基本コンセプトの企業〜
(4)富士エンヂニアリング株式会社(群馬県)
〜計画的・段階的な能力開発により,
いつまでも専門能力を発揮できる職場を創造〜
(5)やまと興業株式会社(静岡県)
〜製造現場の改善と教育訓練制度の充実により,高年齢者を
活用したワークシェアリングと生産性向上を実現〜
(6)サービス業A社
〜希望者全員を対象とした再雇用制度を導入した企業〜
(7)サービス業B社
〜派遣会社を設立して親会社へ派遣することで
再雇用制度を導入した企業〜
(8)国家公務員
〜年金の全額支給開始年齢に合わせ,従前の勤務実績等に
基づく選考採用による再任用制度(再雇用制度)を導入〜
第5章高年齢者雇用の成功のポイント
1.戦略的に高年齢者雇用に取り組む
2.高年齢者雇用を成功させる5つのポイント
(1)最大のポイントは賃金設計
(2)高齢社員のニーズを踏まえた働き方の導入
(3)中長期的な人員計画・人材育成の実施
(4)働きやすい職場づくりで生産性向上を目指す
(5)雇用延長制度の導入後は継続的な見直しを
参考文献
著者プロフィール
《編者紹介》
みずほ総合研究所
みずほ総合研究所は,みずほフィナンシャルグループのシンクタンクとして,内外の経済・金融・産業に関する調査ならびに政策提言,PFI等の地域開発・社会政策に関連する調査業務,経営コンサルティング・年金コンサルティング・経営情報の提供業務,会員事業,セミナー・企業内研修・通信教育等の教育研修事業と,多様な業務を行っている。
これらを有機的に結合させ,高度化するお客さまのニーズに的確かつ迅速に対応し,価値ある情報・サービスを提供している。