- 本の紹介
- 手法が先行し深く論じられることのなかったマーケティングミックスをテーマに、諸手段の論理的なつながりを明らかにし、現場において実践的で妥当性の高いモデルを提示する。
目次
マーケティングミックスの倫理
目次
はしがき
第1章 マーケティングミックスの課題とは
1-1 旧くて新しい課題
1-2 先行研究
第2章 解明への基本フレーム
2-1 課題を明確化するために
2-2 消費者行動を中間項とする
2-3 持続的運動体系としての「流通」とそれを維持する役割としての
「流通機能」
2-4 流通機能は分担・担当される
2-5 流通基盤でとらえる利点
2-6 機能分担方式は流通の緊急性の低い方が決める
2-7 企業マーケティングは消費者の流通活動助成機能として浮上
する
第3章 流通を本質的要素から把握する
3-1 流通の基本要素
3-2 4要素は流通活動の必要条件でもある
3-3 4つの「流通機能遂行」概念に名称を与える
3-4 「4流」概念を定義する
第3章補論 流通要素を発生史的にみる
第4章 消費者の流通機能遂行行動を描写する
4-1 消費者の4流活動は線型になる
4-2 流通用語を自己目的実現行為の用語に置換する
4-3 踏まえる品目を定める
4-4 現実的なステップを加味していく
4-5 モデル簡素化のため「所有権入手」を取り除く
第5章 購買プロセスから購買・消費プロセスへ
5-1 消費領域を視野に含める必要性
5-2 プロセスモデルの図式
5-3 B-Cプロセスモデル
第5章補論 プロセスモデルの要約説明
第6章 ハワード手段概念の位置づけ
6-1 「手段」はプロセス進行助成アクションの位置に
6-2 乗用車のB-C プロセスにハワードの手段を組み合わせる
第7章 プロセスモデルを一般化する
7-1 高価耐久品と安価消耗品という類型に
7-2 安価消耗品のB-C プロセスモデルを作成
7-3 安価消耗品でのハワード手段の連関を見る
第7章補論⑴ 2 つの商品類型にいたる過程
第7章補論⑵ “ブランドロイヤリティ”の基本構造
第8章 ボーデンの手段概念をホリスティック図式に取り込む
8-1 マッカーシー手段概念の長所と短所
8-2 ボーデンの手段概念
8-3 高価耐久品でのボーデン手段概念の連携
8-4 安価消耗品でのボーデン手段概念の連携
第8章補論 ボーデン手段項目の解釈について
第9章 まとめと展望
9-1 マーケティング活動の新ビジョン
9-2 「競争地位論」「戦略的マーケティング論」「消費者満足論」「関
係性マーケティング論」「ブランド論」および「諸手段論」の包摂
9-3 全体感とは何か
9-4 マーケティング活動の新局面を浮上させる
9-5 実践的な新課題
[参考文献]
[索引]
著者プロフィール
著者紹介>
肥田日出生(ひだひでお)
明治学院大学経済学部教授
1965年 慶應義塾大学経済学部卒業
1967年 慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修了
1971年 慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程単位取得
1971年 明治学院大学経済学部専任講師
1974年 明治学院大学経済学部助教授
1980年 明治学院大学経済学部教授,現在に至る。
1981~2年 米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校経済学部ビジテ
ィングスカラー
1982~3年 米国スタンフォード大学フーバー研究所
ビジティングスカラー
1997~8年 米国ホープカレッジ交換教授
2004~5年 米国サムフォード大学ビースンディビニティスクール
ビジティングスカラー
主要著書:
『凹型小売革命』(ダイヤモンド社)
『現代マーケティング論考』(中央経済社)
『経済学とマーケティング学の対話』(編著書,ダイヤモンド社)
『高品質の時代』(日本経済新聞社)
『小売原論』(TBSブリタニカ)。