オーナーの視点から考える事業承継型M&Aの法務・税務戦略

小山 浩
園田 観希央

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2021/09/24
A5判 / 288頁
ISBN:978-4-502-39391-4

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本の紹介
事業承継を検討しているオーナー経営者がM&Aを活用して最適な結論を得るための基礎知識から説き起こし、中小企業に特有の実務問題を、法務・税務の観点から統一的に解説。

目次



オーナーの視点から考える
事業承継型M&Aの法務・税務戦略

目次

はじめに
第1部 事業承継型M&Aの全体像
第1章 会社と従業員の未来のための事業承継型M&A
 第1節 事業承継の現状
 第2節 本書の想定する基本事例と事業承継型M&Aのポイント
 第3節 事業承継問題に対する政府の施策

第2章 事業承継型M&Aを阻害する要因
 第1節 株主構成の問題
 第2節 コンプライアンス上の問題
 第3節 オーナー及び親族と対象会社間の取引の問題
 第4節 計算書類の正確性の問題

第3章 売主による企業価値向上のための「磨き上げ」
 第1節 セラーズ・デューディリジェンス
 第2節 法務上の磨き上げのポイント
 第3節 会計・税務上の「磨き上げ」のポイント

第4章 時間,コスト,リスクを意識したストラクチャー
 第1節 M&Aのストラクチャーの種類
 第2節 ストラクチャー選択の基礎
 第3節 典型的なストラクチャー―株式譲渡―

第5章 事業承継型M&Aのプレーヤーとプロセス
 第1節 事業承継型M&Aのプレーヤーとその役割
 第2節 M&Aのプロセス

第2部事業承継型M&Aの実務問題
第1章 株式の整理・集約(MBOを含む) 54
 第1節 株式の整理・集約の必要性とその手法
 第2節 相対取引による整理・集約
 第3節 スクイーズ・アウト取引

第2章 オーナーに相続が生じた場合のM&A 92
 第1節 はじめに
 第2節 相続法・会社法上の問題
 第3節 相続税上の問題
 第4節 まとめ

第3章 組織再編成を利用した事業承継型M&A
 第1節 事業承継型M&Aと組織再編成の利用可能性
 第2節 カーブアウト型ストラクチャー

第4章 法務デューディリジェンス
 第1節 デューディリジェンスの概要
 第2節 法務デューディリジェンスで頻出する問題

第5章 株式譲渡契約のポイント
 第1節 売主の立場からの株式譲渡契約
 第2節 株式の譲渡価格
 第3節 クロージング
 第4節 前提条件
 第5節 コベナンツ
 第6節 表明保証
 第7節 補償
 第8節 その他の条項

第6章 事業承継型M&A後のオーナーの関与
 第1節 総説
 第2節 経営委任契約
 第3節 株主間の合意

第7章 事業再生と事業承継型M&A
 第1節 事業再生と事業承継型M&A
 第2節 事業再生局面の特徴
 第3節 私的整理と再建型法的整理
 第4節 私的整理
 第5節 再建型法的整理
 第6節 経営者保証ガイドライン(GL)の取扱い

第8章 事業承継型M&Aの税務リスク
 第1節 租税回避の否認
 第2節 評価否認のリスク




著者プロフィール
〈編者〉
小山 浩
園田 観希央

著者紹介

小山 浩(おやま ひろし)
[プロフィール]
2001年早稲田大学法学部卒業,2003年早稲田大学法学研究科修了,2006年中央大学法科大学院卒業。2007年弁護士登録.2014年ミシガン大学法科大学院(International Tax LL.M.)卒業。2016年~18年東京国税局調査第一部調査審理課にて執務。

主な取扱い分野は,税務,ウェルスマネジメント,M&A。

[主な著作]
『オーナーの視点から考える 事業承継型M&Aの法務・税務戦略』(共著,中央経済社.2021年)
『ウェルスマネジメントの法務・税務』(共著,税務経理協会,2020年)
「「取引」の実態からみる税務調査のポイントQ&A』(第一法規,2018年)
「税務に関する取締役の会社法上の責任の検討」旬刊商事法務2054号
「Countering BEPS: Preventing Abusive Commissionnaire Arrangements」Tax Notes International 2014年9月29日号

園田 観希央(そのだ みきお)